2015 Senegal-(2) | WADA-AFRICA in NEW YORK!!!

WADA-AFRICA in NEW YORK!!!

NEW YORK生活の中で心に浮かんだひとりごと。。。
気付いたらアフリカにも足を伸ばしてた!
PEACE and LOVE.

Cap Skirringでの生活は朝5時のアザーン(モスクから流れるお祈りの時間のお知らせ)で始まる。
モスクは私の部屋から30メーターほど離れたところにある。
同じ敷地内のムスリム男性は一日5回のお祈り前に顔から足先までを丁寧に洗い
モスクへと出かけて行った。女性は金曜日のジュマ以外は家でお祈りする。
アザーン以外にも夜明け前からニワトリがあちこちで「コケッコッコー!!!」と鳴きまくるので目が覚める。
そのうち慣れるかな~と思っていたけど、結局どちらもあまりにも大き過ぎて最後まで慣れることはなかった。

7時から8時の間に起きて最初にするのは掃除。
今までの経験からもセネガル人は綺麗好き。
家の中はもちろんだけど、家の周りも綺麗に掃く。
私が扇風機以外に買った生活用品はホウキ。ウオロフ語で‘バッレ‘と言う。
昔ながらの藁を束ねたようなホウキ。
3件回った雑貨屋さんにはナイロン製の長い柄の付いたしゃれたホウキしかない。
値段的にもナイロン製は高い。いや、昔ながらのほうきが欲しいのだ。
市場近辺でトマトを売ってるおばちゃんに聞いたら、市場の中のファティマの店にあると教えてくれた。
市場の方へ歩いていくと、おばちゃんが追いかけてきてお店まで連れてってくれ、ファティマに「アンタ、バッレあるやろ!彼女が欲しいって!」と説明までしてくれた。
おばちゃん、ジェレジェフ!ということで無事マイバッレをゲットできた!

掃除が終わったらシャワーを浴びる。
ここCap Skirringは水道が無い。Fallou Diopの家には毎朝水がデリバリーされる。
日本で言うと灯油タンクみたいな容器にDiopと書かれたタンクが5個。
水屋さんがリヤカーにいくつものタンクを積んでやってくる。
だいたい私が掃除してる時間と重なるので「Yaye Fall 元気かい?!」と声をかけてくれる。
タンクの水を家にある大きなプラスチックの蓋つき貯水バケツのようなもの2個に移し、空になったタンクを持って帰る。
この大きな貯水バケツから普通のバケツに水を汲んでシャワーを浴びたり洗濯をする。
トイレ用の水もここから使う。
私は飲み水としてボトルウオーターを買っていたが、Fallouファミリーは飲食用の水も買っていた。
水のデリバリーの彼は休むことなし。もし、彼が病気になったりしたらどうするんやろう。。MagalでToubaに行くこともできないやん。。ってふと思った。
お水の貴重さ、有難みをしみじみ感じる。

さて、シャワーはバケツ一杯の水。
顔、体、髪とすべて洗うはずだけど、私の髪はとてもじゃないがバケツ一杯の水では足りないので、シャンプーとコンディショナーの使用をやめた。
お湯洗浄というのがあるし水だけでも全然問題ないが、髪がもつれて後々えらいことになった。
夜バケツの3分の2の水で髪を洗い、残りで体と顔を水洗いする。
そして、朝バケツ一杯の水を使い、タオルと石鹸で体を洗う。
夜寝ている間も汗をかくのでちょうどいい。
このタオルも普通のタオルだと濯ぐのに水がたくさんいるので、みんなナイロンタオルか石鹸を体にこすりつけて洗う。
日本から麻のからだ洗いタオルを持って行っててよかった~~
舌そうじと歯磨きはボトルウオーターを少しだけ使う。
果物などを洗うときはまずヤカンの水で下洗いした後でボトルウオーターで流す。
このシャワー用の水は綺麗だけど、口に入れるものには少し抵抗があるのは気分的なものだな。

トイレは外にある共同のトイレにプラスティックのヤカンに水を入れて持っていく。
そうです。トイレットペーパーは使いません。ウオッシュレット by ハンドです。
セネガル人はトイレットペーパーは不潔と言う。確かにやってみると確かにウオッシュレットの
方がめちゃ清潔。
トイレは日本の和式スタイルだけど、ドアの方を向いて座る。
排出したものが穴に垂直に落ちる位置に座る。
用足しが終わったら右手にやかんを持ち、左手を後ろから手を回して2-3回洗い流す。
あ、これは私の方法で他の人の方法を聞いたわけではないです。
用足しの後は手洗いをしたいがところだが洗面所など当然ないので、最後に両手を片手
ずつ洗って終了。セネガル人はきっと両手洗ってないと思う。
そして、No.2の時は外に出てから左手が綺麗か再確認。笑
私はトイレのドアを開けたまま使うことがほとんどで、夜は星や月が見える。
シャワーも外なので、ふと夜空を見上げた時に見えるいっぱいの星は贅沢極まりない。

