●名曲:10月27日(土)大阪、ザ・シンフォニー・ホールで、瀧村衣里さんの演奏「ブラームスのヴァイオリン協奏曲」を1階最前列A席で聴きました。三大協奏曲のなかでも、聴くたびに感動できるのはこの曲ぐらいなものです。
●名演奏:例によって指揮者のタキシードが引っ張れるような位置に席をとり、瀧村さんのヴァイオリンを見上げながら聴いていると、自分が指揮者と独奏者の両方になっているような錯覚に陥ります。
楽団100人を独り占めにしているような倒錯感は、まさにバーチャル・プレーヤーそのものです。
楽団100人を独り占めにしているような倒錯感は、まさにバーチャル・プレーヤーそのものです。
彼女は神戸市出身で、中学生の時日本学生音楽コンクールで第1位、また芸大のとき日本音楽コンクール第1位、現在ウィーン国立音楽大学大学院に留学中という方ですが、若さと爽やかさがあり、しかもミスのない鮮やかな演奏ぶりでした。


●美食:新装開店の大阪阪急百貨店では食事やお茶もいただかず、わざわざ神戸に帰って、暗い路地の細道にある「コリアン・ダイニング黄(ファン)」さんで夕食をすることに。
雑踏の大阪とは違って、人けの少ない神戸が、かえってありがたい感じなのです。「やっぱ神戸ねェ」と三人がうなずく。
雑踏の大阪とは違って、人けの少ない神戸が、かえってありがたい感じなのです。「やっぱ神戸ねェ」と三人がうなずく。

●美酒:「まっこり」のトロリとした甘さと、「覆盆子」の黒スグリの甘酸っぱさ。これこそ水割りではない酒本来の趣です。

●名歌唱:ドミンゴもカレーラスも真っ青という、クロート裸足の隠れ名歌手が神戸にはいらっしゃるのですよ。グレゴリオ聖歌のような曲を即興で歌ってくれるなんて、ありがたいですね。
●二次会:ミスター・ローリーで、ローリーに「太陽は燃えている(Love me with all of your heart)」を歌ってもらいました。
エンゲルベルト・フンパーディンクの元曲にこの邦題をつけた人のセンス、私は心の中でいつも拍手をしているのです。
(注:同性同名のドイツの作曲家とこの歌手は別人、インド育ち)
エンゲルベルト・フンパーディンクの元曲にこの邦題をつけた人のセンス、私は心の中でいつも拍手をしているのです。
(注:同性同名のドイツの作曲家とこの歌手は別人、インド育ち)
ローリーの高音も、電子ピアノ演奏の技も衰えていなかったし。
やっぱり太陽は燃えていなくちゃ・・
と思ったバースデーでございました。
やっぱり太陽は燃えていなくちゃ・・
と思ったバースデーでございました。