今日は、管理栄養士らしい内容を書こうかなと思います
「食欲の秋」と言われていますが、食欲さえわかないとき、そのこと自体にとても落ち込みがちです
以前までは
食べることが好きだったのに。。
「ランチは何食べよう♪」と悩むことが楽しかったのに。。
と食欲がない自分に落ち込みます。
「食べることは生きること」と認識があるように、「食べないとエネルギーが作られず、生きるためには食べることが必要」と脳は本能的にそうインプットしているから、食欲がない自分を悲しくなります。
さらに、「美味しいものを食べると幸せな気分を味わえること」も、過去の経験から脳は知っている
そういう脳のインプットが小さい頃からあるから、食べることで幸せを感じられない自分に余計苦しくなります
たまにファスティング(断食)をしている方が、「食べていない期間はとても気持ちがいい」と発言されていますが、それは「断食することによって健康になる」と脳に方程式がインプットし直してあるから、その通りの行動が行われると幸せを感じるようになります
食欲が出ない原因はたくさんあります。
意欲につながる神経伝達物質の不足
自律神経のアンバランスによる胃腸の緊張(胃腸の機能ダウン)
胃腸粘膜の炎症
セロトニン過剰(薬の副作用など)
インスリン機能低下(糖が細胞内に入っていかないから空腹を感じにくい)
・
・
まだまだ考えられると思います。
クライアントさんから「食欲がないです」という報告、同じ報告でも、その人その人によって原因が違うのです。
ある方は、神経伝達物質の過不足の可能性が高いため、補う栄養素を足す。また、栄養素を足しただけでは、しっかり栄養素が機能できるか分からないので、同時に脳までしっかり栄養素や酸素が運ばれるよう、腸内や血流に対してもアプローチが必要です。
またある方は、自律神経のアンバランスによる胃腸の緊張からの食欲ダウンが考えられるため、自律神経を整え、ストレスによる胃腸への作用をなくしていくために、胃腸の筋肉を普段から刺激するようにします。
自律神経はさまざまなストレスから影響を受けちゃうので、それに振り回されない胃腸にしたいですもんね
初デートや大事なプレゼン前など、誰でも緊張していると食欲はダウンします。胃腸を支配しているのは副交感神経なので、緊張していて交感神経が優位になっていると、そりゃあ胃腸機能はストップします。ただそういったことは誰でもあることで、その緊張が過ぎればまた食べられるようになります。
でも、特に緊張する場面じゃないのに常に食欲が落ちている場合は、自律神経のバランスがとれていなかったり、胃腸の筋肉がカチコチになっていたりすることが考えられます
そんな感じで「食欲がない」という一つの症状でも、人によって原因やアプローチが変わってきます。
でも、食欲がないとき共通してお勧めするのは、「温かいものを食べてください」ということです
温かいスープ、お雑炊など消化が良く、身体が温まるものを♡
食欲がないときに栄養のことを考えて、肉や魚を食べなくてもいいです
ただ、食欲がないからといって、お菓子だけ食べてても胃腸は回復しません。
温かいもの食べて、少しでも身体の緊張をほぐす!そして、食欲がない原因を根本的に解決していくことで、「明日は何食べよう♪」という「食べること=幸せ」な自分が戻ってきます(^^)