2012年の春、フランスで『Oublier Fukushima (フクシマを忘れる)』という本が出版されたのをご存知でしょうか。
この本の制作には多くの人々が関わっているのですが、チェルノブイリ原発事故処理作業員の1人であるアルカディ・フィリンヌさんを代表に著者として記されています。
あえて挑発的に『フクシマを忘れる』と題されたこの本は、災害の社会管理のあり方、国家の隠蔽(いんぺい)体質について書かれています。
また、チェルノブイリ原発事故後にベラルーシで行われたエートス・プロジェクト(the ETHOS project)についても述べられています。
この、エートス・プロジェクトは、「汚染地帯の復興を目指す」ことを目的とされているのですが、その実態は、フランス人専門家たちを中心に行われた「放射能と共生することを学ぶ」実験といってもよいでしょう。
プロジェクト開始後も住人たちは病気を発症しつづけ、死亡率も上昇しつづけ、放射能汚染の減少には役立っていないのです。
このフランス人専門家たちによるエートス・プロブラムが福島でも行われようとしています。
汚染地帯の住民の「意志」を尊重する、という口実で放射線防護と除染の教えを説いて回りながら「人々が汚染地帯にとどまること」を奨励するのです。
彼らは、日本政府に放射線防御基準を年間20mSvまで引き上げるよう忠告したICRP(国際放射線防護委員会)などの国際組織にも参加しているのです。
つまり、このフランス人専門家たちは、経済効率の原則を優先し、放射線防御基準の撤廃を目的とする「ALARA ( As low as raisonnably achievable)アララ・ドクトリン」を普及させているのです。推進者の中でもジャック・ロシャールが有名です。
Jacques Lochard
汚染地帯にとどまるのはさまざまな理由があると思われますが、「経済的手段がなければ避難の問題が困難になること」は容易に想像がつきます。
家族・カップル・友情などが避難の問題を巡って引き裂かれています。
このような状況下にあっては、すべてを専門家たちに任せてしまいたいという誘惑は大きく、その専門家たちにとっては「住民の不安こそがビジネスの基盤」なのです。
汚染地帯にとどまることへの大きな期待に応えるために専門家たちは、ベラルーシでしたように偽の実践的解決策を提案します。
そして、彼らは「立ち去ることは裏切りである」という考えを住民に植え付けるのです。
その間にも子どもたちは鼻血を流し、甲状腺に異常が起きてきています。
子どもたちの首の周りに取り付けられた線量計は、子どもたちを放射能から守ってはくれません。
国家にとっては、「原子力危機」が過ぎ去り、「社会的信頼」が回復し、経済が弱まらず、歴史上最悪の事故によって原子力産業が損なわれないことがすべてなのです。
上記は、『フクシマを忘れる』の翻訳の一部を抜粋したものです。
わたしの大嫌いな「良い人」を装った、偽善的プロジェクト「エートス」については、次のサイトでも紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。
#原子力発電_原爆の子
上記サイトの【論考資料】エートス・プロジェクトについてより一部抜粋
2. プロジェクトの究極の目的が「コスト・ベネフィット(費用効果)」にある点。住民を安全地帯に移住させるコスト、賠償コストと、汚染地域に残して、住民主導とみせかけた「放射線防護教育・ダイアローグ」をする場合のコストとを比較して、エートス・プロジェクトを始めたという経緯が見られること。つまり、プロジェクトの主目的が「政府が住民を汚染地域から出さないために、住民自らが残ることを選択したように見せる」ことである点。
つまり、汚染地帯の住民を避難させるとなると、ものすごく費用がかかってしまうので、あくまでも「住民が主体的に残る」ように誘導して、コストを安くあげようとしているんですね。人命より経済優先、しかも卑怯なやり方です
エトス・プロジェクトの実態/フェルネックスの証言
エートスが来てから重症患者数は原発事故直後の10倍に
さて、ある意味ここからが本題です。
実は、この『フクシマを忘れる』という本のことは、あるフランス人の方からメールで教えてもらって知りました。
この方は、並みの日本人よりも「福島第一原発」について詳しい方といえるでしょう。
そして、この本の著者が「汚染地帯に住む方たち」に宛てて書いた手紙が添付されていました。
(フランス語版、英語版、日本語版の3種類あります)
この手紙を読んで、わたしは背筋が凍る思いがしました。
申し訳ありませんが、ここではそれしか書けません。
この手紙をブログ上で公開することはできないのですが、「汚染地帯に住む方たち」や「その関係者の方たち」で、読みたい方がいらっしゃれば下記メールアドレスにその旨メールを送ってくだされば、お手紙を送ってくださるそうです。
arkadifiline@yahoo.fr
文面は英語かフランス語かドイツ語で送ってほしいとのことです。
例えば「I live in ○○ and I would like to read the letter to the inhabitants of Japan who refuse to accept a life of contamination. So could you please send the Japanese version letter to me ? 」などと書いて送ってください。
この記事を読んでくださった方のお知り合いなどで、汚染地帯に住んでいらっしゃる方がいれば、この手紙の存在のことをお知らせいただけると幸いです。
