秋篠宮殿下が、天皇の定年について言及したようだ

自分が弟だし、今の長寿社会を考えると、この制度が導入されれば兄がいくら長生きできても自分も息子も天皇になれる

意外に戦略的な人なのか、そういう知恵をつける人がいるのだろう

前にも君が代も日の丸も明治以降の伝統であって、日本の伝統でないという話をした

天皇陛下が、亡くなるまで続けるというのも確かに日本の伝統ではない

ただ、歳をとってよぼよぼだからというのが退位の理由になった人はあまり知らない

そのために摂政もいるのだろうから

天皇陛下が、尊敬される存在なのは、国民に代わって、責任をとってくれるということがあるらしい

だから、飢饉だの自然災害だの、国民に災禍があったときには、退位される

その潔さとか、国民を思う気持ちが、ずっと語り継がれて、天皇陛下をみたことがないのが当たり前の時代でも、尊敬され続けてのではないだろうか?

こういうことは将軍はしないから

そういう古式の伝統に則れば、戦争で負けたとか、今回の震災などはおそらくは、陛下が退位することになるレベルの話なのだろう

私が敗戦で陛下が退位されていればよかったと思う理由は、そういう事情で退位することがあるのならということをわからせることで、さすがにGHQも、ここまでドラスティックに宮家を減らすことがなかったのではないかという甘い期待があるからだ

少なくともマッカーサーは昭和天皇にも宮家にも好意をよせていたようだし

詳しいことはしらないが、いろいろな政治があって、退位はならなかった

そして、亡くなるまで天皇という「伝統」ができ、その代わりに宮家はたくさんいらないだろうという話になって、それから60年以上経って、後継者が足りないという話になる

明治以降の「伝統」だけを「伝統」とするのをやめようという論議がなく、逆に、「定年」というような高齢社会に逆行する「伝統」を作るのはどうなのだろうか?

よぼよぼして仙人のような陛下のほうが、敬愛をしやすいし、なんとなく、超高齢社会の象徴としてふさわしい気がするのだが