空冷vwの油温と溶射 | karmannghiaからTYPE1へ…

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だいぶ久しぶりの記事になります。

いつだか忘れてしまいましたが、油温計をつけてみたんです。

いままで普通に走ってきたんですけどちょっと気になったのでメーターをつけました。

そしたらビックリな結果が…
 
30分くらい走っていると油温が250℉付近まで上昇しているではないか…

120℃はさすがにマズイ気がする。今まで普通に走ってきたけど、オイル交換のペースがかなり早いから平気だったのか?

エンジンシールラバーもビリビリだったので、しっかり取り付け直してストックのオイルクーラーも交換しようかと思い、早速注文しました。

パーツも届き時間もできたので作業開始。

コイル、オルタネータ、ファンシュラウドと外していき、オイルクーラーが出てきました。

???

オイルクーラーの色が違う…形も違う…

そう、ここで初めて注文間違いに気づく。

車の年式でアーリータイプを注文しましたが、ドッグハウス付きのシュラウドが付いているんだから、レイトタイプを注文しなくちゃいけなかった…

オイルクーラーは返品で、今日できることを考えることに。

ビリビリに切れたシールラバーの交換はやるとして、温度が上がる原因を考えると風がちゃんと回っていないのか?※オイルクーラーの詰まり以外で考えます。

これはシールラバーとチンを外してある状態。ファンシュラウドもラウンドタイプのドッグハウス付きに交換してますが、この車に元々付いていたのは70年代の純正タイプ。

この2つを比べてみると、中の作りが全然違う。
写真には撮っていないのですが、高年式純正タイプのほうが、ヒーターホースに回る風との仕切りがしっかりしていて、風がシリンダーへ回る口元も大きい。

てことで、高年式の純正タイプに戻すことに。

純正タイプのファンシュラウドは溶射をしてから、磨くことなく保管していたので、まずは磨くことに。

そもそも溶射とは?

電気、ガス等の様々なエネルギーを用いて、実際に被覆(コーティング・表面処理)したい材料を溶融・半溶融状態で基材(母材)に衝突させて、積層させることによって皮膜を形成する表面処理技術(コーティング技術)の1種。

です。

このシュラウドにはアルミを溶射しているので錆びないし、バフがけしたら鏡面にもなります。

硬いアルミを溶射しているので、#180ぐらいのペーパーから荒削りして磨くこと数時間。

ここでタイムアップ。

ブラストで磨けば早くて綺麗なんでしょうね。

まぁ使える状態にはなったのでいいかなと。

全て組み上げていくとこんな感じになります。
コイルとデスビをつなぐコードが長すぎますが、まぁいいとして、なかなかいい仕上がりかと思われます。

そして結果はどうなったかというと

油温は上がる。
ただ上がるまでの時間は稼げた。
運転席側のヒーターが閉まっていない為、温風がでている。

ヒーターが閉まっていないと暑いし、オイルクーラー側の風も弱くなるから次はそこのチェックをしていこう。