私の住む集落は高齢者が多い。
集落の人口減に伴い、児童も減少して小中学校は統廃合され、
かつて生徒の歓声で包まれた校庭は、
今や高齢者のゲートボール場と化している。
「仕事はない、保育園や幼稚園もない、小中学校は廃校」
というのでは若者が古里から町に出て行くのは自明の理。
小中学校のスクールバスは朝夕見かけるけど、乗ってるのは二人だけ。
集落では子どもは絶滅危惧種化していて、
たまに夏休みとかに里帰りしている子供連れを見かけると
珍しいから何度も振り返ってしまう。
そんなシニア村で散歩や農作業などで出歩いている7割以上の老人の姿勢には
ある共通点がある。
①足を少し開き、足先の向きを逆「ハ」の字に
②膝を少し曲げて腰を落とす
③その体勢を崩さず、上体を前かがみに
④その体勢を崩さず頭だけを上げる、または頭をカックンと下げる
それが田舎の典型的なガニ股スタイル。
やってみて。
しかも、みんなどこで買ってくるのか、グレーや茶色、紺色などが入った
恐ろしく地味で目立たない服を着ているのも共通点。
軍隊の迷彩柄みたいで、犬散歩の時でもそういったガニ股シニアの
発見が遅れてしまうのが常。
しかも、ユラユラしているのでこっちに向かってるのか先に進んでいるのかも
わかりにくいので困る。
平日の昼間のスーパーは、若い人は仕事中だから
買い物客は必然的に高齢者が圧倒的に多い。
いつもゾンビ映画を思い出してしまう。
ユラユラして、サッカーやバスケットのフェイントみたいで
動きの読みを間違えるとカートが接触したりしてしまう。![]()

誰しも好きでガニ股になっていないと思うけど、
その原因は、多くは農作業をしたり座って草むしりとか草刈り機を使ったり、
一輪車でモノを運んだりなど長年の前かがみ作業に加え、
加齢による筋力の低下などの影響じゃないかな?
アルコール依存症も起因しているのかもね。
「膝関節の痛みにグルコサミンやコンドロイチン」
とかTVのCMでサプリが紹介されているけど、
サプリは経口摂取だから胃や腸で分解されてしまい、
痛い関節には成分が届かないんじゃないの?
ガニ股になる初期の頃に漫然と過ごしたのが
姿勢の固定化になったと思うけどね。
私もいずれそうなるのかもしれないけど、宮沢賢治の
「雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだを持ち…」
みたいに、
雨でも雪でも毎日2時間以上の犬散歩が日課で、
私はババアにしては運動量がかなり多い。
犬のリードがピンと張らないように、
犬に合わせて歩くので小走りになることが多いし、
歩行の時も背筋を伸ばすように気を付けている。
私が特に気を付けているのは、地面に落ちた物を拾う時。
この時にガニ股にならないようにしないといけない。
うっかりするとガニ股系でしゃがもうとしてハッとする時がある。
女子プロゴルファーが、グリーンのカップに入ったボールを取り出すとき、
ガニ股になってないよね。
スマートにボールを取り出しているはず。
そういうイメージ。

若者だってシニアのガニ股スタイルを笑ってられないよ。
ながらスマホやゲーム機、パソコンでは猫背スタイルになっているはずだ。
背筋をピンと張って歩く習慣を常日頃からつけておかないと、
知らない間に若年性猫背やガニ股スタイルになってしまう可能性が高い。
50歳前でガニ股スタイルだなんてダサくてみっともないし、
何より貧乏くさい。
昨日の4月15日(土曜)、和歌山市の雑賀崎漁港で、
岸田文雄首相に向けてパイプ状の爆発物が投げ込まれた事件があったが、
岸田首相の姿勢は猫背でガニ股、肩が揺れている。
おまけに国民をごまかそうとニタニタ顔で薄気味悪い。
取り押さえられた容疑者は将棋の藤井聡太六冠みたいな感じだったし、
迷彩服を着た地元漁港の関係者はブラマヨ小杉みたいだったよね。
聴衆の方々の誘導がなかったようだけど、
すぐに容疑者が捕まったことは良かった。
政治家の演説だけでなく、人が集まるところは
最初に避難先を確認しておくなど今後気を付けないといけないね。
物騒な世の中になったものだ。![]()