ぼくはお母さんの子ども? | 環の会 -Motherly Network-           育ての親からの声

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環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。

長男のりくとが幼稚園に入園した時のこと。同じクラスのお友だちのお母さんが妊娠し、おなかが大きくなってきました。

そこで、長男に「赤ちゃんはお母さんのおなかの中でああやって大きくなって生まれてくるんだよ」と教えました。

「でもお母さんのおなかは故障してて、赤ちゃんを産むことができなかったの。それでりくとくんと妹のゆきちゃんがお父さんとお母さんの子どもになってくれたんだよ。だから、りくとくんにもゆきちゃんにもそれぞれ産んでくれたおなかのお母さんがいるのよ」と、今思えばかなり意図的な、肩に力の入ったテリングでした。

その後も機会あるごとにそういった語りかけをしましたが、ほとんど反応しないか、話題を変えてしまうかでした。

 

そしてあることをきっかけに、自分たちのテリングが気負っていたと気づきました。

それからは子育てにてんてこ舞いだったこともあり、力を入れたテリングからは遠ざかっていました。

しかし小学校に入学してからのこと。りくとから聞いてくるようになりました。

とても印象に残っているのは、「ぼくはお母さんの子ども?」と一日に何十回も聞いてきたことです。その都度、それこそ何十回も「そうだよ、お母さんの子どもだよ」と答えました。

またある時は、「子どもはりくとじゃなくてもよかったんでしょ?」と言ってきました。

「何言ってんの?!りくとじゃなきゃ、ダメなの!神様が決めた運命なの。ご縁なの」と抱きしめました。それがきっかけだったかどうかわかりませんが、自然と話題に出るようになりました。

「お母さんのおなかが故障してるって、どういうこと?」「りくとって名前、どうやって決めたの?」「産んでくれたお母さんって、どんな人?」などなど。振り返ってみると、そういう話をするのはお風呂タイムが多かった気がします。

おっぱいを触ったり、吸ってみたりしながら、「お母さんのおっぱいはどうしてミルクが出ないの?」とか、「赤ちゃんはどこから出てくるの?」とか、テリングは性に関わる話にもつながっていきます。

さらに、「生まれる前(おなかに入るさらに前)はどこにいたの?」「死んだらどこに行くの?」など、難問を出されます。

 

子どもたちの様子を見ているだけでもとても幸せな気持ちになり、抱きしめたり、時には“無理チュー”をしながら、「お父さんとお母さんをしあわせにしてくれてありがとうね」としょっちゅう言っています。

テリングの内容は年齢に連れて変わっていく部分もあると思いますが、この言葉はずっと変わらずに、照れずに伝えていきたいと思っています。