3年前の2012年初春、かねてからキャンセル待ちをしていた風の木クリニックに空きが出たと連絡を受け、初めてのカウンセリングに参りました。


まず最初に高橋和巳医師に訊かれたこと、もちろん、来院の理由です。


「ジストニアと診断されました。


この病気の専門医に何人もお会いしましたが、いずれも対症療法を提示して下さるばかりでした。


私はこの病気の症状を消すのではなく、


根本から治したい


この病気になった原因も知りたいのです。」


とお話ししました。


一通り耳を傾けて下さった先生は、次にとても鋭い質問をされました。


「なぜ、精神科を受診されることにしたのですか?


あなたは、病気の原因を知りたいと仰ったけれど、


原因が何にあるか、既に知っているのではないですか?



…その通りでした。


私は既に病気の根本にあるものに、察しをつけていたのでした。


私「母との関係に原因があるのではないかと思っているのです。」


高橋医師「お母さんがどういう方か、あなたから見た人物像を話して聞かせて下さい。」


私「病的に我儘で、異常に自己中心的です。」



もう、ここまでの会話で、高橋先生はほぼすべてを見通されたようでした。


そして、この後、高橋先生から告げられたことはかなりショックな内容も含め、次のようなことでした。


・病気は間違いなくお母さんとの関係に原因がある


・心が悲しみと苦しみを貯め込み過ぎて耐えられなくなり、身体に症状が出ている


・病気の症状は、身体が痙攣する必要を感じなくなった時に必ず消える



・いくらあなたが希望を持ってお母さんに尽くしても、あなたが望んでいるような形で


お母さんがあなたを理解する日は、決してやってこない



「お母さんのことをひどく言って悪いね。


今日が一番つらいよ。


でも、病気は必ず治るし、これから少しずつ楽になっていくから、大丈夫。」



この病気が「治るよ」とお医者様から断言されたのはこれが初めてでしたので、希望に胸が震えました。


一方で、どうしてこの短い時間でここまで断定的に母のことを決めつけられるのか?と、


少し訝しくも思い、正直言うと決して愉快ではありませんでした。(当然ながら)



でも、次々高橋先生から繰り出される母についての描写は、


まるで昔から直接会って知っている人が語るかのようでした。



「すぐにバレるような嘘を平気でつく。嘘とバレても平然としている」


「あなたの友達や仕事先の人に必要以上に会いたがる、あなたの参加するところに顔を出したがる」


「あなたの関係の人に、あなたの悪口を言って楽しそうにしている」


「執拗に自分の意見を主張するが、都合が悪くなると撤回する(或いは、そんなこと言わないと言う)」



なんで知ってるんですか?という感じでした。



でも、先生は詳しくは何も語らず、最後にこう仰いました。



「叶わぬ望みを抱き続け、裏切られ続けてきたのだろうけれど、お母さんのことは諦めなさい。


お母さんがあなたのことを理解する日は決してやってこない。


それは絶望するしかないことなのだ


けれど、人間の心は、絶望の底に達することで、初めて、ゆっくりと浮上し始める


僕は、あなたのような経験をしてきたたくさんの人と会ってきたけれど


この心の法則に一つとして例外はない


僕は、ただこの心の法則をかたく信じているだけなんだ。」



ここから高橋先生と私のカウンセリングは始まりました。


この初診の日に先生から告げられた言葉は、その後数日間、悪夢となって再現され続けました。


ドラマのシーンによくあるように、「ハッ!」と飛び起きると、涙が流れているのに気付きました。



けれど、この後、もっともっと驚くべき真実が、カウンセリングが進むにつれ、


次々と明らかになっていくのでした。



まだまだ、明るみが見えないお話ですが、これからもしばらくお付き合いください。

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