昨日はイタリアの「解放記念日」で、日本の終戦記念日にあたる祝日である。金曜日に早くも海や山に遊びに言った人たちが、月曜日の平日をポンテ(橋の意味。)という連休していた人が、昨日帰って来た。 日本の「終戦」と言う言葉の選び方も興味深い。 「敗戦」した事はお祝いにならないから「戦争」そのものを呪い、それがやっと終わったと言う気持ちの現れである。 イタリアのLIBERAZIONE=解放は、ファシズムからの解放であって、ファシストが間違った戦争を起こしたからであって、その責任はすべてファシスト、その最高責任者ムッソリーニに押し付けたからである。 この両国の解釈、本当にそれでいいのだろうか? 日本は、東京を中心にやっと不景気が回復しつつある。 イタリアでは、この度、中道右翼を破った中道左翼のリーダー、プローディーによる新政府を待つ今日この頃、ベルルスコーニのようにメディアとカネをつかって政権を獲得し、私服を肥やしてきたのを、なんとか追い出すために前者に投票したものの、この政府には、あまり期待されていない。 イタリアには個性的な政治家が揃っているが、力不足である。 そのプローディーが、昨日ミラノで演説した。8万人が解放記念パレードに参加し、その中には、次期ミラノ市長候補であるブルーノ・フェランテと並ぶ、元文部大臣レティツィア・モラッティが、パルチザンだった父の車椅子を押して参加するが「シオニスタ(ユダヤ国家をパレスチナへの再建を肯定する主義者)、人殺し!」という罵声やブーイングが起こる。 主相の座もあと僅かというベルルスコーニの娘、バルバラは、ACミランのカラゼー選手との恋愛の噂が起こったが、「もともと主相が、同クラブの会長であることからよく会うのは当然、ただの友達」と、この噂を否定。 この日、サンマリノのサーキットとされるイタリア・エミリア・ロマーニャ州のイモラで、フェラーリが、ルノーを押さえて、今回は一位を奪回した。