古都の裏居酒屋 ここから18禁コーナーになります   ユミちゃん登場 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

先月まで入っていた準看護婦の女の子が、急にやめたいと言って来なくなってしまった。

急場しのぎに客で来ていた介護ヘルパーのとしさんが入る事になったが、愛想は悪いし酒を飲むと誰彼なしに喧嘩を売るたちの悪さである。

女将はもう一人客としてきているユミちゃんに来てほしいと思うのだが、どうだろう、色白でぽっちゃりとした愛想のよいこの娘なら、月に一度の御隠居達の相手も出来るだろう。

女将が頼んでみるとユミちゃんは二つ返事で引き受けてくれた。

但し今は月に一度の秘密は言わないで、そののうち慣れてくれればゆっくり話して見ようと思った。

客も上得意なら女の子も見かけも、性格も良い子でなくてはならない。

そして一週間が過ぎた。ユミちゃんの初出勤の日がきた。

ユミもまた、昼間は介護の仕事をしている。小学校に通う子供が二人いるが、夜は母親が子供を見てくれるので外には出やすい。

午後6時から12時迄カウンターでお客さんの相手をして、そのあと洗いものを済ませ、おかみ特製のドリンクを飲んで30分位横になり休憩する。
横になると昼間の疲れも出て、体が吸い込まれるように深い眠りに落ちていく。
その間に売上計算を済ました女将が、寝ているユミを起こしてくれる。

昼間の出勤日がだんだん少なくなってきた、

ひと月も経ったころ、もう少し収入が欲しいと思っているところに、月に1回だけ午前3時頃迄残って欲しい、
残ってくれるなら時間給も上げ、特別手当も出そうと言ってくれた。

ユミはもともとお酒が好きだし結構店では客に大事にして貰えるので、昼間の仕事は登録だけはしておこうと思った。

雨が降ったりして暇なときは早い時間にシャッターを下ろして、女将特製ドリンクを飲む。すぐに眠くなるので横になって休む。

このとき女将は特製ドリンクの中に睡眠導入剤を入れて眠らせるのである。