再婚は30歳でした。長男が5歳になり、次男が生まれて5日目に夫が会社で朝礼中に倒れました。脳溢血でした。一番大切な脳幹が切れたということでした。私はまだ出産の病院にいました。
慌てて出かけた救急病院で、先生からそのことを聴いた時、案外冷静でした。テレビドラマのヒロインみたいと他人ごとのように、もう一人の自分が自分を眺めていました。
そして自分は罰が当たったのだと、はっきり思いました。母親の役目をしなかったから当然の報いだと自覚しました。
夫は意識不明が3ヶ月続きました。頭は正常、右半身不随の闘病生活を40歳前から50歳過ぎまでして、とうとう家には最後まで帰ることはありませんでした。