VINTAGE FIVE STATE 修理の実績(94) MINIMOOG オーバーホール | Vintage Five State

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30年の実績 ビンテージシンセの修理とオーバーホール

MOOG MINIMOOG
あんまり調子が良くないという、ビンテージMOOG MINIMOOGの修理を受付けました。 
 
 
動作チェックしてみると、こんな感じ。
 
1)キーボードを押しても、音が出たり出なかったり。 音程も「プィーン」と泳いだりします。
 
2)パネルのつまみを回すと、「カリッ」と音がしたり、動作が怪しかったり。
 
 
各機能の故障はないのですが、経年変化で動作不良になっています。
 
でも、このくらいなら、メンテすればだいたい元に戻りますね。
 
全体のオーバーホールをお見積りして、OKをもらえたので、修理に取り掛かります。
 
 
MINIMOOG シンセ部分
まずは下準備で、内部の配線コネクターの接点を「VFS」洗浄/保護処理します。
 
これをやっておかないと、後で、動作不良が再発します。
 
MINIMOOGはアナログシンセですから、確実な動作を維持するためにも、電気接点の「鮮度」は大事です。
 
 
そのほか、VCOの音程が安定するように、改造を加えました。
 
修理30年の実績で、MINIMOOGの「弱点」を把握しております。
 
 
MINIMOOG パネル裏
つぎに、接触不良を起こしていた、パネルのつまみをメンテします。
 
オクターブ切替スイッチとか、波形切換スイッチとか、きちんと操作できないとストレスになります。
 
 
MINIMOOG 鍵盤
シンセ音源部のメンテが終わったら、次は鍵盤。  デスクマットの上で作業します。
 
キー接点に、「VFS」接点洗浄/保護処理を行ないます。 
これで、2年ほどは接触不良が再発しない見込み。
 
あわせて、鍵盤の並び、キー接点の歪み、プラスチック部品の取付けなど、かなりバラツキが出ていたので、修正します。
 

MINIMOOG VCO基板
一通り、動くようになったので、VCOやVCFなどを調整していきます。
 
このMINIMOOGは、後期型のVCO基板なので、扱いやすい。
 
'32で、わずかにチューニングが低くなりますが、MINIMOOGはオクターブによってバラツキがあります。
 
 
MOOG MINIMOOG
これで修理完了! 各部を動作チェックします。
 
キーボードもきちんと弾けるようになりましたし、パネルの操作もストレスなし!
シンセ音もMINIMOOGらしい音が出てきます。
 
念のために、時間をおいてもう一度、動作チェックして完了です。
 
 

YAMAHA HS8

全体の動作チェックの後、YAMAHA HS8で試聴して、「MINIMOOG」らしい音が出て来るのを確認。
 
修理完了ということで、軽くクリーニングした後でお客様に納品します。
 
MINIMOOGは、。
 

 

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