昨日は山本益博さんの食事会。

ローブリューというビストロで、豚料理がとてもおいしい。

いい豚は本当においしい。

昨日は、ゲストで佐賀新聞の中尾社長も、たまたま東京にいるということで出席された。

私と同い年であるのに、20年以上も社長をやっている中尾氏に会うたびに感じさせられるのは、その腰の低さと勉強熱心さだ。

地元に帰れば、地方紙のトップというと、もちろん放送局の大株主でもあるし、全国紙の入り込む隙もないくらいの力があるはずで、まさにお殿様のはずなのに、いつ会っても腰が低い。(地元ではどうなのかを知りたいが、威張って怒鳴りつけるようなタイプではないと信じている)

何代もトップということで佐賀ではセレブ中のセレブなのだろう。

私は日本のセレブというものをあまり信じていない。ノブレスオブリージュの欠如もさることながら、前回のセレブ食事会をふくめて、人を見下す(本当は見下していないのかもしれないが、そのようにそばにいる人に感じさせる)ような人が多すぎる。

私の知る限り、何人か妻の知り合いで、本当に腰が低かったり、えらそうにするところを感じさせない人を知っているが、私の直接の知り合いで、世襲のぼんぼんで、成功者でいながら、そういうところを感じさせないのは、中尾さんと安倍首相夫人くらいだ。こういう人には本当に惹かれてしまうし、世襲反対論者でありながら、素直にこういう人なら世襲でもいいかと思えてしまう。

私自身は、いやしさとひがみっぽさから抜けきれないので、セレブの人たちとつきあって、その末席にいるより、気のあった人と気さくに話ができるほうがいい。

えらそうにしているセレブの人をみるといやしいとつい感じてしまうのだが、私自身、ひがんでこんなことを書いて喜んでいる卑しい人間なのだと思うと自己嫌悪に陥る。

東国原氏の態度にも多くの人が違和感を感じているようだが、やはり不遜に見えるから、いやしく感じられるのだろう(私もいやしく感じた口だが)

ところで、鳩山氏の個人献金は、どうも自腹で出した金をそう書けなくて、適当に人の名前を使ったらしい。それでもルール違反なのだが、金持ちが自腹をきることまで目くじらを立てていたら、この国の経済も政治もまわっていかないのではないかと思った。金持ちの卑しさも問題だが、庶民のひがみっぽさも、そろそろ打ち止めにすべきかもしれない。