声の芸術家として活動を始めて、7月に10周年を迎えた。


この10年の歩みを振り返ると。


「声を通じて、自然と愛の美しさを表現する」

2006年7月17日、声の芸術家として活動を開始。
まずは朗読という表現形態から始めた。
2006年8月、東京の小さな喫茶店でのライブが最初。
ライブをやったら、朗読だけでは全てを表現できないことがわかった。
歌唱表現を加え、2006年9月に2度目のライブを開催。
表現したいことを表現しきるには、技術が全然足りないことを思い知った。
表現力が未熟。
表情が硬い。
発声法がわからない。
ステージ経験が全く足りない。

だから、2つのことを始めた。

1つは、老人ホームでのパフォーマンス。江戸川区を中心に300回ほど繰り返し行った。
耳が遠い、目があまり見えない、感覚が衰えつつある方が多い環境で、なんとか伝えられるように試行錯誤を繰り返した。
一般のお客さんへのライブも月に一度開催した。
様々な作品の朗読、歌を歌ってきた。

2つ目は、発声表現の研鑽。
日テレ俳優養成所で1年半、芝居の基礎を学んだ。
アナウンサーで朗読家の酒井宏先生から朗読の指導を受けた。
ヴォイストレーナーの権威の一人エドウィンコパードさんのレッスンを受けた。
日本の声楽家さんからオペラの発声をマンツーマンで学んだ。

2009年、歌と朗読を組み合わせた舞台「オペラ座の怪人」を上演した。
主人公ファントムを、徹底的に役作りをするため奥多摩の洞窟にいってみた。
本番は満員の盛況だった。
朗読表現はかなり満足いくものができるようになってきたが、歌の表現はイマイチだった。

2010年、湘南のレストランで「海の上のピアニスト」という一人芝居形式の朗読作品を上演した。
役作りのために、横浜にある氷川丸の船内にこもった。
公演は成功だった。

2011年、イタリアへ。
本場で声の研鑽をしたいと願いボローニャに師を見つけ、マンツーマンで指導を受けた。
海外にいって、日本人としてのアイデンティティの必要性を痛感した。
帰国して、京都で伝統芸能を2つ勉強し始めた。
1つは邦楽の発声表現の原点、仏教徒の声明。
大原がメッカであると知り、毎月通った。
2つ目は、雅楽の龍笛。伏見に通った。

京都に通うことによって、自分が表現したい「自然の美しさ」がここにあることを知った。

2011年は東京、大阪、福岡で初の全国ホールツアーを開催した。
朗読と歌、そして刀を使った剣舞を行った。

2012年、東京から京都の大原へ移住。
俗世から離れた山奥での生活で、毎日ひたすら発声練習していた。
創作意欲が刺激され、2013年に初めてのオリジナルCD作品「静かな海~tranqulity~」歌バージョン・朗読バージョンを発表。
同時に全国ツアーを敢行し、仙台から長崎まで8箇所でライブを行った。


2013年8月、ナポリに移住。
ヨーロッパの歌劇場でライブツアーを開催したいという夢を持った。
ヨーロッパを旅して、ナポリのある田舎町と出会い恋に落ちた。
美しい海と空、オリーブの緑に赤い太陽。夜は金色の月が水面に輝く様。
そこには、「愛の美しさ」を表現するナポリ民謡とオペラが生きていた。

2013年12月、地元ナポリでイタリアデビューライブを開催。
日本の歌、オペラアリア、ナポリ民謡から合わせて15曲。
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150人がスタンディングオーベイションする様子を見て、手応えを感じた。
イタリアの最大手新聞コッリエレデルメッツォジョルノに
「サムライ・パルテノペーオ」という記事がカラー写真入りで掲載。
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2014年12月、二枚目のシングルCD作品「yohsuke aikawa」を発表。
ナポリの美しい自然にインスピレーションを得て、初の作詞作曲作品「イルマッティーノ ナポリの朝」を収録した。
ライブツアーを敢行。