さて、シャワーの後は朝ごはん。
Fallou Diopの奥さんCodouは、近所で朝はカフェトウーバと簡単なサンドイッチ(豆を煮たもの、ミートシチュー、またはチョコレートクリーム。)、夜はカフェトウーバとカステラ、そしてサンドイッチ(スパゲッティまたはミートシチュー)を売っている。
セネガルはフランスの植民地だったことからパンはバゲット。毎朝焼きたて♡
そして、彼女の淹れるカフェトウーバは本当に美味しい!
しかも首都Dakarと違ってマグカップ入り!
朝ごはんはDiatouがCodouのところから小さなポットカフェトウーバとバゲットをもらってくる。
私にはカフェトウーバと半分に切ったバゲットにバターを塗ったものをトレーに乗せて持ってきてくれる。
この美味しい朝ごはんが来るまでの時間は瞑想タイム。。。

朝ごはんの後、10時半ごろにArtisan Villageに行くのが通常だけど、1週間に1回は洗濯の日。
貴重なお水を使っての洗濯は3ステップからなる。
まずタライを3つ用意する。Fallouの家からバケツに水を入れてこぼれないように運ぶ。
Diatouやセネガル人女性はタライの水をヒョイと頭に乗せて運ぶ。
すごく重いものを乗せるときは、頭の上に乗せるのに助けが必要。
私が部屋にいるとJiatouが「コンコン」とやってきて、ジェスチャー付きで乗っけてという。
水汲み場で女性たちがお互いにバケツを頭に乗せるのを手伝い合ってるのを見かける。
さて、洗濯はひとつめのタライは石鹸水。ふたつめとみっつめはすすぎ用の水。
まず石鹸水に数枚の洗濯物を浸ける。
1枚ずつ手でもみ洗いした後ふたつめのタライに移す。
次の洗濯ものをひとつめのタライに浸けてから、ふたつめのタライの洗濯物を濯ぐ。
ふたつめの洗濯ものが3つめのタライに移ると、ひとつめの洗濯もの洗ってふたつめへと移していく。
この洗濯の工程で何が大変かと言うと絞りのプロセス。
特にジーンズやバスタオル、シーツなどの大物。。。しっかり絞らないとタライの水が減るし、石鹸水が濯ぎの水に混ざってしまう。
少しづつ分けて絞っていく。
絞ったものは部屋の前の共同ロープに干す。
日差しが強いので速攻乾いていく。
セネガル人家族は山盛りの洗濯物を一日かけて洗っては干す。
私は最小限の衣類しか持っていなかったので、まず乾きやすいサローンとアフリカントップを洗う。
それらが乾いたらすぐに着替えて着ていたものを洗う。
これで全衣類の洗濯終了!
初めての洗濯の日、隣に住むのに距離を感じてたAndreが、石鹸水のタライにあまり泡が立っていないのを見て「もっと石鹸を入れろ。」とアドバイスしてくれた。
そして、全部干し終わった洗濯ものを眺めていると、「君はセネガレ(セネガル人)だ!」と言ってくれた。
なんか認められた感があってメッチャ嬉しかった~~!
Fallouが最初「ここでの生活は白人のとは全然違う。でも、ちあきはYaye Fallだから大丈夫だ!」と言った言葉が蘇った。

ランチは毎日2時半ごろ家族全員で食べる。
大きなステンレスのボウルに入ったごはんメニュー。
美味しくて、美味しくて♡毎日一口入れると「ニャハナ~(good!)」と言うと、Fallouファミリーが笑顔でうんうん「ニャハナ」と繰り返す。
お腹いっぱいでスプーンを置き「ジェレジェフ」と言うと、「ちあき、もっと食べなさい!十分食べたの?」と言う。
これが毎回繰り返される。誰が先にスプーンを置いても、手で食べててもその場を去ろうとすると誰かが言う。セネガルでは食べ終わるとその場を離れる。
ジェスチャーも入れて「スールナー(お腹いっぱい)。ジェレジェフ(ありがとう)。」と言うと笑顔で「スールナ」と言って嬉しそうに頷く。
Diatouの作るゴハンは毎日本当に美味しかった♡
次回は彼女に作り方を教えてもらうぞ!!

夜は7時半ごろにArtisan Villageを出て、徒歩10分ほどの家にFallouと一緒に帰る。
帰り道にCodouのところでカフェトウーバを飲んでから帰る。
ディナーは抜いていたのでシャワーの後は部屋でのんびり。。。
といきたいとこだけど蚊がーーーー!!!!
いやいや持って行ったキンチョ-蚊取り線香さんには大変お世話になりました。
あとは夜になっても部屋の中が暑いので、外に出て星空を眺めていると誰かが話しかけてくる。しかし。。街灯がないので相手の顔が見えないのだ。
夜になるとこの人たちは今までどこにいたの?!っていうくらいストリートが賑わう。
テレビとか携帯とかあるけど、まだまだ顔見てのコミュニケーションが主流。
中古テレビを売る店はテレビを出し、たくさんの人が大好きなサッカーゲームを店頭で鑑賞。
Codouのところにも毎日若者たちがカフェトウーバを片手にたくさん集っている。

こんなシンプルな日々の繰り返しのCap Skirringだったけど、すごく安定してて幸せだった!
私の人生の中で物質的に最小限の環境だったけど、最大限に楽しめた。
本当に有難いと思った。物質ではカバーできない心の満たされた感は200%だった♡
本当に感謝の気持ちでいっぱい♡
ありがとう!!

今日も最後まで読んで下さってありがとう♡
PEACE and LOVE

写真のクオリティが悪いですが。。。
40日間生活した部屋
 
 ホウキ
 
 洗濯の3つのタライ