角田美代子被告が留置場で自殺したそうだ

今のご時世、拘置所でなく、留置場で取り調べをやる代用監獄という制度だけでも、先進国ではありえないような制度だが、その上、警察がちゃんと監視しないで、重要事件の被告を自殺させるとは、日本の警察の無能ぶりを如実に示すような事件だ

警察こそ早く民営化してほしい

警察の側は死人に口なしで、適当に事件のストーリーを作って、解決という話になるのだろうが

でも、和田さんみたいな思想で生活保護を簡単に与えて、努力しないこと、働かないことを推奨するようになったら、国は潰れるのではないでしょうか
働きながら、簡単に生活保護を貰うようになれば、人は堕落します
国家経済が滅茶苦茶になるのではないでしょうか
ギリシャ、スペインのようなことになるのではないでしょうか
昔は年金なんかなくたって、過ごせる経済秩序があって当たり前だったのではないでしょうか
(引用終わり)

というメッセージ

残念ながら事実は逆で、ギリシア人の一日の労働時間はEUの中でいちばん長い

逆に経済的にいちばん成功しているドイツの労働時間はEUでは、トップクラスの短さだ

ドイツにしても、北欧にしても、生活保護が受けやすい

だから、安い給料の仕事にはつかない

高い給料を払えるように産業構造が転換する

経営者も日本のように価格競争をするのではなく、高くても売れるものを作ろうとする

そのために、高付加価値の産業が生き残って、今の経済力、国際競争力を維持している

逆に財政が苦しくて、生活保護が受けにくいギリシアは一番長い時間働いているのに、生産性が低くて、財政が破たんした

自民党が主張する、法人税を下げて、消費税を上げたのもギリシアである

「昔は年金なんかなくたって、過ごせる経済秩序があって当たり前だったのではないでしょうか」

この頃の平均寿命を考えてほしい

年金がもらえるころには多くの人が死んでいた

ちなみに平均寿命を超えたら年金がもらえるようにしたのもドイツが最初である

この人は、私の本を読まないで、ブログだけを読んで批判をしてくるし、統計数字を読まないでまたメッセージを送ってきた

もう少し勉強してから、メッセージを送ってほしい

私は貧乏人は気の毒と思うが、勉強しない人間は嫌いだ

ただ、金がなくて勉強できない人間は可哀想と思うし、大金持ちの子どもに生まれながら、小学校から大学まで付属の学校で、一度も受験を受けないような奴が総理大臣になるのも、生理的に不快だ

昨日も、一方通行の道を走っていたら、道の真ん中を労務者の人が歩いている

いつになったら気づくのだろうと思ったが、その道が終わるまで気づかなかった(私はクラクションを鳴らすのが嫌いなので鳴らさなかった)

勉強ができない人間は性格がいいような誤解が蔓延しているが、社会で成功できない人間は、この手の気遣いのない人が多い。学歴はともかくとして、気遣いのある人が成功できるのだなというのは、昨夜のガイヤの夜明けをみても感じた

京都大学が2016年度入試あたりから「柔軟な入試制度」なるものを考えているそうです。
ボランティアや課外活動での実績を評価するそうです。
(略)
これをやったら京大は没落していくと思います。ボランティアにしても部活動にしても、ぎりぎりの生活の中で勉強している人たちに余裕はないでしょう。お金持ちのお坊ちゃん、お嬢様は精神的にも経済的にもゆとりが生まれるのでボランティアや課外活動がより充実していくでしょう。結果として、誰でも平等に実力を計ってもらえる本来の入試枠が削減され、身分の固定化が進む気がします。気骨のある学生も減って、ノーベル賞も二度と出ないと思います。
(引用終わり)

以前から、後期入試やAO入試などで入った生徒の出来が悪いということで、廃止の方向に向かっている名門校が多い中、京大が何を血迷ったのかはわからない

また、このメッセージの主が心配するように、金持ちの子に有利になるのも確かだろう

同じような入試システムのアメリカでは、名門大学は金持ちの子ばかりだ

でも、自民党の公約ではこういうものもある(これもブログの読者から教えてもらった)

「高校在学中も何度も挑戦できる達成度テスト(日本版バカロレア)の創設や、それを前提とした論文、面接、多様な経験重視で潜在力を評価する入試改革など、大学全入時代の大学入試のあり方そのものを検討します。」

要するにペーパーテストでない入試制度に大学入試を変えたいらしい

このブログでも何度も話題にしているが、自民党の現総裁が、山口の有力議員になって以来、昔は東大卒が尊敬される土地柄(岸信介や佐藤栄作を輩出している)だったのが、世襲で、下からの進学が偉いということになって、この県は、中国地方でも有数の東大に入らない県になった

長州藩以来の学問ができる人を尊ぶ伝統を潰したという点ではものすごい改革者である

それを日本国全体でもやろうという話なのだろうか?

日本の高校までの教育は80年代までは、学力も世界一だったし、世界中が教育改革のモデルにした

しかし、自民党は6・3・3制を変えるとか、大学を9月入学にするとか、外国のまねをして日本の教育の良い部分を変えて、世界的に競争力のない大学の改革は入試改革でやろうとしている

世界的に見てできのいい学生が入っていたころでさえ、教授がカスなので国際競争力がなかったのに、カス教授を温存して、入試は勉強しないでも、面接が上手ければ入れる(まさに今の自民党総裁のような人にはうってつけだ)ように変えようとしている

世界中がペーパーテスト重視の流れの中でまさに逆行である

自分が学歴コンプレックスをもつのは勝手だが、それを大衆の学歴コンプレックスと結び付け、そうでなくても中国や韓国に学力で負けているのに、彼らに劣等民族と呼ばれるようにしたいのだろうか

自分のバカ息子を世襲させるために、学歴批判をした企業の社長はいっぱいいたが、彼らは本音では、東大などの高偏差値大学卒を積極的にリクルートした

そうでないと企業が生き残れないからだろう

しかし、政治の世界では、できるだけ大衆を愚民化したほうが、国際競争力が落ちるが、自分たちの地位は安泰となる

長州藩の学問の伝統を潰した自民党総裁が、日本の学問の伝統(江戸時代から、ペーパーテスト重視だったようだ)を潰すという点では、橋下氏も真っ青な改革者である

外国人からアホ国家とバカにされ、日の丸や君が代が、バカの国の象徴となっても、国旗に起立して、国歌を歌う人間が、勉強しなくても、一流大学に入る時代が、来るのだろうか?