「学校や予備校が提唱する、理解をして記憶することと和田式の理解を伴った暗記の違いは何ですか。」という質問を何度もいただく。

質問に対して答えをするかどうかはこちらの判断だということをお断りしておきたい。要するに、答えてあげないとまずいレベルの悩みをお抱えとか、ほかの読者にも読んでほしいと思ったメッセージを選んでブログで取り上げている。

子の方については、これまでの質問が答える価値があると思ったのだが、今回は答える必要を感じなかった。

「学校や予備校が提唱する、理解をして記憶すること」と言っても、その教師たちによって意味が違うだろう。私と同じ意味で使っている人もいるだろうし、きちんと問題を解かないと理解できないと思っている人もいるだろう。あるいは理解するために、過去の復習を勧める人もいるだろう。人との違いはわからないが、私が言いたいのは、自分で解くことにこだわらず、早めに答えを見ていいし、それを覚えればいいが、その条件として答えが理解できなければいけないということだ。あと、学校や予備校では、理解できなければ自分で理解するように努めろというかもしれないが、私の考えでは、参考書や問題集のレベルを下げるか、解説がわかりやすいものに買い替えるか、人に聞くしかないと思っていることくらいだろうか。要するに私と同じ意味で使っている人もいれば、そうでない人もいるとお答えしておこう。追加の質問はお答えするとは限らないこともお断りしておく。

民主党の支持率が急落して大慌てのようだ。

参議院で過半数割れが確実なので、連立をくんでキャスティングボードを握る、現行の国民新党のような立場を狙って、どんどん新党ができる。

小沢氏というのは、この国をこんな風にしたいというはっきりしたビジョンをもたないが、政権が選挙を通じて変わる国にしたいのと、自民党というガリバー政党を解体するのが夢だと、いろいろな人に触れまわっていたようだ。

おそらくそれは事実なのだろうが、だとすれば、実は今の状況は小沢氏の積年の夢がかなった状況といえる。民主党が参院で過半数を確実にとれそうな状況ならば、こんなに新党はできないだろう。連立を組めると踏んでいるからいろいろな新党ができるのだと私は見ている。そうでなくても、ぼろぼろの自民党が、どんどん小さくなっていく。また、おそらく3年後まで選挙をやらないだろうが、次の衆議院選挙も、また政権交代が起こるだろう。そして、その後あたりに、自民と民主でなく、政策でまとまる政界再編も可能性がでてくる(ただ、現状のように小党のほうが大臣になりやすいのなら、小選挙区下での乱立政党といういびつな状況もありえるが)。

ということで小沢氏の夢がかなうのだから、彼が悪者になったり、民主党が頼りなさを見せるのも、小沢氏の利益にはならないが、夢の方向性に向かっているという意味では健全だし、準公約を守っているといえるかもしれない。

さて、原口総務大臣が、子供手当を現金給付でなく、自治体に保育所整備などに使わせていいのではと語ったそうだ。

保育園というのは、前にも述べたが、実際は、かなりの数である。全国レベルでみると待機者は1~2%に過ぎない。ただ、都市部で深刻な保育園不足が生じているだけの話だ。こういう地域では、若年人口も多いし、自治体自身は、地方よりは財政がましだろう。(もちろんそれでも苦しいのだが)逆に地方は高齢者が多いし、三世代同居が珍しくないので、保育園は通常足りている(全国レベルでみると定員のほうが入園者数より多い)。

ふと思ったが、介護と保育園は、多くのケースでトレードオフだろう。子供や若い人が多い地域では保育園は不足しているが、要介護高齢者は少ない。逆に子供や若い人が少なく、高齢者が多い地域では介護力の不足が深刻だ。

ところが都市部でさえ、介護施設が足りないのが現状だ。都市部では女性が働くことが珍しくないので、在宅介護も困難だ。

子供手当や保育園など、子供にばかり手厚いが、高齢者と若い人を総合的に考えたウェルフェアサービスの考え方ができないだろうか?

コストのことを考えたら、財政も平均所得も多い、都市部では、介護施設も保育園も民営でたくさん作れるように補助金を出して、受益者もきちんとお金を払わせるシステムのほうがコストも削れるし合理的と思われるが、このあたりの機転の利かなさが民主党の限界のように思えてならない。