VINTAGE FIVE STATE 修理の実績(65) KORG MS-20 鍵盤不良 | Vintage Five State

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KORG MS-20

ビンテージシンセ「KORG MS-20」の、修理依頼を受付けました。
 
以前、PROPHET-5 TR-909 SDS-V JUPITER-8を修理された方からの、リピートになります。
 
こちらでメンテしてレコーディングで使ったら、とても良かったとご連絡をいただきました。
 
 
KORG MS-20といえば、MOOGのシンセサイザーがお高くて買えなかったときに、廉価で発売されたので大ヒットしました。

電気グルーブのステージで、使われていたこともありますね。
 
初期型はMOOGっぽい温かい音、後期型はROLANDっぽいハッキリしたテクノっぽい音。
一般のお客さんを、ターゲットにした製品でした。
 
 
MS-20 内部
動作チェックしてみると、程度はとてもいいんですけど、シンセの音階が変になっていました。

1)シンセ音源 音階不良
2)エンベロープ2 SUSTAINつまみ 動作しない
3)マスタボリューム 接触不良
 
シンセ音源とエンベロープ2の動作がおかしいので、けっこう重症!?という感じです。
 
 
キーボード
修理見積りのOKをもらったので、修理に取り掛かります。 まずは、下準備。
 
内部配線のコネクターを「VFS」接点洗浄/保護処理。 
アナログシンセは、接点の鮮度が大事です。
 
そして、キーボードのCV/GATE信号がきちんと出るように、キーボードについている基板の、ハンダをやり直します。
 
 
て、チェックしたところ、ここでもうシンセ音源の音階がきちんと出るようになりました。
 
SUSTAINつまみも、動きます。
 
音階不良とエンベロープの動作不良は、キーボードの問題だったようです。 良かった〜。
 
 
キー接点
せっかくなので、キー接点を洗浄しておきます。
 
マスタボリューム本体
つぎに、マスタボリュームをメンテして、再度チェックの後、調整箇所をマニュアル通りに設定。
 

一通り修理が完了したので、各部の動作チェックを行ないます。
 

シンセ音源の音階も、音程がピッタリ。

 

最初は大変そうに見えましたけど、各所がきちんと動くようになりました。
 

 

YAMAHA HS8

全体の動作チェックの後、YAMAHA HS8で試聴して、「KORG MS-20」らしい音が出て来るのを確認。
 
修理完了ということで、軽くクリーニングした後でお客様に納品します。
 
ビンテージシンセは、きちんと動くようになっていると、気持ちも満たされます。
 

 

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