先日、「イラク戦争」はアメリカによる、こじつけのテロ戦争だと書きました

実際にイラク戦争に赴いた元アメリカ兵たちが「NATO(実質アメリカ軍)こそがテロリスト」と気づき、

一人ずつステージに立って、従軍メダルを返す理由を述べるYouTubeを見つけました。





以下は、ブログ『宝の山』から転載させていただいた、兵士たちのコメントの書き起こし(翻訳されたもの)です。

海月  海月  海月



何故戦う事をやめて、平和を求めたか、これほど多くの声はここでしか聞けません。
無実の人々を殺した者も、
国内で戦争継続を助けた者も
戦友の死を見届けた者もいる。
ここにいない仲間もいる。自殺したからです。

政府が約束したケアは反古にされ、
破綻した政策が多数の死者を招くのを見た。
考えてください、そんな価値があったのか?

ノー!(傍聴者達の声)

メダルが慰めになるか?

ノー!(傍聴者達の声)

それとも政府のウソと腐敗を隠し、祖国の為に戦った若者への虐待を隠すか
メダルのウソを暴きます。

(以下からアフガニスタンとイラクに派遣された元兵士達の一人ひとりの声です)

・ウソと恐怖に満ちた作戦をいくら練ってももう騙されない。不当な戦争は拒否する
兵士を撤退させ、戦争を終わらせよう。メダルを返上します。

・こんな安っぽいメダルをよこして僕らに捨てさせた良心の穴を埋めろというのか?もう騙されない、こんなメダルはいらない。こんなものはウソだ。

・メダルを返上します。アフガニスタン・イラク・パレスチナ、世界中の占領の犠牲者へ、
そして戦争に反対する兵士の皆さん、君は一人じゃない!

・良心的兵役拒否者の○○です。僕らは教わった
「メダルが表すのは民主主義と正義、希望と世界の変革」
でもメダルが表すのは国民の意志をうまく代表できないNATOのダメ指導者の達の失敗だ。
権利を奪われた人々の為に正しいことが出来ない指導者だ。それどころか、人々を利用し
酷い世界にした。私はもう手を貸さない。こんなメダルは意味がない、返上する。

・イラクに行って打ちのめされた。誰も同じ目にあってほしくない。こんなもの返してやる。

イラクに2回行って来ました。どれだけメダルを貰おうと戦争の苦しみを消す事はできない。
こんなのはゴミだ。必要なのは治癒する権利です。


・イラクとアフガンに行きました。メダルは無意味だ。もっと早くから戦争に反対するべきだった。メダルを返します。ブラッドリー・マニングを解放しろ!

・十年間衛生兵を務めました。2004年、イラクに行きました。アフガニスタンとイラクに連帯し従軍メダルを返上する。私たちは世界中を破壊した。心から謝罪したい。アフガニスタンの女性達とここにたつ事を誇りに思う。こんなメダルはウソだ。返上します。

イラクに2度派遣されました。両親を失ったイラクの子ども達にメダルを捧げます。

生物・化学兵器の技術兵でした。イラクに大量破壊兵器はなかった。私は陸軍をやめた。他にも4万人が除隊した。ウソはもう沢山だ!

・5年間前線の偵察兵でした。2005年のサドルシティです。イラクとアフガニスタンの子ども達、願わくば我々の行いを許し、私達の傷が癒され、平和が訪れますように。

・良心的兵役拒否者です。ブラッドリー・マニングの為にメダルとコインを返上します。
マニングは全てを犠牲にして戦争の真実を暴いた。

・海兵隊でイラクに2度行った。メダルを3つ返上します。脳損傷や軍隊内の性的暴行、PTSDに苦しむ仲間の為に。

違法な戦争に参加して、騙されたと思った。イラク人の解放の為だといわれたが、油田を解放させる戦争だった。

・4つの従軍メダルを全て返します。かつてこのメダルを見ては、自分の行いを誇りに思い正しい事をしたと得意だった。でも、間違っていた。こんなメダルはもういらない。

・PTSD患者です。メダルを貰った時いわれた、勤勉で献身的で模範した行いをした者に与えると、私はPTSDを隠して自分を酷使しすぎた。メダルを返し、治癒する権利を求めます。

・海軍に8年勤めました。自分の良心に従う為にメダルを返上します。

・アフガニスタンとイラク侵攻に海軍兵として参加しました。軍に志願したのは間違いでした。

・州兵でした。2年間アフガニスタンに従軍しました。2ヶ月前アフガニスタンの友人とグラウンド・ゼロを訪ねた。悲劇の記念碑です。でも、アフガニスタンの死者3万人には記念碑なんてない。彼らの為にメダルを返します。「アフガニスタンの平和ボランティア」に捧げます。

