How toよりWhatで問題解決することもある | 二人乗り自転車~働く母の元気をシェア!~

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働く母の元気をシェア!ワーママ祝10周年!さとみの、同志へのメッセージと笑顔のシェア、そして半人前だけど「親業」報告日記。

先日のこと。

 

授業参観と林間学校の説明会があって、仕事をお休みしてそちらに出かけた。

ムスメは部活がない日だったので、授業後に私の実家に帰っていた。

 

私が実家へ帰ると、ムスメが「おかえり〜」と言いながら玄関で出迎えてくれる。こういうことは滅多にないので何かあったなというのが分かる。(分かりやすいといえばそう笑)

 

みやぴん「かあちゃ〜ん。今日ね〜、連絡帳袋を学校に忘れてきちゃったの…」

 

私「あれま、そうなの。忘れて明日困るものは何か入ってた?」

 

み「林間学校行くのにお母さんに書いてもらう紙」(事前の調査書類があると学校で聞かされていた)

 

私「あぁ、今日みんなに渡しましたって先生が言ってたやつね。でもあれって、提出までにまだ余裕あるよね?明日出さなきゃいけない書類じゃないよ?」

 

み「あ〜、そうだね。でも、先生が『なるべく早くおうちの人に書いてもらってね』って言ってたけど大丈夫?」

 

私「それでも明日持って帰ってきてくれればすぐ書いて出すから十分間に合うよ」

 

み「そっか、じゃあ大丈夫だね」

 

私「他には何かあった?」

 

み「宿題の範囲は分かってるんだけど、明日の持ち物を何か書いたか覚えてなくて…」

 

私「そっか。じゃあどうしようか。」

 

み「…今思い出してるところ」

 

私「そっか。思い出せそう?」

 

み「思い出せないってことは書いてなかったということかもしれない…」

 

私「それで大丈夫そう?」

 

み「うん、多分。あーあ。途中まで覚えてたんだけどな〜。ランドセルの中を整理したときに手提げ袋に移して、その手提げ袋を置いてきちゃったんだよ…」

 

私「そっか。そういう日もあるね。でも、かあちゃんにも書類を書く時間が欲しいから、明日は忘れずに持って帰ってきてね」

 

たまに忘れ物をやらかすなぁ、と思いながらもこの話はここまでだな、と思っていると母が話しかけてきた。

 

母「今の話、この子が帰ってきてから私とも一回やったのよ」

 

私「あぁ、そうなの?」

 

母「帰ってくるなり『おばあちゃん!どうしよう!!大事なもの忘れてきた!!』って言うじゃない?だから『お母さん(私)に電話して(説明会で学校にいるから)取ってきてもらったら?』って言えば『お母さん話聞いてる最中だからそんなこと頼めない!』って言うし、『じゃあ自分で取りに行ってきたら?』って言えば『先生に鍵開けてもらわないといけないし、先生も説明会だからそんなことお願いできない!!』って言うし。何を言ってもギャアギャア言うからこっちも腹が立ってきて『じゃあ勝手にしなさい!!』って怒ったんだけど。あなたのことが怖いからあなたにはちっとも突っかからないみたいだけど、その分私に突っかかるのよ、この子。」

 

え〜、母よ〜苦笑

 

私「そっか。みやぴん、おばあちゃんともこの話したんだね?そのときにうまく解決できなかった?」

 

み「…」

 

私「今、お母さんと話してどう?納得できた?」

 

み「うん」

 

私「それなら良かった。でも、この話でおばあちゃんに突っかかるのはちょっと違うかなとかあちゃんは思う。みやぴんが『忘れ物した!どうしよう!!』って焦った気持ちは分かるけど、おばあちゃんは親切でそれに応えようとしてくれたんだから」

 

み「…はい」

 

私「お母さん、悪かったねぇ。申し訳なかった。これからはね、こういう話のときにみやぴんにあれこれ提案しなくていいよ。どうするかは自分で考えることだと思うから」

 

母「でもあなたそんなこと言ったって」

 

私「なんとかしてやりたくなっちゃうよね。子どもの不安も分かるし。でも、お母さんもみやぴんも二人でイライラするだけだもん」

 

ここまで言って母の話が終わった。

 

 

この話、大した問題でもない。

でも、なぜだかこじれて不毛な話になってしまった。

 

みやぴんの「やっちまった!」焦りと不安、それを口にしてなんとかバランスを保とうとするみやぴんに、その不安を吸い込んでなんとかしてあげようと手を出す母。みやぴんの不安を「What」で紐解いていくのではなく「how to」で対処しようとすることでみやぴんの不安が取り除かれることはなく、一層イライラしてしまって、母にそのイライラが伝染って「私はこんなにやってあげてるのに!」と増幅して…

 

って分かるのは私が当事者としてその場に居たわけではなく、後処理(と言うのもなんだけど)の立場だったから分かることだけどね。

 

何か問題が起きたときに、「トラブルシューティング」で「こうすればいい」とHow toがあると話が早いこともある。

でも、それで本質の解決にならないこともある。

 

家電製品なら結構あるあるだよね。トラブルシューティングとかFAQって「一時しのぎ」にはなっても元凶が解決しなくて不調を繰り返して最終的にどうにも動かない!!ていう状況になったりとか。

 

人もそういうところがある。

だからこそ、時と場合によって「How toが必要なのか」「Whatが必要なのか」を見極めて相手にアプローチしていかないといけないなと思う。

 

超絶、自戒を込めて!!苦笑