招待客はまず、ちゃんと手を洗い、給仕長のルーカン卿は最初の食事(ジビエの胡椒ソース添え)を運ぶよう命じます。

この日ほど気を遣う大宴会はありません。ルーカンさん、大変です。





当日のメニューを少しのぞいてみると、、

イノシシやヤマウズラなどのジビエ料理が多いです。やはりお肉を振る舞うことがご馳走だったのでしょうね。

そしてコースの締めは、いろいろなスイーツの盛り合わせです。





招待客たちは、ゆっくり程よく料理を楽しみ、数時間のちには「もうこれ以上何ものどを通りません」っていうお客さんがあちこちで見受けられました。

けれど、巨人ペリノアだけは手やあごひげから油をしたたらせて、相変わらず食べ続けていました。

彼の信念として、騎士の雄雄しさのひとつは大食漢である、というのを実践していたようです(苦笑)。








続いて、馬車の車輪ほどもある大きな大きなウェディング・ケーキが運ばれ、王妃は細心の注意を払って切り分けようとしました。




すると、みんなが驚いたことにケーキの中からありとあらゆる種類の鳥が飛び出してきて、再び自由な空へ戻ろうと窓に向かって飛び回りました。。


けれど、これがパーティのクライマックスだと思ったら大間違いです。




その後には、渇いた喉をうるおすための、これまたありとあらゆる種類のワインや魚料理がテーブルに振舞われました。


ペリノア卿はこの機会にも驚くような量のウナギを食べ、さらに、チーズやデザート、フルーツをたらふく、、、この人の胃袋は一体どうなってるんでしょう(笑)。(ギャル曽根と対決させたい・・・)




こうして、宴会は夜も遅くまで続けられ、お客を楽しませるために、ミュージシャン、吟遊詩人、ジャグラーなどが芸を披露しました。





さてさて、大聖堂での挙式から披露宴まで、さぞかしお疲れでしょう王と王妃はというと、

目立たぬよう、来客においとまの挨拶をし、やっと寝室へと引っ込むことができます。





このときのために、竪琴が弦が器用な指でつまびかれ、バラードの甘美なメロディが2人の初めての夜の中に消え去ってゆきました。。。




第8話完