こんにちは!
恵比寿でボイストレーニングしている、声の芸術家相川陽介です。



ここ最近、歴史上の偉人、特にローマ帝国の話を勉強しています。


え?

なぜに?



声と何の関係が??





ということなんですが、まぁ、元々、歴史の勉強が好きなんですけれど。


ボイストレーナーの視点で歴史上の人物を見つめ直していると 、色々とおもしろい発見があるんです!



例えば、西洋と東洋の、スピーチについての考え方の違い。



アメリカ人をはじめとする、西洋諸国の精神的なルーツは、ギリシャ文明にあるというのが通説でしょう。


そのギリシャ文明の影響を、芸術・学術において受けたのがローマ帝国のようです。


一方、ニッポンをはじめとする東洋の文明。

無論、ニッポン、韓国、東南アジア諸国と、それぞれ元来もっていた固有の文明があるにせよ。

東洋のリーダーのあるべき姿のようなものは、中国から伝わったというのが通説でしょう。

違いはあるにせよ。


ギリシャ文明の影響を強くうけたローマ帝国では、学問のジャンルが特徴的です。

われわれニッポンの今の教育ですと、国語算数、理科社会ってとこです。

ローマ帝国では、そういう学問より先に、
1、修辞学
2、弁論学
といった、説得、スピーチ、文章によるコミュニケーションの方法が教えられていたのです。


へぇーーー。


一方で、中国。

中国といえば、科挙、カキョという国家試験のようなものがありました。
これは、西暦598年から1905年まで続いた、官吏登用試験。
まぁ、国家公務員試験のようなものです。

ここでは、時代によって科目が変化していったらしいのですが、政治、歴史、算数、字の書き方、法律などが科目だったようです。


弁論法や、修辞学というジャンルはないようです。


飛んで、ニッポン。
ニッポンの学問といえば、これまた時代によって変わり。
平安期には詩歌管弦、江戸期には読み書きそろばん・論語・漢学など。
明治以降は教育勅語を指針として、道徳教育を旨とした科目に。



話が飛びますが。


ローマ帝国をはじめ、西洋のリーダーはおしなべてスピーチがうまかったようです。

というか、リーダーとして必要な資質に、そのスピーチ能力が挙げられているのです。
無論、現代でも。



一方で、東洋。

東洋でリーダーというと、皇帝、将軍、征夷大将軍、天皇が。

特に、中国の歴代王朝の皇帝は、自分をさして呼ぶ時に、
『朕は、◯◯である』
という言い方をしていました。


朕、チン。


なんじゃそりゃ??


朕というのは、兆しという意味で。

つまり、天からのお知らせというか、神がかったもののような。

天からのお告げを代理に伝えるものが、大きな声で民衆に伝えては都合が悪かったようで。


皇帝が、側近に対して、ごにょごにょと伝える。
すると、側近が、
『皇帝はこうおっしゃっている!!皆のもの』
と伝える。すなわち、間接口伝なんですね。


天皇のお言葉というのも、明治以前はそうだったようです。
NHK大河ドラマ龍馬伝にそういうシーンがありました。

簾の向こうで天皇がごにょごにょいう。
側近が伝える。
『帝はこうおっしゃっている!異人はきらいじゃと!』
という風に。




ここまで書いておわかりのように、


西洋のリーダー⇨自分で伝える

東洋のリーダー⇨他人に伝えてもらう


なんですね。

豊臣秀吉や徳川家康など、後世の日本人に人気のある武将はどうだったか??

