タローを亡くしました(1) | ~風のビビアン~

タローを亡くしました(1)

4月7日に「お知らせ」で愛猫タローの具合が悪い事を短く書きました。

温かい励ましのコメントを頂きながら、お礼が大変遅れまして申し訳ありません。



~風のビビアン~-タローちゃん
亡くなる一ヶ月程前の写真
元気そうだったのに・・・・
子猫たちをまるで母親の様にして
可愛がってくれていたタロー
何故、天国に召されてしまったの・・・・


4月9日の夜、タローは○○夜間救急動物病院にて亡くなりました。

それは本当に突然の別れでした。

大切に育てて来た子の最期を、私は側に立っていながら見る事が出来ませんでした。

触れる事も出来ませんでした。


心肺停止、蘇生、の言葉に私は立っているのがやっとの位に狼狽していました。

「先生、タローは死んだのですか」と尋ねると、

「そうならない様に、これから全ての事をしますので」と獣医は答えました。

タローの名前を呼ぶ事が出来たのは、心肺蘇生が始まってからでした。

それも、「タローに声をかけても良いですか」と断わった後に・・・・


自分を責め、病院を責め、獣医を責め、看護師を責め、

果ては、神様に何故、何故、何故、と問う日々が続きました。

誰よりもこの私の責任であるのは分かっていても、

私は苦しくて、神様に「何故、タローまでも私から奪い去られたのですか!!!」

と心の中で叫びました。


タローに毎日、毎日謝っています。

大切なビビアンの兄弟でした。

ビビアンが亡くなった直後から、タローは私にとって第一の理解者でした。

言葉は要らず、愛らしい優しい目でいつも私に大丈夫?と話しかけてくれました。

家族には余り見せられない涙をタローには遠慮なく見せていました。

夜必ず私の枕元に来るようになり、私の目に涙が浮かぶと、丸い手で私の顔を触りました。

又、私と同じ格好で横に寝て、枕に小さな頭を乗せ、前脚を伸ばし私の手を取るので、

私はその前脚を手で握って眠る事がありました。

そんなタローに枕を取られ、私自身が丸くなって寝る事も度々ありました。


幸せな時間・・・・・もう2度と来ない温かな、優しい時間。

タローはビビアンの時と同じように、私が気づいてからたったの4日間で天に召されました。

今、私の辛く、悲しい思いを癒すものは何もありません。又、私が癒されなければならない理由はありません。

癒されなければならないのはタローです。


私の魂はまるで、タローと一緒にフワフワの雲の上を歩いている様です。


心配した友人が私にメールでタローの突然の死について書いて下さいました。

***タローちゃんは私がビビアンの事を余りに悲しんでいるので、「ビビアンが寂しがらないように僕が先に会いに行くから、もう大丈夫だからね」と言っているようです。***


私の心の中にも同じ思いがあったので、本当に驚きました。


そして友人は一冊の本を贈ってくれました。


「ペットたちは死後も生きている」著者 ハロルド シャープ

訳者 小野千穂


友人の優しい心に感謝しながら読み始めました。

読みながら、私の心は少しずつつ温められて行きました。

多くの体験談が書かれていました。非科学的であるところに広がるペットと飼い主との愛の世界に私は迷い込みました。

信じられないけれど、否定する事のほうが難しい世界。そうあって欲しいと思うだけで心が和みました。

巻末に追記として書かれていた事にも胸が熱くなりました。

<本書の印税は捨てられた動物の命を救うためと「殺処分」廃止運動のために使わせていただきます>

訳者はドイツ在住です。


4月10日、タローを荼毘に伏せました。

もう2度と見る事の出来ない愛する子の体を私のTシャツで包みました。

小さなオモチャ、そしてタローとビビアンへの手紙を持たせました。


桜の木の下で、私は小さくなったタローを抱きしめました。

小さなピンクの花びらが風に舞い、タローの上にも落ちてきました。


11日、私は○○夜間救急動物病院へメールを書きました。

内容を公開したいと思っています。

私と同じような経験をされた飼い主が居るかも知れないと思うからです。

また、獣医療に携わっている方々にも読んで頂きたいと言う気持ちがあるからです。

私の様な飼い主のブログは何も役には立たないかも知れませんが、

また独り善がりな内容に傾いているかも知れませんが、

読んで頂ければ幸いです。