今週月曜日の、安倍総理への申し入れについてのご報告をさらに。


今回の申し入れは、総理のウズベキスタン訪問をお願いするもので、今月、私も参加した我が党のウズベキスタン訪問団に対して、アジモフ第一副首相より依頼があったものです。


アジモフ第一副首相は、カリモフ大統領の右腕と称される方で、中山恭子参議院議員がウズベキスタン大使であったときに、キルギスで起きた日本人拉致誘拐事件の解放交渉にも尽力くださいました。


ウズベキスタンにおける財政改革でも中山恭子先生と様々議論したものを活かされ、中山先生とは親友とも言える間柄です。


そのアジモフ第一副首相兼財務大臣とは、5月8日ウズベキスタンにおいて、予定を超える2時間の会談を行いました。


冒頭、次世代の党の訪問団を歓迎する言葉があった後、安倍総理にぜひウズベキスタンを訪問頂きたく、準備も進めているので、中山先生より総理にお伝え願えないかとのお話がありました。


アジモフ第一副首相とはその後、AIIB(アジアインフラ投資銀行)についてかなり踏み込んだ議論になりました。

日本もAIIBにぜひ参加をして欲しい、アジアの銀行なのだからぜひ参加して欲しい、日本が参加することで銀行は良くなる、と、アジモフ第一副首相より話があり、
松沢幹事長からは、日本から中国に問い合わせているが銀行の中身や健全性が担保されず日本としては参加できない、と答えました。


さらに、日中関係も含めて議論となり、アジモフ第一副首相からはAIIBが政治的に使われるようだったらAIIBより脱退するが、日中が協力して欲しいとの話。そのなかで、日本は先の大戦で中国人を3000万人殺しているのだからとの発言もありました。


これには中山恭子先生もびっくりされたようで、根拠の無い話で事実と違うこと、慰安婦問題の嘘についてもお話しされました。

アジモフ第一副首相からは、「わかりましたが中国韓国はそうした説明に納得しないのでしょうね。」とお話がありました。


私も中国の根拠のない宣伝工作が親日国であるウズベキスタンにまで浸透しているのかとびっくりしましたが、中山先生より明確な反論があり、アジモフ第一副首相が理解されたことは大きなことであったと思います。


そして、私からはアジモフ第一副首相に、IS(いわゆるイスラム国)について質問。
今後のテロの可能性やイスラム過激派との戦いについて聞きました。


ウズベキスタンはアフガニスタンに接しており、過去にはISやイスラム過激派に参加するウズベキスタン人もいたということです。

しかし、ウズベキスタンにおいては18歳まで義務教育化することで、教育によって過激派に入ることの阻止を目指し、無知や貧困により過激派に入る人が出なくなっているとのことでした。


また、街には警官がかなりいて、踏切や地下鉄のトンネル入り口にも配置されるなど、国家としてテロを防ぐ仕組みを作っていることもわかりました。


今回の訪問を通して感じたのは、ウズベキスタンはこれから本格的に発展する国で親日国でもあることから、安倍総理が訪問されれば、より両極関係が強化されるはずです。


ちなみに、急遽お会いできなくなったカリモフ大統領へのお土産は、中山恭子先生が、からくり人形(茶運び人形)を用意され、アジモフ第一副首相にも披露しましたが、江戸時代からの技術力の高さに驚嘆していました。


安倍総理にこうした話をお伝えし、20分にわたり意見交換を行ったのが、月曜の申し入れでした。