前回、変形膝関節症の女性について記しましたが、膝関節が求めている栄養が足りなければ発症することをお知らせしたかったのです。

血流のない椎間板においても同じようなメカニズムが働いています。ただ、膝関節などの可動域が大きい関節と違って、関節包や関節腔、滑液包もなく、椎間板への栄養補給が無いように感じますが、しっかりと補給されています。

下図は、上から順番に、腰椎の縦断面・横断面・椎間板の模式図を掲載してみました。

椎間板にはどのように栄養が供給されているのでしょうか。骨でできている椎体と線維輪の表面は、毛細血管が発達しています。その毛細血管から栄養は供給されており、私たちが動くことによって椎間板がギュッと絞られて老廃物が外に吐き出され、次には酸素と栄養の供給を受けているのです。

その姿は、スポンジを圧迫すると老廃物が染み出して、圧力を弱めると新しい水分を吸収するようなイメージです。

人の体はどの部位であっても、太い血管から個々の細胞に栄養が補給されるのではなく、全て、動脈の毛細血管から水分や栄養分が放出されていきます。放出された血液は栄養分と共に、細胞と細胞の隙間から細胞内へと供給されて役割を果たします。その後、役割を終えた血液は細胞の外へ出て、細胞の隙間から静脈の毛細血管やリンパ管がそれを吸い集めるような形で、老廃物と共に静脈へと流れ込んでいきます。

このような形で、椎間板にも栄養が届けられて、日々、椎間板は若返ることができます。そうして健康を維持できる仕組みになっているのです。

しかしながら、何らかの要因が重なって栄養不足を助長することもあります。タンパク質、鉄、ビタミンC、ビタミン類、ミネラル類、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、その他、抗酸化栄養等々の不足から大変なことに進んでしまいます。

そうした生活が続くと、徐々に骨も弱り、椎間板も磨り減り、やがて痛みが出て、病院で検査すると病が発見されるようになります。妻の場合もそうでした。浸潤性乳管がん(2009年10月)発覚、そして、温存手術、腰椎圧迫骨折(2011年9月)、転倒による肋骨骨折(2013年8月)、乳がんリンパ節転移・骨転移(2013年9月)、腰椎椎間板ヘルニア(2013年12月)。

何らかの要因が重なって栄養不足を助長、これについては改めて記してみたいと思います。

ところで妻の腰痛。今は、当初(12月5日)と比べると随分良いようです。

それは、15日ほど前に家内に話したことなのですが、かつて、プロ野球の大物選手が開幕前に足の甲を骨折したことがあった。その時に、妻が飲んでいるコンドロイチン硫酸を2日で1瓶飲んで治療に当たったら、新聞では復帰まで3ヶ月間と言われていたのに、1ヶ月で試合に出られるようになったよ、と話しした。

その選手と体格も大違いだから、2日で1瓶の量は、(お前さんには)4～5日で1瓶だろうな、と教えた。

昨日、「腰の痛みはどう？」と聞いたら

「随分いいよ。あの酷い痛みは消えて、楽になった。痛みの場所が下にずれて、我慢できる程度になったよ。」

「そうか、良かった♪・・・で、一所懸命飲んでいるの？」

「1日に40粒平均！」

1日に20粒飲むように言ってあったのだが、自ら超大量摂取を実行し始めたようだ。

痛い、苦しい、そういう時は自主的に飲み始めるものなのですね。今までは、素直に言うこと聞かなかった妻ですが・・・。

因みにその量は、コンドロイチン硫酸・グルコサミン総量で11,200mg/日です。

またお知らせします。

椎間板ヘルニア、妻の乳がんとの関連を考える