Urgent - Foreigner
この本の制作には多くの人々が関わっているのですが、チェルノブイリ原発事故処理作業員の1人であるアルカディ・フィリンヌさんを代表に著者として記されています。
あえて挑発的に『フクシマを忘れる』と題されたこの本は、災害の社会管理のあり方、国家の隠蔽(いんぺい)体質について書かれています。
また、チェルノブイリ原発事故後にベラルーシで行われたエートス・プロジェクト(the ETHOS project)についても述べられています。
この、エートス・プロジェクトは、「汚染地帯の復興を目指す」ことを目的とされているのですが、その実態は、フランス人専門家たちを中心に行われた「放射能と共生することを学ぶ」実験といってもよいでしょう。
プロジェクト開始後も住人たちは病気を発症しつづけ、死亡率も上昇しつづけ、放射能汚染の減少には役立っていないのです。
このフランス人専門家たちによるエートス・プロブラムが福島でも行われようとしています。
汚染地帯の住民の「意志」を尊重する、という口実で放射線防護と除染の教えを説いて回りながら「人々が汚染地帯にとどまること」を奨励するのです。
彼らは、日本政府に放射線防御基準を年間20mSvまで引き上げるよう忠告したICRP(国際放射線防護委員会)などの国際組織にも参加しているのです。
つまり、このフランス人専門家たちは、経済効率の原則を優先し、放射線防御基準の撤廃を目的とする「ALARA ( As low as raisonnably achievable)アララ・ドクトリン」を普及させているのです。推進者の中でもジャック・ロシャールが有名です。
汚染地帯にとどまるのはさまざまな理由があると思われますが、「経済的手段がなければ避難の問題が困難になること」は容易に想像がつきます。
家族・カップル・友情などが避難の問題を巡って引き裂かれています。
このような状況下にあっては、すべてを専門家たちに任せてしまいたいという誘惑は大きく、その専門家たちにとっては「住民の不安こそがビジネスの基盤」なのです。
汚染地帯にとどまることへの大きな期待に応えるために専門家たちは、ベラルーシでしたように偽の実践的解決策を提案します。
そして、彼らは「立ち去ることは裏切りである」という考えを住民に植え付けるのです。
その間にも子どもたちは鼻血を流し、甲状腺に異常が起きてきています。
子どもたちの首の周りに取り付けられた線量計は、子どもたちを放射能から守ってはくれません。
国家にとっては、「原子力危機」が過ぎ去り、「社会的信頼」が回復し、経済が弱まらず、歴史上最悪の事故によって原子力産業が損なわれないことがすべてなのです。
上記は、『フクシマを忘れる』の翻訳の一部を抜粋したものです。
わたしの大嫌いな「良い人」を装った、偽善的プロジェクト「エートス」については、次のサイトでも紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。
#原子力発電_原爆の子
上記サイトの【論考資料】エートス・プロジェクトについてより一部抜粋
2. プロジェクトの究極の目的が「コスト・ベネフィット(費用効果)」にある点。住民を安全地帯に移住させるコスト、賠償コストと、汚染地域に残して、住民主導とみせかけた「放射線防護教育・ダイアローグ」をする場合のコストとを比較して、エートス・プロジェクトを始めたという経緯が見られること。つまり、プロジェクトの主目的が「政府が住民を汚染地域から出さないために、住民自らが残ることを選択したように見せる」ことである点。
つまり、汚染地帯の住民を避難させるとなると、ものすごく費用がかかってしまうので、あくまでも「住民が主体的に残る」ように誘導して、コストを安くあげようとしているんですね。人命より経済優先、しかも卑怯なやり方です
エトス・プロジェクトの実態/フェルネックスの証言
エートスが来てから重症患者数は原発事故直後の10倍に
さて、ある意味ここからが本題です。
実は、この『フクシマを忘れる』という本のことは、あるフランス人の方からメールで教えてもらって知りました。
この方は、並みの日本人よりも「福島第一原発」について詳しい方といえるでしょう。
そして、この本の著者が「汚染地帯に住む方たち」に宛てて書いた手紙が添付されていました。
(フランス語版、英語版、日本語版の3種類あります)
この手紙を読んで、わたしは背筋が凍る思いがしました。
申し訳ありませんが、ここではそれしか書けません。
この手紙をブログ上で公開することはできないのですが、「汚染地帯に住む方たち」や「その関係者の方たち」で、読みたい方がいらっしゃれば下記メールアドレスにその旨メールを送ってくだされば、お手紙を送ってくださるそうです。
arkadifiline@yahoo.fr
文面は英語かフランス語かドイツ語で送ってほしいとのことです。
例えば「I live in ○○ and I would like to read the letter to the inhabitants of Japan who refuse to accept a life of contamination. So could you please send the Japanese version letter to me ? 」などと書いて送ってください。
この記事を読んでくださった方のお知り合いなどで、汚染地帯に住んでいらっしゃる方がいれば、この手紙の存在のことをお知らせいただけると幸いです。
Urgent - Foreigner