そこのお店の話を色々と自分語りをしたが、何故か気になって向かった。


初めて見る光景だが、4人くらいがカウンターに座っていた。


昔の記憶ならば、人がごった返していて座れなかった記憶だ。


まぁ平日だったのもあるのだろう。


最初時間を潰せたら良いなと思ったのも正直ある。


けれど、結果的に言うと始発なんてものはとうにすぎていた時間に帰宅するのであった。


何があったかと言うと、マスターは一件目に行ったママちゃん(スナックのママのママ)の旅行のエスコートをしたと言う。


さらにママちゃんのカッコいい裏話まで聴けた。


後々、忙しそうに店に入ってきた恐らく常連の人は自転車を盗まれたらしい。


僕は全くサッカーの話は知らないが、中田英寿のドーファの悲劇?を話してくれた。


曰く、簡単に言うと、日本初の海外進出のキッカケを作った人と言う事らしい。


そこそこに話していると、恰幅のいい女性が一杯だけと言ってお店に来た。


久しぶりだったのか女性はいつものと無茶振り?をして店長は外していた。


聞く感じだと、その人の気まぐれな気もしなくも無いが。


正直どうでも良い話で、その女性の悩み?が、婚約予定?の人がいて、もう1人は幼馴染だけれど女性とあまり接したことがない御曹司がいて、どっちをとるのかみたいな話をしていた。


ドロドロな話は聴きたくない。


愛の定義なんてものは知らないけれど、好きな方と好きに過ごせば良いじゃんと思っていた。


その人が帰った後、他の人が言っていたのは、贅沢な悩みだと言っていた。


まぁそんな話はどうでも良い。



その後に入ってきた人が面白い人だった。


初対面の時、タトゥーが結構あって横に座ってきた男の人がいた。


その時は何故かそのタトゥーが良い感じに見えた。


僕としては彫る気はないけれど、良いと思ったので相手に伝えた。


そしたら笑顔で彫ってみます?と返された。


ちゃんとお断りして話が進んでいくと、どの場面かは分からないが、あの一言が無ければ僕は今どうなっていたか分からないですよ、と感謝の意をこめて伝えていた。


その方は米農家の後継らしい、そして同時に絵描きでもある。


色々な歴史があるんだなぁと思いつつ、絵描きをしていると教えてもらい、調べたらすぐに出てきた。


僕の事を気に入ってくれたのかインスタを交換しませんかと言ってくれたが、生憎僕はやっていない。


Googleで調べた中でレレレのおじさんが書いてある絵があった。


これ良いですねと伝えたところ、その話も聞かせてくれた。


レレレのおじさんのモデルの人は障害者だったようで、ある一定のことしか出来なかったらしい。


ある時、おじさんは寺の住職さんにどうすれば良いのか聞いたらしい。


そこでレレレのおじさんは外を掃除するように言われた。


一回、また一回、積み重ねると道は綺麗になっていた。


それが天職だと気づいたと言う話らしい。


絵描きの人はその話を知って書いたらしい。


積み重ねれば、上手くなれる。


こんなかっこいい話ないじゃ無いですかと言われ、僕も納得した。


まぁお酒の席で熱くなっていたとは言え、こう言う話は僕は大好きだ。




太陽が登って暑くなった頃、お店は閉店。


お会計を済ませて電車を調べていると、さっきお店に来た女性が別の店で飲んでいたのを見かけた。


途中気づかなかったが、店長がわざわざ店から出てきてくれて、お礼の言葉とお店のステッカーをくれた。


嬉しくなり帰りの道中、写真を撮ったりした後日。


僕の財布にお店のステッカーで埋め尽くしてやろうと思い勢いで貼った。


まだ一枚目だけれど、増えて行くのが楽しみだ。




思ったのは、憎しみや悲しみに僕は囚われすぎていた。


確かに嫌な人間もいる、嫌な事もある。


立ち直れないくらいのダメージを受けて苦しむ事もある、どれだけ時間がかかるのかも分からない。


何がきっかけなのか、どこのタイミングなのかも自分では分からない。


過去虐められたし、笑われた。


無視もされたし、悪口も言われた。


人によって嫌になり、人が嫌いになった。


けれど、結果何が救ってくれたのか。


人な気がする。


ナルトを愛読していた頃、教えてもらっていた事なのにすっかり忘れていた。


僕はハッピーエンドが好きだ。


胸糞悪い話や悲しい事は好きじゃ無い。


悲劇のヒロインにもなりたく無い。


色々と教えてもらい、考えさせられる濃い1日だった。


最近、元気が湧いてきている。


今がチャンスだ自分。