手術室で3年間看護師をしていました。
印象に残る出来事を炸裂させていきます。
まず手術室看護師は病棟看護師とは大きく違います。
私は希望で手術室看護師になりました。
血を見るのも内臓を見るのもへっちゃらです。
せっかく看護師になったので、資格がなければ見れない世界を覗きたいと思いました。
印象に残っている手術。
アンプタ。四肢切断術。
DM(糖尿病)患者に多かったです。
もちろん高エネルギー外傷でもなりますが、圧倒的に前者です。
なんといっても匂いがすごい。
みなさんはご自分についているような健康な足を想像されていると思いますが違いますよ?
アンプタするような患者の足は足として機能していません。
ミイラのようになっています。
もしくはグチャグチャというのが正しいです。
病棟の看護師友達の話で、ガーゼの取り替えをしていたら親指がとれた。
などきいていました。
切断ていうのですからもちろんチェーンソーのような電動ノコギリでぶった切ります。
ものすごい音とともに足を切断していきます。
切れた足を受け取るのも看護師の仕事です。
あの重量感忘れられません。
気持ち悪いとかグロいとか、そんなこと思いませんでした。
ただ、これが人の足の重さなのかと感動に似たものがありました。
正直、アンプタ手術は直接介助看護師は暇です。
なんといっても忙しいのは間接介助看護師です。
直接介助看護師は器械を医者に渡す人です。
ドラマでメス!って言われてる人です。
間接介助看護師は術中の記録をしたり、薬剤を準備したり、バイタルを観察したり、患者の身体を観察したり、とても忙しいです。
私は基本的に直接介助のほうが好きでした。
術野をみるのが好きだったからです。
アンプタの間接介助看護師の仕事は多忙です。
そもそも足が腐るような状態の人は、全身状態も劣悪です。
全身麻酔をかけるだけでも大変なことですので、もちろん麻酔科の管理となっていましたが、大量出血のリスクもありますし、目がはなせません。
全身状態管理だけでも大変なのに、アンプタでは切断した足を受け取る大仕事があります。
アンプタした四肢はご家族に引き渡し火葬してもらうことになっていました。
なので術前に、切断したものを病棟にもって帰るための箱を準備しておき、受け取ったものは素早く箱にしまうことがレギュラーな流れです。
手術室でゲットできる段ボールなんて補液の箱くらいのものです。
できる先輩看護師は箱全体に白い紙をはったりして患者家族に対する配慮も忘れません。
ほんとこういうことができる看護師は素敵やと思います。
その日私が担当した患者は90近いおじいさんでした。
正直、手術に体は耐えれるのか?という思いでいっぱいでした
術中急変という言葉ばかりが頭をめぐっていました。
さらに右大腿部からの切断という大がかりなものでした。
そして今回の人は、透析をしているため切断した足の重さを計るように町の透析病院医師より連絡がきたことを当日知らされました。
こういうイレギュラーなことは本当に困ります。
足が切れた瞬間はバイタルの変動がないかモニターから目がはなせませんし、足を受け取らなければいけません。もうてんやわんやなわけです。
とりあえず受け取った切断されたばかりの足を手術室内にある、通常は血を拭くためのガーゼを測定する量りにのせました。
一キロまでの目盛りしかない量りはあっというまにふりきれてしまいました。
もう私はパニックです。
あぁー重さが量れない。やばいやばいやばい。
もうひとつある通常の体重計は50メートルほど先の廊下の端にありました。
なんとなくですが切断した足をもって廊下にでることがすごく悪いことのように感じてしまいました。
私はまだ22才で、新人に毛がはえたようなものです。
しかし、手術も佳境をすぎればガーゼカウントがはじまってしまいます。
そういましかないのです。
私は患者の右大腿から切断された足を抱くようにもち廊下を疾走しました。
先輩に見られたくない‼この気持ちだけでした。
体重計に無事たどり着き、足を乗せようとしたのですが
下肢の正しい重さの量り方になどしりません。
とりあえず、足を立てせてのせたことを覚えています。バランスが悪くふらふらと揺れているようでした。
忘れもしない約2800グラム。
その時運悪く休憩上がりの先輩に見つかり、悲鳴をあげられてしまいました。
足を抱いて逃げるように手術室に戻りました。
患者様は無事に手術を終えられましたが、
術後はないはずの足の痛みに苦しんでいたと看護記事で読みました。
難しいですよね。
これが手術室です(´・ω・`)
そんなかんじです。