出張ボイストレーニング声トレ！VOICE！は千葉県、茨城県、東京都内各地にて、講師がボイストレーニングを受ける生徒様のもとへ出張してレッスンを行なっているボイストレーニング教室です
現在の受講生の皆様は、
⚫️千葉県
千葉市、船橋市、成田市、八街市、佐倉市、東金市、茂原市
⚫️茨城県
取手市
⚫️東京都内
池袋
上記の地域にお住いの方達がご利用されています。
出張可能地域、レッスン日時、レッスン内容等、柔軟に対応させて頂いておりますので、まずはお気軽に、体験レッスンをご予約下さいませ
なんだか、題名がやたらと長くなってしまいましたが、それはさておき・・・最近、ボイストレーニングとはあまり関係のない記事ばかりを書いていたので、そろそろ生徒様から「もっと身になる話をしてくださいよ！竹の子とかどうでもいいんですよ！」という声が聞こえてきそうな気がしましたので、本日はボイストレーニング記事となります。
高音発声シリーズ第３弾。
【高音発声を語るうえで避けては通れない言葉 ミックスボイスについて】です。
前記事の高音発声シリーズはこちらです。
第１弾■高い声を出すマインド
第２弾■なぜ高音が苦しいのか
●ミックスボイスってなに？
このミックスボイスの定義については、世の中に沢山の書籍や情報が出回っており、「地声に裏声を混ぜた声」「裏声に地声を足していく声」「発声は地声か裏声かのどちらかなので、そもそもそんな声は存在しない」という具合に、著者や講師によりその解釈や認識が相違しているのが現状です。故にミックスボイスの確たる定義はありません、というのが一番の答えかもしれません。
私個人の考えとしては、ミックスボイスという言葉の定義自体はさほど重要ではないと考えています。一番重要なのは、生徒様が低音域～高音域まで楽に出すことができ、その声を自由に扱えるようになることなので、ミックスボイスの定義とはこれです！と言えなくても別に構わないんじゃないかと思っています。(もちろんトレーナー側はその原理や習得法について十分に知っている必要はありますが)
故にこの記事も、私の日々の研究と実体験により私の解釈で書いている事をご了承ください。既にトレーナーのもとで訓練をされている方は、あなたのトレーナーさんの指示に従って訓練されてくださいね。
●でも、じゃあ結局ミックスボイスって何？
非常にイメージしやすい言葉で簡潔に表すのなら、地声の要素と裏声の要素を混ぜ合わせた声の事です。
【地声の要素】
・しっかりした太い声
・声量のある声
・芯のある強い声
【裏声の要素】
・高い声が出る
・良く響く声
【この二つの要素が同時に存在するミックスボイス】
・しっかりした地声的な強い声で高い声
という具合になっています。このミックスボイスを使う音域は主に中音域～高音域になります。
よく、歌の上手な歌手や、ものすごいハイトーンの曲なのに、まるで何事でもないかのように楽々と歌っている歌手を見た時に、(あの人はなんであんなに平気な顔して高音が出せるんだろう・・・？)とか(なんで地声であんなに高いキーが出せるんだろう・・・？)と思ったことはないでしょうか？その、まるで地声の様に聴こえているハイトーンの部分はほぼ間違いなく地声ではなく、このミックスボイスやヘッドボイスと呼ばれるものになります。
よく地声でそのままハイトーンを歌っているのではないかと思われる歌手として、DREAMS COME TRUEの吉田美和さん、MISHAさん、Superflyの越智志帆さん等があげられますが、吉田美和さんもMISHAさんも越智さんも実はこのミックスボイスをとても上手に活用しています。
●ミックスボイスは地声、裏声の様に声の種類なの？
ミックスボイスは裏声です。ですので、ミックスボイスは声の新しい種類の事ではなく、地声の要素も裏声の要素も保ったまま発声できるという、声を扱う技術になります。
●どうやって出すの？
ここが一番難しい所ですが、その原理は地声を発声する時に使われる筋肉(甲状披裂筋)と、裏声を発声する時に使われる筋肉(輪状甲状筋)を同時に使い発声していきます。ここで、ミックスボイスを出す為の必須条件として、正しく地声が発声できる事と、正しく裏声が発声できる事が挙げられます。
●ミックスボイスの音色はどんなもの？
地声に人それぞれ個性があるように、ミックスボイスの音色にも一人一人微妙に違いがあります。その原因は、声帯の厚みや閉鎖具合や、より地声の筋肉が多く働いているのか、より裏声の筋肉が多く働いているのかによっても変わってきます。
例えば、地声の筋肉が多く働いているミックスボイスでいえば、先に挙げた吉田美和さんやMISIAさん、越智志帆さん。
男性であればB'ｚの稲葉さん、ONE OK ROCKのTAKAさん、GLAYのTERUさん…
裏声の筋肉が多く働いているミックスボイスでいえば、miwaさん、EXILEのATUSHIさんや平井堅さんや森山直太朗さん、スピッツの草野マサムネさんなどでしょうか。
しかしこの音色は、個人の能力や個性の問題ではなく、裏声と地声、どちらの筋肉が多く使われているのかという比率の関係で変わるものですから、基本的にはどなたも裏声よりのミックスボイスと地声的なミックスボイスのどちらも出すことができ、歌唱時にそのどちらを多く使用していくのかということで、その楽曲の雰囲気が作られていくことになります。
●練習法は？
ミックスボイスの習得にあたっては、均等に筋肉を使っていく必要があるため、今現在のあなたの声がどのような状態なのかを判別することが出来ない文面のみで、これをやれば必ず習得できます！と断言するのは非常に困難であり効率的ではないし、さもするとあなたを遠回りさせてしまう事もあると思っていますので、私は独学はあまりオススメしていません。もしもすでにボイスレッスンに通われている方でしたら、あなたの発声状態を熟知しておられるトレーナーさんの指導の元、習得していくことをおすすめ致します。
また、トレーナーさんにお願いすれば、地声よりのミックスボイスも、裏声よりのミックスボイスも、どちらも実際に聴かせて頂けると思います。仕組みを理解することも大切ですが、実際に聴いてみてそれを真似る事も、習得するうえで非常に大きな助けになると考えています。
ただ、ミックスボイスを習得するにあたって、正しい地声としっかりとした裏声が出せるという事は必須となってきますので、地声の発声状態に不安のある方や、裏声が出せないという方は、まずは正しい地声の発声や、裏声を出す練習からしてみて頂けると、それがミックスボイスを習得するための第一歩となります。
最後に、このミックスボイスという技術は、仕組みや音色が分かったところで、すぐに習得できる技術ではありません。この記事でミックスボイスの正体が、それぞれの筋肉が必要なだけ働いて得る声だと理解していただければ、習得する事は容易ではないと承知していただけるはずです。
腕やお腹の筋肉同様、発声に使われる筋肉も、トレーニングを積み徐々に発達し、また使用しなければ退化していきます。この様に、発声状態というものは日々の訓練にて維持・向上されるものですから、一朝一夕にいかなくても決して落胆せずに、根気よく気長に継続していくことが大切です。
そして、あなたに必要なトレーニングをより正しく効率的に行っていくためにボイストレーナーが存在していますので、あなたのトレーナーと二人三脚で自由な歌声を掴んでいってくださいね(*^_^*)
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