・元海兵隊です。まずアフガニスタンとイラクの人々に捧げます。次は私達の真の建国の父だ。学生非暴力調整委員会(SNNC)ブラックパンサー党、 公民権運動や労働組合、社会主義者たち、共産主義者やアナキスト、環境活動家、彼らこそ真の建国の父だ。最後に最も大切なのは敵は7千マイル先ではなく、役員室にいる。企業重役達、銀行やヘッジファンド経営者だ。戦地ではなくこの米国で毎日顔を見る連中だ。そこにいる警官達ではなく、世界を支配する億万長者達だ。もううんざりだ。こんなメダルはいらない。

・くることが出来なかった6人の代わりに来ました。国境に近づけば逮捕されてしまうからです。イラク・アフガニスタン戦争に加担することを拒否した罪です。国外にいる良心のある兵士に恩赦を与えるべきだ。海兵隊員のA、陸兵のB、イラクへの再派遣を拒否、海兵隊のC、イラクへの再派遣を拒否、D、アフガニスタンへの再派遣を拒否、陸軍E、陸軍への再派遣を拒否、F、アフガニスタンへの再派遣を拒否、彼らの怒りに代わってメダルを投げます。

・2006年までイリノイ州兵でした。このメダルを昨年亡くなった●●に捧げる。女性兵士の3割に上る性的暴行の被害者へ。アフガニススタンの女性の為に立ち上がると言ったが、米国の女性を助けることすら出来ていない。謝罪を込めて、このメダルを全員に捧げます。本当に悪かった。

海月  海月  海月


ちなみに、兵士たちのコメントに出てくるブラッドリー・マニング氏とは、「コラテラル・マーダー」の情報提供をした米軍情報分析官で、2010年5月に逮捕され、米軍基地に拘束されています。
詳しくはこちらをご覧ください矢印ウィキリークスと情報流出の全貌

「コラテラル・マーダー」とは、ウィキリークスのアサンジ氏が名づけた、イラク戦争に関する映像のことです。映像には、米兵士が、罪のないロイター記者を銃で虐殺するシーンが映っていました。



そして日本でも、イラク戦争当時、首相官邸で自衛隊イラク派遣の実務責任者を務めた元防衛官僚が、アメリカを支持した政府判断、自衛隊派遣のプロセスを検証する本を出版しました。

アマゾンの紹介文には「深い自省を込めて忌憚なき批判を行い、安全保障政策の拠り所としての日米同盟を根幹から問う。」と書かれています。

$La Vie de Paris



◇日米安保戦略の矛盾問う--柳澤協二(やなぎさわ・きょうじ)さん

 「テロとの戦い」を錦の御旗(みはた)に米国が始めたイラク戦争から10年。制圧後、開戦の前提となる大量破壊兵器(WMD)が存在しなかったことが判明、国際社会に衝撃を与えたことを忘れてはならない。自衛隊イラク派遣の実務責任者だった元内閣官房副長官補の著者が、武力行使を支持した政府の判断と自衛隊派遣プロセスを、自省の念を込めて検証した。浮かび上がるのは、日米同盟の維持が自己目的化し、この国の安保政策の戦略的思考を「狭めている」事実であろう。

 「政府は当時、北朝鮮核問題を抱える中、WMDに関する情報も持たず、『開戦支持以外あり得ない』という空気が支配していました。小泉純一郎首相は、日本が軍事的リスクを負うことで、国際社会で『名誉ある地位』を占めて政治的影響力を持とうと政治判断したが、そうならなかった。そもそも前提も違っていた」。退官後も胸中のモヤモヤが晴れず、自分なりの答えを出すために書き始めた。

 70年安保の年に防衛庁(当時)入りし、96年の日米ガイドライン改定など、一貫して同盟の維持と深化に心を砕いた。「トゥーリトル、トゥーレイト」と批判された91年の湾岸戦争がトラウマになり、9・11後の「ショー・ザ・フラッグ」、イラク戦争開戦時の「真の同盟国たれ」と迫る米側の要請を受け、戦争の正当化に腐心。当事者だけに、なぜ自衛隊を派遣し復興支援をするのかという根本の議論を欠いた描写は具体的だ。「『ブーツ・オン・ザ・グラウンド』を継続しないと、同盟がもたないという強迫観念の域にまで達していた」と考察する。

 イラク戦争後、中国の台頭など国際情勢は様変わりしたが、「日本と米国とその他の世界」という世界観から、日本は今も抜け出していないと見る。単純な二元論の図式で考えたり、勇ましい過激な言論をもてはやしたりする近年の風潮も気になるという。「丁寧な議論を促すためにエンジンブレーキの役割を果たしたい。執筆を通じて、政策決定プロセスの中に身を置いていた人間ならではの役割はこれだ、と気持ちが固まりました」

「今週の本棚・本と人:『検証 官邸のイラク戦争』」毎日新聞2013/5/5より



官僚といえば、

「笑うな! Shut up !!」と国際会議で叫んでひんしゅくを買ったり、

「不祥事とは思っていません」としゃあしゃあと開き直ったり、

「左翼の○○ども」と被災者を罵倒する、品性のかけらもないアホしかいないのかと思いきや(´-ω-`)

まっとうな感覚を持つ方もいらっしゃることを知って、嬉しくなりましたアップ

ぜひ読んでみたい本です。


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