こんにちは。




ぼるです。




お腹すいた。何か食べたい。




肉と野菜はある。米もある。




米が食べたい。だが米を炊くのはめんどくさい。




ん?たしかパエリアは生米から作ると聞いたことがある。




よし、パエリアだ。






だが、パエリアの肝となる魚介類は一切ない。




サフラン的なスパイス類も持ち合わせていない。




あるのは生米4合と、胸肉と少しの野菜のみ。




パエリア的なものに、ワタシハナリタイ。




無謀な夢を抱いてしまった賢治。




だがあきらめてはいない。




クックパッド様に助けを求める。




ムールガイやらパプリカやらオリーブオイルやらサフランやら意識高い系の横文字が並ぶ。




これらは無視だ。




賢治が知りたいのは、パエリアになるまでの道のりなのだ。




道のりを見ると、どうやら油で具を炒め、生米を加えてさらに炒め、水を入れて煮るらしい。




これはいける!




ごま油は常駐しているため最低限の人材はそろっている。




よし、胸肉を炒め→白菜キャベツ玉ねぎを炒め→生米を洗わずに投入




生米を洗わずに………!?




今までいつだって米は洗ってきた。




米を洗わなかったことなんて一度もない。




賢治に第一の試練が与えられる。




米は洗うものだ…米は洗うものだ…米は洗うものだ……




米に付いている何かを落とさねばならない。という洗脳を受けつづけていた賢治は




躊躇し、一瞬水に晒すぐらいならいいんじゃね?




教祖様の囁きに耳を傾けそうになるも




その声を振り切り、勇気を出して脱出を試みる。




生米がフライパンで踊る。




なんだこれは、はじめての感覚だ。




なんという開放感。




米を洗わないことがこんなにも賢治を自由にするとは。




至福を感じながら、水を入れて煮る第二段階へ。




ここでも試練が待ち受けている。




鍋でお米を炊くときは、はじめちょろちょろなかぱっぱ!と教祖様から教えを受けている。




だがクックパッド様は、はじめつよびでふっとうしたらちゅうび!との教え。




はじめつよびになんかしたら赤子泣きっぱなしじゃね?




教祖様の囁きに罪悪感に苛まれそうになるも




赤子はおらが責任持って守ったる!




信念に従い、はじめつよび→ふっとうしたらちゅうびを忠実に守る。




ちゅうび→20分ほど煮るらしいため




賢治は風呂に入る。赤子放置。




この間赤子のことは完全に忘れている。




そして風呂から上がり、生まれたままの姿で




生まれたままの赤子を確認。




おんぎゃーーーーーっ!




赤子は綺麗に炊けていた。




水分も含み、つやつやのかわいい赤子。




ちょっとしたお焦げもできている!完璧だ。



うまい!うまい!うますぎる!




あんな短時間にいい出汁がでている!




いんや、賢治無意識に白だし入れとったよ。



どう見てもパエリアではないし、リゾットのレシピで作ってたことにあとから気づくも



これがわしじゃーー!




わしゃ日本人だ!




と母国を誇りだす賢治。




ごま油様という異国の先人がいなかったら成し遂げられなかった偉業を




自らの手柄にしたい賢治。




賢治はむしゃむしゃ赤子をむさぼる。




パエリア様はそんな賢治でさえ慈悲深く見守ってくださる。




パエリア様の愛はどこまでも深いのだ。




パエリア様のことをもっと知りたい。




パエリア様を調べてみる。




パエリアとは、サフランを加えたお米と魚介や肉、野菜などの材料を混ぜ合わせて作る、日本でいうピラフのような料理。




9世紀頃にありあわせの材料と共にお米を炒めて作っていた料理が、パエリアの起源と言われている。




なるほど、慈悲深いわけだ。




賢治は自らが産んだ赤子をパエリアと名付けた。