誤審 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

【 誤審 】

今、パリで行われているオリンピックで審判員の誤審が問題となっている。特に今回は各競技で誤審が目立つようである。

私は自転車競技のBMX(約400Mダートのコースで順位を競い合う競技)の審判を長年務めた。今現在は老齢の為JCF(日本自転車競技連盟)の公認審判員証も返上して隠居をしている

スポーツ競技大会でなぜ誤審が起こるのか?
審判員の知識・経験不足と思い込みである。
次いで考えられるのは審判員の買収である、一部の参加国のレベルの低さの現れである、神聖なスポーツの場である。発覚したら審判員の資格剥奪、それと不正にかかわった参加国の選手も含めその国の以降の参加は認めないぐらいの厳しさを持たなければこの件はなくならないと思う。

知識不足については審判員各個人のレベルを上げる為の努力が必要である。競技規則集・ルールブックはボロボロになるくらい読み直す事が必要であり、常にアンテナを張り巡らせ、ルールが変更になればすぐにルールブックに書き込むことが必要である。

ゴールオフィシャルを例にとると、ゴールで着順を取り他の審判員と読み合わせをして大会本部に知らせる業務が主だ。
大きな大会は電磁式計測器が導入されているが導入当初は何かミスが起こらないか別の意味でプレッシャーを感じた。

8名の選手が同時にゴールになだれ込んでくる、上位クラスになると4、5名が団子状態で来るので緊張も増す。
ゴールオフィシャルは2名一組となりナンバープレ―トの読み取りと書き込みと別れて作業をする。

まったく緊張の連続であった。

 

細かいテクニックはお教えできません、場数を踏みなさい。

それが積み重なって素晴らしい審判業務につながると思います。