中西アルノに対する誹謗中傷には、共通する構造がみられることを、以下で明らかにしたい。最近の事例として上の写真をまず取り上げ、時間を遡って他の事例もみてみたい。
A 中西は暴走族ブラックエンペラー（関東連合）の幹部補佐だとするデマ
上の写真をとりあげて中西を暴走族ブラックエンペラー＝関東連合の幹部補佐とするデマは、５ちゃんねるのスレ「【悲報】中西アルノ「ブラックエンペラー(関東連合)幹部補佐です」」を発信源とする。このスレのタイトルは、写真の下の説明に”（関東連合）”を加えており、そのタイトルと、話題を提供する投稿１に掲げられた上の写真だけを見ると、中西はブラックエンペラーの幹部補佐だという写真つきスクープで、ブラックエンペラーは2010年に市川海老蔵暴行事件、2012年に六本木クラブ襲撃殺人事件を起こした半グレ準暴力団・関東連合のことだと、たいていの人は受け取ってしまう。
実は、このスレが立てられた2022/10/31(月) 23:19:47.72の約20分前、2022.10.31. 22:58に中西は自身のブログ「あこがれ」でこの写真とともに、ハロウィーンの仮装衣装としてこれを着て乃木坂５期生の４人で氣志團のヒット曲『One Night Carnival』を歌ったことを明かしているので、”ブラックエンペラー幹部補佐”も仮装という文脈を前提としたもので、現実に暴走族幹部補佐だとカミングアウトしたわけではなかった。したがって、上のスレと投稿１は、中西のブログの写真を引用元も明示せずに無断使用した点で著作権法違反であり、そのうえ中西は半グレ準暴力団の幹部補佐だという虚偽を摘示することによって中西の名誉を毀損した。このスレについては以下で詳しく検討した。
その後、５ちゃんねるに「乃木坂メンバーがブラックエンペラー幹部補佐でNHK紅白出場に相応しくないグループだったことが判明」というスレが立てられ、そのまとめ記事として「【悲報】乃木坂メンバーが暴走族ブラックエンペラー幹部補佐だった NHK紅白出場に相応しくないとネットで炎上」があらわれて、引用元スレにはない”暴走族”を加え、「で」を「だった」に替えて「暴走族......だった」と中西が暴走族だったと断定し、根も葉もない虚偽を事実と断定してインターネットで宣伝した。このスレやまとめ記事は、虚偽であることが明らかな発信元の主張をさらにエスカレートさせながら反復し、あたかも事実であるかのような印象を与えようとした。これらについては、
【悲報】乃木坂メンバーが暴走族ブラックエンペラー幹部補佐だった NHK紅白出場に相応しくないとネットで炎上https://t.co/JWsyjn1jlh
— 祇園朝顔 (@vyc13162) November 3, 2022
コメント↓ pic.twitter.com/OJE3B82BIC
以下の連続ツイート（スレッド）で詳しくみた（MacのSafariでは上の連続ツイートが見れないかもしれないが、その場合はChromeなど他のブラウザを試みてください）。
B カメラマンJ氏に乃木坂合格を情報漏洩したというデマ
このデマは、中西の乃木坂合格が発表された2022年２月8日の前日に、中西の写真を撮影していたJ氏が彼女の合格を知っていたことを示すツイートをしていたことを根拠に、彼女が合格をJ氏に情報漏洩していたと決めつけるものである。しかし、彼女とJ氏の関係は乃木坂合格を発表前に知らせるほど親密なものではなかったと思われるし、J氏は中西の弟とも知り合いで、彼から情報を入手していた可能性も否定できない。この点については以下で検討した。
C 中西はパパ活パンツ売りをしたというデマ
このデマは、@lien6452の最初の３つのツイートは中西がパパ活や使用済みパンツの販売をしていたことの証拠だとするが、これらのツイートは@lien6452アカウントが登録された直後に投稿してすぐ削除されたので、パパ活やパンツ販売を目的としたものではないことが、この３つのツイートが拡散されはじめた2022年2月26日にすぐ指摘されており、詳しく調べた結果そのことが確証された。これについては以下で詳しく検討した。
なお、パパ活は金銭を得る女性の側の犯罪にはならないし、使用済み下着販売も商売として続けない限り同様だ。乃木坂運営は従来から「メンバー加入以前の行動については原則、犯罪行為を除いて不問といたしております」と告知してきたので、仮に中西が加入前にそれらをしていたとしても合格の妨げにならないような審査をしていると事前に周知したうえで応募者を募ったのであり、後になってファンがパパ活パンツ売りは不合格とするという新たな基準を決めて５期生オーディションに遡求適用しろと要求するのは無茶苦茶であり、応募条件の事後的変更による合格取消しは詐欺にあたるから、そのようなファンは詐欺の教唆ないし強要を試みていることになり、彼らの要求を拒絶するのは運営会社として当然のことだ。
