以前、PROPHET-5 TR-909 SDS-V JUPITER-8を修理された方からの、リピートになります。
こちらでメンテしてレコーディングで使ったら、とても良かったとご連絡をいただきました。
KORG MS-20といえば、MOOGのシンセサイザーがお高くて買えなかったときに、廉価で発売されたので大ヒットしました。
電気グルーブのステージで、使われていたこともありますね。
動作チェックしてみると、程度はとてもいいんですけど、シンセの音階が変になっていました。
1)シンセ音源 音階不良
2)エンベロープ2 SUSTAINつまみ 動作しない
3)マスタボリューム 接触不良
シンセ音源とエンベロープ2の動作がおかしいので、けっこう重症!?という感じです。
修理見積りのOKをもらったので、修理に取り掛かります。 まずは、下準備。
内部配線のコネクターを「VFS」接点洗浄/保護処理。
アナログシンセは、接点の鮮度が大事です。
そして、キーボードのCV/GATE信号がきちんと出るように、キーボードについている基板の、ハンダをやり直します。
て、チェックしたところ、ここでもうシンセ音源の音階がきちんと出るようになりました。
SUSTAINつまみも、動きます。
音階不良とエンベロープの動作不良は、キーボードの問題だったようです。 良かった〜。
せっかくなので、キー接点を洗浄しておきます。
つぎに、マスタボリュームをメンテして、再度チェックの後、調整箇所をマニュアル通りに設定。
シンセ音源の音階も、音程がピッタリ。
最初は大変そうに見えましたけど、各所がきちんと動くようになりました。
全体の動作チェックの後、YAMAHA HS8で試聴して、「KORG MS-20」らしい音が出て来るのを確認。
修理完了ということで、軽くクリーニングした後でお客様に納品します。
ビンテージシンセは、きちんと動くようになっていると、気持ちも満たされます。
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