~致知 2012年12月号 安岡定子さん~





 私がこの章句を取り上げるのは主に小学校高学年以上のクラスです。そこでは章句の解説を交えながら言葉が決してすべてではないということを伝えます。優れた言葉を使うことはもちろん大切だとしても、人間の思いは言葉を発していなくても行動や立ち居振る舞いとして出てくるものだからです。
 例えば、積極的に自分から話をしようとしない友達がいるとします。しかし、その人が何も考えていないわけではありません。こちらが友達に思いを致し、心を開いていくことで、相手のいろいろな世界が見えてきて、言葉は交わさずに友達の思いを受け取ることもできるのです。