まずは下準備で、内部の配線コネクターの接点を「VFS」洗浄/保護処理します。
これをやっておかないと、後で、動作不良が再発します。
MINIMOOGはアナログシンセですから、確実な動作を維持するためにも、電気接点の「鮮度」は大事です。
そのほか、VCOの音程が安定するように、改造を加えました。
修理30年の実績で、MINIMOOGの「弱点」を把握しております。
つぎに、接触不良を起こしていた、パネルのつまみをメンテします。
オクターブ切替スイッチとか、波形切換スイッチとか、きちんと操作できないとストレスになります。
シンセ音源部のメンテが終わったら、次は鍵盤。 デスクマットの上で作業します。
キー接点に、「VFS」接点洗浄/保護処理を行ないます。
これで、2年ほどは接触不良が再発しない見込み。
あわせて、鍵盤の並び、キー接点の歪み、プラスチック部品の取付けなど、かなりバラツキが出ていたので、修正します。
一通り、動くようになったので、VCOやVCFなどを調整していきます。
このMINIMOOGは、後期型のVCO基板なので、扱いやすい。
'32で、わずかにチューニングが低くなりますが、MINIMOOGはオクターブによってバラツキがあります。
念のために、時間をおいてもう一度、動作チェックして完了です。
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