その後もタカさんと一緒にオカマバー(その頃はゲイバーとは言わなかった)に出入りし、おねえさん?方にも可愛がられ、お肌のお手入れから歩き方まで指南され、田舎娘のわたしは少しずつ都会に慣れ親しんで行ったと思う。

 

タカさんと同じフロアで働いて約1年が過ぎた頃、タカさんは渋谷に、わたしは新宿に移動となった。

 

 

アシスタント時代、その事務所は新宿歌舞伎町を通り抜けたところにあり

 

 

お姉ちゃん、うちで働かね?

 

 

うら若き18歳のわたしは事務所に毎朝行くたびに誘われた事もある。

 

 

そんなこんなでタカさんとは偶然オカマバーで会う程度で少しずつ少しずつ疎遠になって行き、20歳でわたしは高校の時からお付き合いしてた彼と結婚し、それがきっかけとなりタカさんとは全く連絡が取れなくなってしまった。

 

 

わたしが今こうした生活をしてるのもタカさんのお陰だと思っている。

 

 

 

 

タカさんとはこの後再会する事となるのだ。