2015年、三枚目のアルバム作品「サムライ・パルテノペーオ」を製作中。
作詞作曲作品を4曲、ナポリ民謡を6曲収録予定。

歌劇場ライブツアー実現に向けて、イタリア・フランス・イギリスを飛び回り活動中。

ーーーーここまでーーーー

改めて自分のアーティストとしての活動を振り返ると思うのは、「自然と愛の美しさを表現する」という軸である。

表現とは、存在から伝わるもの。

ステージの上だけではなく、普段の生活スタイルから表現だと考えている。

ナポリでの生活は、東京の生活では得られなかった感覚を与えてくれている。

「あなたの職業はなに?歌手?じゃあ歌ってよ!」
気さくなイタリア人たちの要望に応えて、電車でもレストランでもオフィスでも、毎日のように歌っている。

自分の声のアーティストとしてのスタイルはバリエーションにあふれている。
歌唱表現、朗読。剣舞での表現、龍笛、詩作、コメディ作品の執筆。
作曲という表現が加わったことで、それを一つのクリエイティブな「形」に統合することができるようになってきた。

昨日、西麻布のイタリアンレストランオーナーであるマリオ・フリットーリさんとの出会いで、改めて自分の想いに気づいた。
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「私が歩む『食』の道をお客様と分かち合いたいのです」

彼の歩みを紹介しよう。




1966年イタリアのパヴィーアで生まれる。
アルぺギロ調理師学校にて4年間学ぶ 
1983年パリのホテルロイヤルモンソー『リストランテ カルパッチョ』で料理人としてスタート。
1984年イタリアでも名高い『ロカンダ・デル・アンジェロ』で働く。
1986年フランスの巨匠ポール・ボキューズのもとフランス料理の食材の扱い方と技術を磨く 。
1987年京都心斎橋の大丸にて総料理長として来日。辻調理師専門学校にてイタリア料理の教授。
1989年カリフォルニアのサンタモニカへ移住『イル・フォルノ』で料理長。
1991年日本に戻り、東麻布『イル・ピノーロ』総料理長。
2002年 独立し共同経営『リストランテ・ルクソール白金台』オープン。 
2008年西麻布『Mario i sentier』オープン。
現在
NHK『あさイチ』夢の3シェフに出演中。

ーーーーーここまで

8/25夜にマリオさんのお店を貸し切ってディナーコンサートを行う。

昨日の打ち合わせでマリオさんより、

「お客様のために、手に入る限り最高の食材で料理を提供したい」

「その料理に合うのは、やはり厳選されたワインでなくてはならない」

という要望があった。

マリオさんにとって、食は人生をかけたアートである。
アーティストとして最高のものを提供したいというヴィジョンが一致した。

通常のメニューでは提供していない、その夜のための完璧なコースをご堪能頂く。


お食事を終えた後は30分のコンサート。

カンツォーネ・ナポレターノを中心に、オペラアリア、日本の歌。
龍笛に剣舞。
ナポリの自然にインスピレーションを得て生まれたオリジナル曲を数点。

相川にとって、声は人生を通じたアート。

10周年という区切りに、この10年の成果を凝縮した30分にしたい。

よい音で表現するためにはよき伴奏者であるピアニストが欠かせない。
この夜のためだけに、神戸の六甲からピアニストを呼ぶことにした。

イタリアの歌劇場や教会ほどの響きはないものの、実際にオペラアリアを歌ってみたが、レストランとしては天井も高く、悪くない音響だった。

完璧な料理に相応しい、ナポリ人たちが熱狂したパフォーマンスをお楽しみ頂けるはずだ。


最高の料理の食材用意、レストランの大きさ、コンサートを聴いていただくのに最適な人数を考えると、今回は限定40名。


夏の夜のひと時をご一緒できることを楽しみに。

マリオさんと最高の空間作りをしてお待ちしている。


ーーー詳細ーーー


◇日時 8月25日 火曜日 19時半~21時半頃

◇会場 マリオ・イ・センチエリ
http://mario-frittoli.com/access
東京都港区西麻布 4-1-10コンフォリア西麻布

◇飲食 お食事・ドリンク一杯付
※二杯目以降は実費でお支払ください

◇価格 12000円 (税込)
※当日現金にてお支払ください

◇お申込みフォーム
https://39auto.biz/soraoto/touroku/entryform37.htm