先日、ピアノの先生から連絡が来た。
次回のレッスンは
スタインウェイ
でやりましょう!
え?
スタインウェイですか?
あのピアノの王様、スタインウェイですか?
コンサートホールによく鎮座していて、
数々の国際コンクールにも使用されていて、
スタジオでレンタルすると
ヤマハピアノやカワイピアノの約10倍相当
1時間に5,000円もの使用料がかかり、
「スタインウェイを弾こう!」という
イベントの対象にさえもなり、
調律するのにさえ特別な資格が必要だという
あの!
スタインウェイですか?
通常レッスンで使用しているのは
先生が幼少の頃から愛用されている
カワイのグランドピアノである。
それが、
えぇっ?!
スタインウェイですか?
なんでなんでなんでなんで?
某さんがご自宅にお持ちの
スタインウェイを
レッスンに使っていいって
申し出てくださったの!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ご自宅にお持ちの…
スタインウェイ…
日頃、電子ピアノで
ちまちまと練習している私にとってそれは、
日頃は国産軽自動車でドライブしているのを
今日はベンツでドライブしようぜ!
と言われているようなものである。
運転が下手な私にとって
そんな恐ろしいこと
出来るはずがない。
でもまぁそんな珍しいことでもないはないな。
ベンツなんてそこらじゅうで
ウヨウヨ走っているもんね。
スタインウェイも決してレアなわけではない。
ところが。
問題はここからである。
先生がレッスンで使用したいという
件のスタインウェイは…
なんと!
スタインウェイが◯周記念で
有名な△氏とコラボして生産したという
推定価格 20,000,000円 の
世界●台限定モデルだというではないか!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ベンツどころではない…
ロールスロイスである…
知らんけど…
その某さんのご自宅は
それはそれは開放感のある
大きなワンルーム、
四方の壁と高い天井に反響する
スタインウェイのまろやかな甘い音色は、
私を暖かく包み込み…
目を閉じればブローニュの森…
身に余る光栄…
至福の時間であった。
そして何よりも謎なことは、
なぜ某さんは
『ピアノは嗜む程度』の腕前にもかかわらず
世界限定モデルの最高級ピアノを
ご自宅にお持ちなのか、
ということである。
世の中には不思議な人たちが
いるものである。
つづく…
と思う