家の近所には、欽ちゃん走りだと1分かからないところにパン屋さんが2軒あるのだけれど、

バゲットはあっちのお店のほうが美味しくて、パン・オ・レザン(レーズン・パンというより、デニッシュに近いかな)だとこっちのお店のほうが断然美味しいので、

2つ同時に食べたいときは、やっぱライバル店の包みを持って堂々とはしごできるほど肝っ玉母さんではないし、

一旦家に帰るのも面倒臭いので、結局2つ1度に買ってしまう今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?


食べ物の話題ついでに、最近ハマっているパスタがこれ↓↓



左側のトルッテリーニ(←イタリア語。唄うように発音してください(笑)ってパスタなんですけど、

生地にチーズとハムが練りこまれてて美味しいんです!(チーズだけのもあります)

お菓子代わりにモチモチ食べても良いし、「う~ん、お料理するのなんだか面倒くさいなぁ」ってときは、これをゆでてサラダ食べるだけで十分晩ご飯になります。

このパスタ、日本ではインターナショナル・マーケットなどに行けば売ってるのかもしれないけど、まだレアものだと思うので、お土産にも良いかもしれませんね。。。

で、右側のがタリアッテレ(やっぱり唄うように…)で、最近パスタ料理っちゃこればかり使ってます。

日本ではスパゲッティといえば細めんが好きで、それをアルデンテに茹でてガーリックの効いたスープ系のソースでいただくのが好きだったのですが、

イケアで買ったプラスティックのざるの穴が大きくて、細めんだとその穴からスルスルとシンクに流れ出てしまうことを発見!!

いちいち洗って食べるの面倒くさいなぁと思っていたところ、友達の家でこのタリアッテレをいただいたところ、意外に美味しいってことに気がつき、しかもザルの穴からも出ないし、一石二鳥ってワケでこれを愛食しております。

ご覧のように束になっているので、普段は5つ、軽めにしたいときは4つ茹でるって具合でそれも便利。

・・・・そんなワケで、現在パリには中国の方がたくさん来てて、たくさん住んでいるのですが、

その影響なのか、私の風貌のせいなのか、アジア人=中国人っていう図式がフランス人の中にできてしまっているせいなのか、よくわかりませんが、スーパーや商店街を歩いているとよく「ニーハオ!」って挨拶をされます。

こっちに来た頃は、無視して歩いていたのですが、無視したまま「今日は鶏肉にしようかしら?それとも美味しい豚肉に(←日本のはクセがあってあまり好きじゃなかったけど、こっちの豚肉はホント美味しい。飼料が違うんだと思う)。。。」と買い物を続行中に、

「ここはアメリカだ」と勘違いした(←フランスでは銃は法律で規制されてます、念のため)銃を持った少年がスーパーに乱入してきて弾に当たり、「ニーハオ」と私に言ったお店の人に

「ああ、哀れなシノワーズ(中国人)…」と誤解されながら死んでしまうのも嫌なので、この頃はちゃんと

「私はニーハオとは言いません」もしくは「日本人です」って答えるようにしてます。

するとカルフールの店員なんて

「ああ、じゃあコンニショワーだね!」などとリュック・ベッソンの「TAXi2」に出てくるへんてこりんなプチ日本語講座で覚えたような挨拶をしてくれます。でも、まぁ、誤解されたまんまより嬉しい(笑)。

それにしても、中国人の連帯感って本当強いです。

たいてい、2人以上、時には5,6人で徒党を組んで大声で中国語をしゃべりながら歩いています。

メトロの中でも大声でしゃべっています。

以前、滞在許可証の更新申請のため、苦節9時間待ったと書きましたが、

その際も、アジア人の男性がコピー機のところで使い方がわからなかったのか、トラブったのかわかりませんが、

キョロキョロ周りを見回してから、まっすぐ私のところへ来て「あなたは中国人ですか?」と聞いてきました。

もし私がそうだったら、いきなり中国語で100年来の友のようにいろいろ聞いてきたに違いありません(笑)。

確かに、あの建物のコピー機はとても意地悪で、郵便局やモノプリだと1枚0.1ユーロなのに、2倍の0.2ユーロもする上に、ナナナナ何と!お釣りが出ないのです!!いくらのコインを入れてもです!!!