D 被写体モデル活動はパパ活だったとするデマ
中西の乃木坂合格が発表された日のうちに、「あるの」「ある」などアカウント名でSNSにアップされていた被写体モデルの写真が中西アルノ本人の写真として拡散されはじめ、白石麻衣や西野七瀬といった乃木坂元エースには、それらと比べて過度な露出やセクシーな表現の写真が多数あるにもかかわらず、中西の被写体モデル写真に下半身素っ裸などという妄想にかられたコメントがつけられ、カメラマンとのパパ活の写真だとされた。文春オンラインも、パパ活ではないと証言したカメラマンの撮った写真を「カラオケ店で際どいポーズを取る中西」などというコメント付きで再三載せて”パパ活疑惑”を煽った。
そのカメラマンが証言した被写体モデルとしての中西のギャラである1時間3000円は、パパ活の相場の半額以下であることから、パパ活ではなかったことは客観的に証明されている。
被写体モデルの写真は中西本人を撮影したものであり、カメラマンの証言も捏造されたものではないが、それらの解釈は”パパ活疑惑”を煽るような誤ったものであったにもかかわらず、アイドルファンという社会全体からみればごく限られた人たちに拡散してたにすぎなかった”パパ活疑惑”の虚報を、文春オンラインが社会全体に広めて大炎上させ、繰り返し報道することで長期化させた。これらについては、以下で検討した。
E @r4imkツイートについてのデマ
無数の５ちゃんスレとそのまとめ記事、ツイート、ブログ、ネットニュースが@r4imkアカウントの中西の個々のツイートを他から切り離して取り上げ、誤った解釈をして彼女の名誉を毀損した。個々の事例については、以下で検討した。
F 上裸TikTokのデマ
この事例は単純明快であるため、中西に対する誹謗中傷の大部分に共通する違法の構造の本質をよく示してくれる。
上のツイートは、中西のTikTok（公開時期は不明）を上半身裸だとしていたが、下のように服を着ていたにもかかわらず、たまたまそれが写っていないところをスクショして、上裸だという虚偽の根拠として使い、中西の名誉を毀損した。
（https://towatariyota.com/?p=7111）
この例では、上のスクショは確かに中西自身のTikTokの一齣である（下は「本人かどうかも分からない」としているが、１歳のときから一緒に寝ている縫いぐるみのくぅちゃんを抱いているので本人に間違いないだろう）が、それが上裸でないことが同じTikTokの下のスクショによって証明され、上裸とするのは上のスクショをそれだけ切り離して間違った解釈をしたものであることが判明した。
Fの上のスクショを上裸だとするのと同様のことが、A〜Eでも行われている。つまり、誹謗中傷の根拠とされるものはいずれも、捏造ではなく中西自身に関する真正な情報には違いないが、それだけを他から切り離して取り出したうえで誤った解釈を下し、虚偽または不確かなことを真実であると断定し、それを根拠に誹謗中傷している。火のないところに煙、というよりも蜃気楼を立てているのである。
G 下半身素っ裸写真のデマ
中西の乃木坂合格が公にされた2022年2月8日に拡散されはじめた、分厚いパーカーワンピースを着た写真について、
拡散元となった５ちゃんのスレタイでは「下半身素っ裸写真」とされ、下半身素っ裸の写真を撮らせる被写体活動はパパ活だという憶測を煽ったが、滅茶苦茶だ。これでは、スカートの女性はパンチラやパンツ・パンティライン丸見えでない限り下半身素っ裸にされてしまう。しかも、上の写真を見れば確認できるように見せパンを履いており、下半身素っ裸は明らかに事実誤認だし、見せパン写真は清純派アイドルの写真として珍しくもなんともない。明らかに事実無根な、「下半身素っ裸写真」デマとともに、中西の被写体活動はパパ活だという誹謗中傷が広がった。
坂道AKBについて多くのまとめ記事を載せているヤバイ！ニュース(・∀・)では、「【画像】乃木坂5期生中西アルノちゃん、被写体モデル時代の下半身素っ裸写真が公開ｗｗｗｗｗｗｗｗ」が2022年10月10日8:05で
と、54,154閲覧で年間6位となっている。元スレでは>>4「よく見ろよ履いてるぞ」とすぐに指摘されたが、このまとめでは省かれている。元スレの情報を、閲覧数をかせげそうなまとめ記事にする目的で取捨選択し、事実無根のデマを拡散することは、まとめサイトではよく見られ、AとGはそのなかでも悪質なものだ。
（2023年1月13日、Gを加筆）