昨日の国土交通委員会。小笠原諸島の振興に関する法案審議でした。
父島への空路開設が検討されていますが、そのうちの一つが硫黄島の滑走路を利用する案です。
私も、小笠原の自然を守るうえでは硫黄島を活用するのは有力な選択肢と思いますが、私は現状ではそれは出来ないと発言いたしました。

というのも、一昨日3月26日は、栗林忠道大将率いる日本軍がアメリカ軍に最後の突撃を敢行して、硫黄島での戦いが終わったとされる日から69年目の日でした。
そして69年もたつのに、まだ1万柱を超えるご遺骨が、島には眠っているのです。
滑走路の下にお眠りになっているというとんでもない状況にあるご遺骨もあります。
私は何としてもご英霊全員のご遺骨を掘り起こし、それぞれのふるさとにお返ししなくてはならないと思っています。

そこで、ご遺骨の今後の見通しについて質問しました。さらに、現在の滑走路を引きはがしてご遺骨の収集を行い、硫黄島全域で全てのご遺骨を収集する作業を行った後、滑走路を作り直し、小笠原全域の交通に活用すべきだと質問いたしました。

これに対しての答弁は、滑走路の下をレーダー探査したところ、3つの地下壕と1800カ所でご遺骨の反応があった。そして、今後4年間で集中して掘削作業を行い、その結果を踏まえて滑走路の移設に着手するというものでした。

以前より着実に進んでいくと思われますが、硫黄島に眠るご遺骨の収集は、ご英霊全員がふるさとに戻る時までしっかり取り組んでいかなくてはなりません。