スンギくんの言葉を聞いて、力が抜けてしまったmegです。
その続き…
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大丈夫ですか?
同じようにしゃがみこんだ彼と目が合った。
こ、腰が……抜けた…
マヌケすぎるほど気の抜けた声でそう言うと、彼が笑った。
目尻のシワまで数えられるほど近い距離にいる彼が、私を見て笑ってる。
そんなに驚かせちゃいました?
てっきり気づいてると思ってたんだけど…
言葉にならず、頭をただぶんぶんと左右に振る私を見て
このシチュエーションって…
はたから見ると、結構ロマンチック…だと思いませんか?
そう言って笑ったかと思うと、急にすくっと立ち上がった。
座り込んだままの私に手を差し伸べて引き上げると
それじゃ…
ここじゃ何なんで…
とりあえず教室に戻りましょうか。
私と目を合わせないまま先にエレベーターから降りた。
彼に続くように、私も足を踏み出した。
でも、足元がふわふわして、地に足がついていないようで、
私は冷たい空気に触れたくなった。
(このままじゃダメ…頭を冷やさないと…)
ねぇ…
前を歩く彼に声を掛けた。
行きたい所があるんだけど…
振り返って、どこに?と聞いた彼に、私は無言で指を指した。
上に…と。
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その7へつづく