子宮筋腫の手術もできないほど重度の貧血 | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
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多くの女性が発症すると云われている「子宮筋腫」ですが、その発症率は凡そ35%と統計されている。しかし、産婦人科で診察を受けていない女性を含めると、その発症率は70%を超える、とみられている。

未対応・未治療で、子宮筋腫を放置すると、やがて鉄欠乏性貧血に陥るのは周知の事実です。その結果、鉄欠乏性貧血と診断される前に、多くの女性が抱える「不定愁訴」が現れるのを、医療の現場では見過ごしていることが多い。

以下は、その筋腫が巨大化して、手術ができないほど貧血が進んだ方の症例です。臨床の現場では、即、輸血を施こすところです。死の危険が迫っているからです。



本人の希望で輸血はしたくない、という。本人の希望とはいえ、其処から、医療の常識では考えられない治療が始まった。それは「栄養療法」と「食事改善」です。

初めに20072月、3月、4月の検査データから記します。

検査データ

 20072月当初、患者の顔色が悪く、両手の爪も割れている状態。血液検査の結果から、フェリチン(貯蔵鉄)、赤血球、ヘモグロビンが極度に低く、タンパク栄養欠損状態(尿素・窒素の低下、コレステロールの低下など)、でもあることが判明した。

医師のアドバイスにより、生理出血のコントロール(フラノバール服用)を行うと同時に、食事改善と栄養療法が開始された。

栄養療法開始と共に、睡眠の質が良くなり、すっきり目覚めることができるようになり、また、ストレスも減り、生活のリズムが良くなっていった。



この症例の方は、20076月に子宮筋腫核出術(子宮を摘出する子宮全摘手術と筋腫だけを取り除く筋腫核出術があります。) を受ける予定であったが、術前の検査で、生命の危機をも生じるような高度の貧血に陥っている事が発覚し、直ちに栄養療法と食事改善を行った。

データの改善を見ても、栄養素の至適量摂取のその効果は絶大のものであったことが窺えます。

データを示して改善の事実をお知らせしても、意味のわからない方のほうが多いと思います。解説を含めて、徐々に鉄欠乏性貧血についてお知らせしてまいります。

(コンビニやドラッグストアーの鉄剤を飲めば貧血は治る! と誤解なさらないで下さい。これだけは、きっちり明記させていただきます。)