♪BE(存在し、生きること)<カモメのジョナサン考> | ◆VISTAの発見◆

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♪いつかはきっと セレンディピティ

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ニール・ダイアモンドは2度目の奥さんと離婚したとき、慰謝料1億5000万ドルを払って、金額としては史上世界第4位を記録。

そんな彼の歌「BE(存在し、生きること)」は味わい深い。
この曲はリチャード・バック原作の映画化「カモメのジョナサン」の挿入歌なのだけれど、アダルト・コンテンポラリのアーティストとして人気第3位という彼だけあって、歌唱には妙に説得力がある。

ゴールデングローブ賞(1973)グラミー賞(1974)に加え、アメリカン・ミュージックアワード(1990)を受賞したのは、さすがと思わせる反面、
意外にも、1980年ゴールデン・ラズベリー賞で「ワースト主演男優賞」をもらっていた。

ワーストですよ、ベストじゃなく。

つまり人生の光り輝く頂上と、自慢できない陰の底部を体験しているのです、彼は・・。
ニューヨーク大学を卒業、高校時代はかのバーブラ・ストライザンドと同じ合唱部だったというから話題に事欠かない。

1995年離婚したとき、おそらく彼は、カモメのジョナサンのポリシーを再認識したに違いありません。

そんな孤高の士ジョナサンの物語とは:
<あらすじ>

主人公のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンは、他のカモメ達が餌をとるために飛ぶことに対して、飛ぶという行為自体に価値を見出してしまう。ジョナサンは食事をするのも忘れ、速く飛ぶ事だけのために危険な練習を重ねる。
そしてその奇行ゆえに仲間から異端扱いされ、群れを追放されてしまう。それでも速く飛ぶ訓練をやめないジョナサンの前に二匹の光り輝くカモメが現れ、より高次の世界へと導かれる。
「目覚めたカモメ達」の世界のなかでジョナサンはより高度な飛行術を身につけ、長老チャンから「瞬間移動」を伝授される。
そしてある日、弟子を連れて下界に降り、カモメの人生は飛ぶことにあるという「思想」を広めようと試みるが、下界のカモメからは悪魔と恐れられて…。

<BE 存在し、生きること(カモメのジョナサン)>
曲の試聴には「Jonathan Livingston Seagull - Be」をyoutubeで検索を。