3日の日は一日中、原稿を書いていた。

新しいPCに変えてからワードの2007というのを使っているが、非常に使いづらい。突然凍ることしきりだし、突然、上書きモードになるとinsのボタンを押してもかなりの長い時間修復しない。

仕事で原稿を書いている人には相当ストレスになるソフトだ。

しかし、前にもふれたが、独占をいいことに使い勝手などまったく考えないで垂れ流している。

私の場合、60日だか、90日の試用ソフトをもらったので、切れる前に2003に戻そうと思っているが、当初は、マイクロソフトの技術がダメなのだろうと思っていたが、これはわざとじゃないかと疑うようになった。

いくらなんでも世界最高レベルの技術者が、こんなに操作性の悪いソフトを商品として出すわけがない。おそらくは、アメリカ人がどうせ一度ワードを使ったら、日本人は一太郎やOASISに変えることはないだろうし、市場を独占された日本など植民地なのだから我慢しろとでも言いたいのだろう。あるいは、どの程度までひどいソフトでも売れるかの実験をしているのかもしれない。

マイクロソフトおそるべし。日本人はそれに誰も歯向かわない。コーヒーが熱くてやけどしたといって、数十億の訴訟が起こせるアメリカと違って、原稿書きで、どんなに時間が損をしても、どんなにストレスフルになって心身症になっても、訴訟が起こすころはまずないし、そんなことをしたら気が狂ったように思われる国だからできる犯罪的行為である。同じ被害にあっている人がいるなら、一緒に訴訟をやりたいくらいだ。

またマイクロソフトのせいで無駄なことを書いてしまったが、そんな折にがせメール事件で話題になった永田元議員自殺のニュースが入ってきた。

私は、自殺については、いじめ自殺をした子供を除くと、人の命が粗末にされすぎていると考えている。

この自殺も、ある程度は防ぐことが可能だったのではないかと見ている。というのは、これは週刊誌で読んだ時から心配していたことだが、彼は11月にも自殺未遂をしているからだ。

自殺の危険因子にはさまざまなものが挙げられているが、やはりその中で最も留意すべきは自殺未遂のエピソードである

古くは岡田有希子の事件の際も、自殺未遂を放置して飛び降り自殺という今回と同じ経緯をたどっている

自殺未遂をした人を、ある程度保護できる精神科サービスが用意されないと悲劇は続くだろう

さて、私は永田氏のガセメール事件についても同情できる点は大きいと考えている。

実は、憲法51条に「両議院の議員は議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない」というものがある。

要するに、ちゃんと選挙で選ばれた国会議員が議会でする発言については、名誉棄損的なことがあっても許されるということだろう。

確かに国会議員については、政務調査費のようなものが出ているが、政府の役人や官僚、審議会の委員などに何らかの疑惑がある場合、それが疑わしいと追及する権利をもっている。

政府の側のほうが国の金を預かっている以上、その疑惑が疑惑でないということの立証責任があるはずだ。

ちゃんと議員の側で立証できることしか質問が許されないのなら、政府の側は疑わしいことをし放題(さすがに警察はある程度怖いだろうが)ということになってしまう。

昔は、楢崎弥之助のような爆弾男というのが国会に何人もいた。中曽根元首相だって、平気で噂に基づいた質問をして恐れられていた。

疑わしい場合に、その嫌疑が事実でないのを立証するのがお上のはずなのに、爆弾質問をした側が責められるという憲法にも抵触する前例を作ったのはまずい。

そういう点では民主党も、憲法をたてに戦うべきだったのに、世論を恐れて、トカゲのしっぽ切りのようなことをやったのは野党としての(与党になったときにそのほうが得と判断したのかもしれないが)資質を疑う。

いろいろな意味で永田元議員は被害者である。

冥福を祈りたい。