古都の裏居酒屋 18禁 ジャズを聴かせる店 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

男が女将に街で声をかけたのは昼も少し回った時間であった。
奈良の中心部にある三条通りを、東に行き曲がったところ、
餅飯殿商店街の中にある、ジャズを聴かせる店がある。
ばったりと出会ったので、どちらからとも無く食事をしようと店に入った。

この店は昼の時間帯は洋風料理を出す。
大きなスピーカーと油引きの床板がなんとなく歴史を感じる。
奈良には真っ白い鹿がいる事などを話し、夜の出来事には触れずにいた。

男はその夜も店を訪れたがカウンターには女将が一人でいるだけであった。
さりげなくユミちゃんのことを聞いたが、風邪をひいてもう一週間も休んでいるとブツブツと文句を言った。

「女の子だったらいるよ」と言うと、女将はこちらを向いて真顔になる。

 「若い子、きれい、何才」こちらの話を問いかけるまもなく聞いてくる。
「きれいだよ、子供は2人」 
「早速今日にでも連れて来て」

男は向こうの都合もあるから聞いておくとだけ返事をした。
女将は好い子だったら時間を増やし賃金も増やしてもよいと言っている。

男は何だろう。

 

どうして賃金を上げても良いなどと言うのか、何が行われているのか興味をもった。

女将に尋ねても「 本人にしか言わない」の一点張りである。