昨日もアレクサンダーテクニークに触れましたが、関連の書籍を読んでい
くと、アレクサンダーさんは感情による筋反射にも深く研究し言及してい
る事が沢山あるようで、一般的に出回っている本には肉体的機能に関する
ことしか書いていないのですが、実は創始者アレクサンダーさんは、19
世紀にすでに感情と筋肉の反射について研究しており、

「我々が自分の意見と信じているものは、自分の感覚の特性にもとづいて
いる。意見とはほぼその9割が、考えた上での結論ではなく、感じた事に
基づいている。」

とまで述べています。感情の動きのクセが筋肉から意見までも左右してい
ると言う事。つまり、感情の習慣こそがその人の人となりを作ってしまっ
ていると言う事ですね。人間、変わりたければまず感情の習慣を変えなく
ては、ってことですよね叫び

いあや奥の深いアレクサンダーテクニークに畏敬の念を抱きます。

なんだか難しい事を連日書いてしまった気がする。いいのかな。
書かないよりはいいだよね☆☆


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発声時頸部ジストニア
コブクロの小渕さん、とてもお気の毒です。心から同情いたします。
これになると歌手としての自信を奪われ、大変辛い思いをしていることと想像
されます。

発声時頸部ジストニアとは、発声時に本人の意思とは関係なく頸部の緊張や
萎縮がおこるもので、特に高音を出すときに見られる場合が多い。
でも実は病名ではないようです。それは、実は症状に差はあれど日本人の
多くがこの症状であり、割と普通によく見られることだからだと思います。

小渕さんのようにもともとハイトーンを常時出せていた人が突然なると、
確かにとても病的に感じますが、人は体の些細なバランスを崩すと、その場所
によってはあまり喉を引き伸ばせない筋反射が起こることは多々あます。
ストレスや突発的なショックでも起こるし、緊張して声が出ないのもその一つ
です。でも精神的なことと関係なくこれが起こると、結局は精神的にも影響が
出てきてしまい、本当は何が原因かもわからなくなってきます。

これを体験して、自らの症状を肉体的に解読し、改善のメソッドとして確立
させたものが、天才F・M・アレクサンダーさんの最近少し有名になってきた
「アレクサンダーテクニーク」という体のワークメソッドです。すごく簡単に
言うと、自分の行動の中の不必要な力に気付き必要な力だけで行動する
メソッドです。これはかなり難解で、スピーチならそこそこできても
ハイトーンの歌唱となるとかなり難しい作業になります。

そこを僕らヴォイストレーナーは解読しサポートしていかなくてはいけない
んだと思い、日々研究しています。

有名シンガーの中にも実は沢山いて、昔のように高い声がでなくなったり
出さなくなったと思われるシンガーはほぼそれで苦しんでいると思われます。
ツアー中にるケースはあまりありませんが、長期休養後とか出産後とかの
ケースは良く見ます。

そんな方々には本当は僕に任せてサポートさせて欲しい!と言いたいところ
なのですが、なかなかメジャ-な方々はプライドもあるでしょうし、専属の
先生がついていたりで、知らないトレーナーに自分の魂である喉の使い方を
一からレクチャー受けることは難しいのだと思います。信頼感の問題が
大きいですよね。もう少し有名なトレーナーになって信頼を受けられるよう
がんばらねばですねメラメラ

長くなりましたが、ナチュラルヴォイスとは、そんなジストニア的な筋反射
に気付いて、自ら取り除いて、もともと体に備わっている声の能力を体に
対して自然に使う発のことです。
このジストニアから100%解放されることが、ナチュラルヴォイスを手に
入れることほぼ同じことでもあると思います。

実は、僕自身もこのジストニア的筋反射を、精神的にも肉体的にも何度も
経験していて、歌う人にとってどれだけ辛いかよくわかっているんです。
だからそんな人のサポートをしていきたいと思って研究しています。
いやあ頑張りますラブラブ



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最近、ミュージカルのオーディション対策のレッスン依頼が多くなってきていて、
先日も某有名ブロードウェイのロックミュージカル日本版のオーディションの件で、
プロダクション数社からの依頼がありました。しかも突然今日明日中にと叫び

課題曲の告知がオーディションの直前2~3日前だったようで、どこも大慌てで、
突然の依頼が複数から来て、とりあえず譜面をファックスでいただいたのですが、
1キャラクターにつき2~3曲もあり、CDは英語版しか出ておらず、英語の譜面に
日本語を書き足したものがきて、しかもハモリパートの箇所もあり、譜面が読めても
歌いこなすまで結構な時間を要するものでしたドクロ

シンガーや俳優さん達は大概があまり譜面が読めないので、1レッスンでは時間的に
メロディーを覚えてもらえるかどうかだけで精一杯で、歌唱指導までは絶対無理なのが
みえる状態でした。歌う方も指導する方も過酷ですガーン

ミュージカルの製作サイドの考えは不明ですが、実力を出せない状態でオーディションの日を
迎える人が多くなるのは間違いないので、良い俳優やシンガーも譜面に弱いだけで不利に
なってしまい、なんだか舞台のオーディションとしては不条理に感じます。
演出家が海外の方なので何かこだわりがあるのかも知れません。

仕方なく夜中にメラメラ日本語の見本歌唱を録音して、Eメール添付で俳優さんたちに送りました。
耳で覚えてもらい何とか覚えていただき、歌唱指導までもっていきましたあせる

思わぬところでミュージカルソングのレコーディングをさせられたのですが、これがやってみ
ると、わりと面白く、キャラクターを作りながら感情を込めて録音するのがですが、
舞台で歌うのとは違って歌いなおせるので、声質や表現を客観的に作り直すことがしたりできて
けっこう楽しかったです音譜

いつかミュージカルの製作をやってみたいとは思っていましたが、その気持ちがグっと出てきました!!


でもこういうことをやると、オーディションの度に毎回見本歌唱を頼まれそうで怖い汗
好きな曲ならまあ良いとしても、ミュージカルは変な曲も多いし・・・
見本にするためには、キャラクターを作ったり表現の吟味もしないといけないし、数曲あると
もうレッスン時間より録音の方が手間がかかったりで大変。ボイトレにも残業があったのかあせる

しかも見本歌唱があればレッスン回数も少なくてすむ訳で、しかし別料金という訳にもいかないし、
微妙だ・・・

オーディションサイドが余裕を持った日程で告知してくれれば一番問題ないのだが

久々のブログらしい記事、長くなってしまいましたニコニコ




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