私もお釣りが出ないので、返却ボタンはどこだろう~~?って探してたら、コピー機のそばに座ってた数人から

「ああ、それはお釣りが出ないのよ~」「そうそう、あきらめるしかないんだよね、全く」みたいな感じで

滞在することをお上に申請している私たちって、コピー機にすら虐げられてるのよね~という同胞意識?でいっぱいになって、私もあきらめがついたのですが(笑)

中国人は、その建物でも固まって座ってました。

そんな彼らなので、どこの国へ行っても同胞としっかり連帯して、中国流の商売をしっかり根付かせるんだな~と実感しています。

今パリには大きく分けて3箇所のチャイナ・タウンがありますが、フランス人もわざわざそこまで出かけて行って買い物しています。

なぜって、本当に安いから。。。

ただでさえ、愛想が悪いって評判のフランスのスーパーのレジ係りですが(←これも最初は「ガーン!」と来るのですが、何度もしつこく行ってちゃんと挨拶してるうちに何となく感じよくなってきます。愛想悪い人は人見知りなんだと思います)、

それに輪をかけて愛想悪いのが、中国系スーパーのレジのおばちゃんです!!

初めは「私にだけ?」などと被害妄想ったのですが、よく見ると相手が白人だろうが黒人だろうが誰に対しても愛想悪いし、乱暴です(品物を投げるようにしてレジを通す)。

フランス人が「ボンジュー!」「メルシー」とお行儀よく挨拶してもお構いなしに、どんどん品物を投げてゆきます(笑)。

『とにかく安い』ので、フランス人も「買わせていただきます」って感じで何だかしおらしいです。

それって、ある意味スゴイことだと思います。

フランスに住んでるんだから、スーパーで挨拶するのは当然、とかそんな常識も彼らの前では通用せず、あくまで自分流を貫く!!


サン・ジェルマン・デ・プレの「KUSMI TEA 」でサロン・ド・テ。30種類ほどのブレンドから選べて全て6ユーロ。


そこで、日本人の私としては同じアジア人として歯がゆい思いをするのです~。

さすがにMANGAってのは、Fnac(フナック)にコーナーがあるくらい、フランス語になっちゃってるし、大部分のフランス人が日本がオリジナルっていうのは知ってると思うけど、


日本のエレクトロニクス・メーカーをどれくらい知ってるんだろう?って思うととっても疑問です。

希望的憶測でソニーは日本のメーカーだって知られてると思うけど(う~ん、でも道でインタビューしたわけじゃないし、自信ないなぁ)、シャープとかNECとかが日本のメーカーだって知ってる人って、その業界にでもいなけりゃ、普通のフランス人にはほとんどいないような気がする。。。


大体なんでそんな欧米のメーカーみたいな商標にしちゃったんだろう?と思うのですが、

おそらく当時は「海外にも通用するようなグローバル企業」目指した結果、そんな外タレみたいな名前にしちゃって、

返ってそれが「え~、アメリカのメーカーじゃないの?」ってことになっちゃったのかと。


むしろ思い切り「日の出(しので )」じゃなかった(苦笑)、

「あけぼの」とか「武士道」とか「六本木」とかそんな名前のほうが一目瞭然?日本企業って気がするのですが(笑)。


で、とにかく「安い」ことに特化してる中国経済にカツには「技術力」「品質」で対抗するしかないと思うのですが、

こっちの人にそんな漠然としたもので売ろうと思っても難しいので、

「ギャランティー」で勝負!ってのはどうだろうと思うのです。


こっちの人も、さすがに長いこと使いたい電化製品は「安かろう、悪かろう」じゃ買わないみたいで、

チラシで安売りしている商品にも大きく「1年保証!」などと書いてあります。

フィリップスなど、こっちでは『ブランド』扱いのメーカーのものになると「3年保証」というのもあります。


なので、日本のメーカーはもっとその上を行くのです!!

大体、日本の電化製品は10年は余裕でもつんじゃないでしょうか。家の中を見回せば、10年以上使ってる製品だっていっぱいあると思います。


ですから、「5年保証」で勝負に出ても十分勝ち目はあるのではないかと。

そしてクレヨンしんちゃんでもわかるように「日本の製品は全て5年保証です」くらいのコピーも入れて

『日本製品は壊れない』『長いこと使える』→『購入価格は高くても結局お得』のようなイメージが定着すれば

こっちのものです。


わざわざ「アキバ」まで電化製品を買いに来る外国人がいるワケだし、

ヨーロッパ市場にもっと進出してほしいというのもありますが、日本の商品のイメージアップというか、


とにかくおとなしく礼儀正しくニコニコしてるだけじゃ、世界では存在そのものが認められないっすよ

ということを書きたかったワケです。(よかった、何とか自分でも何が言いたいかわかって(笑)


ふるさとは遠きにありて思ふもの   by室生犀星


※今日のブログの言い回しは、ところどころ「きっこのブログ」の影響を受けております。ご存知ない方のため、念のため。