秀吉については、日本三大音声と呼ばれているくらい、とにかくいい声だったと記録が残っています。

派手な演出を好んだ方ですから、天下をとってからも、その声は尽きなかったようです。

しかし、演説のようなものをした記録がないんですね。

家康もしかり。


偉い人、つまり貴人は大声で演説するのをよしとせず、側近に代わりに伝えさせるという方法をとったようです。


そのほうが権威付けにいいという判断だったのでしょう。



また、『武士に二言はない』という言葉があるように、多言を避ける美意識もあります。

つまり、たくさんしゃべって説得するようなのは美しくないと。
それよりも、『鶴のひと声』が好まれるんですね。


反対にたくさんしゃべり、相手を言い負かすようなリーダーといえば、関ヶ原の合戦で有名な石田三成でしょうか。




とここまで書きましたが。




現代のニッポンのリーダーは、スピーチ上手な方が多いように思います。

特に、国際的に活躍されている経営者においては。

政治家の方々も、実際に演説するを聞いてみると、一般人よりはよほどうまいです。


しかし、欧米のリーダーのスピーチ力をみると、圧倒的に負けてしまう。
言語の違い、体格の違いが大きいのだとおもいます。

デカいですからね、欧米人。

ノリがいいですからね、英語。


歴史の視点からみると、東洋は『自分で伝える』ということについては、西洋に1000年くらい遅れをとっているようです。


相川としては、ニッポンならでは、東洋ならではの長所を発見して、楽に西洋式のスピーチを凌駕するような方法を見つけたいものですが・・・


トヨタの『カイゼン』のような。


by相川陽介


10月2日に、押切もえさんも受講した、ソラオトボイストレーニングの体験グループレッスンを開催!



『わたし、カツゼツが悪くて、よく聞き返されるんです』


『わたし、話し方がヘタで、子供っぽいと言われます』


『自分の声が、実はあまり好きではないんです・・・』



などなど、人間誰しも持っている声に、様々な悩みがあるものです。


モデルの押切もえさんも、その一人。


彼女が体験レッスンの様子を書いてくださっています!
一部をご紹介します・・・


本文はコチラ↓
『ボイストレーニングで華やぎのある声に(前編)』
http://www.citywave.com/lifestyle/moe/100818/


(ここから)



 「実は声がコンプレックスで…」と、いつになく自信なさげなもえちゃんが教えをこうたのは、“声の芸術家”相川陽介先生。苦手なせいで気後れ気味な様子だけど、弱点を克服してこそ“オンナ修行”です!



◎カウンセリングで声の悩みを相談
子どもっぽく聞こえたり、ここぞというときにうわずったりしてしまうことが悩みのもえちゃん。「大丈夫。この時間で絶対良くなりますよ!」という先生の力強い言葉に励まされて、落ち着きと華やかさのある理想の声を目指します


◎1分30秒のスピーチに挑戦!
早速、「最近ためになったこと」というテーマでスピーチにチャレンジ。録音して、自分の声がどう聞こえているのかを細かくチェックします。「これ公開処刑ですね…」なんて、思わず渋い顔に



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“ボイスワークアウト”という大物政治家も実践しているストレッチ法にトライ。姿勢を正して、胸の位置を高く保った状態をキープしつつ、体を揺らしながら発声。ちょっと恥ずかしいポーズで、なかなか集中できない様子。「これ、写真映りは大丈夫?(笑)」


◎ピアノに合わせて発声練習
「あれ? なんだか発声しやすくなった気がするかも…」。確かに、トレーニング前と比べたらずっと伸びやかで通った声になっています。「良くなってきてるし、まだまだ伸びしろがありますよ」という先生に、「その言葉大好き!」とご満悦


◎最後にもう一度スピーチに挑戦
レッスンの効果が出て、1回目より格段に聞き心地の良い声になっているはず。「目を開くと声の響きが良くなる」というアドバイスも実践して、レッスンの成果を披露! 

(ここまで)


さて、この体験レッスンを受けて、押切さんの声がどうなったか・・・・


ここに、押切さんの感想があります。↓
『ボイストレーニングで華やぎのある声に(後編)』
http://www.citywave.com/lifestyle/moe/100901/




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会場の都合上、10名までの募集とさせていただきます。
先着順です。


お申し込みは、コチラの問い合わせフォームに
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http://sora-oto.com/otoiawase.html


◎日時; 10月2日(土)11;15~12;30
◎場所; 恵比寿シュガーソウルレコード
TEL:03-5725-7980
住所:150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-21-8恵比寿ファインヒルB1
説明:西口のバスロータリーに出て、左手に進み、
ドトールを正面にみて左手に入り坂を上ります。登り切った左手にサンクスがあります。
さらにサンクスを通り過ぎ、信号を渡ります。信号を渡ってすぐ左方向にある細い道を右に入ります。
まっすぐ行くと交番が見える十字路にでます。十字路を渡り交番を左手にみて直進します。
右手に見える恵比寿ファインビル地下にスタジオがあります。
だいたいいつも、そのビルの駐車場に黒いベンツが止まっています。また、向かい側に、freewillという塾があります。
※遅刻される場合や、道に迷われた場合は、スタジオに電話してください。

◎受講料; 2000円(事前振込)