もういつだったか忘れてしまうほど前なのですが、私の通っていた小学校でバザーがありました。

 ま、どこだかわかっちゃう人もいそうですが、というか行った人ならふつーにわかるかな…。


 今回は角川の井上社長と社歴サークルの顧問の先生の対談があったんです!


 表現の自由や、子供が見ていいものと見ないほうが良いもの、自由の中のモラルなんかを語られていて、どちらの方の話も面白かったです。


 そんななかで、私が一番面白かったのは戦時中のその学校のお話でした。


 この学校は幼稚園から高校まで一貫で、来年は90周年を迎えます。

 そんなわけで、そのサークル顧問の先生は学校の歴史をお調べになっているそうです。


 それによると…


 戦時中はどこの学校にも天皇のお写真が配られて、講堂に飾るように言われていました。

 天皇は国家でしたから、その命令は絶対で、もちろん、この学校だって例外ではなかったのです。

 しかし、この学校はそれが本当に必要なこととは思えなかったようです。

 なんと、お写真を飾らないでいたのです。

 そんなことは許されるはずもなく、あたりまえにお役人さんがお叱りに来るわけですよ。


 で、ここでこんなことが本当にあったのか疑いたくなるようなことが!!!


 うちの学校の講堂は尊い天皇様のお写真を飾れないほど汚いので、今、建て直しているのです。なので、整備が終わるまではこのお写真は国でお預かりになっていてください


 的なことを言って返却をし、それを取りに行かなかったと!


 なんじゃそりゃ!?んなことが戦時中に!!!うそぉぉぉ!?


 しかし、それだけではないですよ。。。


 これは誇れることではありませんが、この学校の運動会は実にゆったりとしているんです。

 ようは、名物がダラダラ行進なのです。その名の通り、締まりのない行進から始まるわけです。

 普通の学校はぴしっと足並みそろえてきちんと列になって歩くわけですよ、しかしここの運動会はもうみなさん好きなようにお歩きになっていて、え?今から団結して闘うんだよね?そうですよね?みたいなダラダラぶり。


 さて、このだらしないだけかに見える行進、実はそうではないのでした!


 はい、やっぱり遡るは戦時中。視察(?)みたいなお役人さんが学校に来ていたんだそうです。


 で、そこで目にするのはダラダラ行進!これは!!!アウトです!どう考えてもアウト!


 というわけで、お役人さんは直せ直せと何度もやってきますが…


 直らない!!!


 いったいこの学校はどうなっとるんじゃ!? と、突っ込むのにも疲れ果てて、ついには諦めてしまったそうです。


 んなことが戦時中に!!!!!いやいやいやいやいや、ありえない!!!


 と思ったのですが、まあ、あの学校ならやりかねない。とも私は思ってしまうのでした。知ってる人ならたしかに、と思ってくださるかもしれませんね。


 戦前や戦時中というのは、厳しいし、よくわからない決まりは多かったですが、きっちり整備することも難しく、戦後直後なんかには闇市とかで活気が何かとあったんだろうな、と私は思います。


 そんな中だから、自由を貫きたい、好きなことを好きな風に表現してみたい、その思いをぶつけて、反発して、鼬ごっこになったりして、きっと、やりがいみたいなものが存在していたと思うんです。


 だから、こういうことがあっても、もしかしたらおかしくはなかったのかもしれないなとも思います。


 なんだかんだで、今はモンスターな親御さんとかに学校は圧迫されてたり、そういう意味では良い意味でルーズだった部分が減ってしまったのかもしれませんね。


 ほかにも色々お話はあったのですが、これらが印象的過ぎて、ブログに書けるほどまとめられないため、省かせていただきます…m(_ _)m


で、楽しみにしていた漫研では、自由帳(このブログの欄外、良かったらそこにも足跡を((殴)にも書きましたが、アヤノの幸福理論をはじめ、たくさんのカゲプロ曲が!!!

 そして、冊子にはエネちゃんとかギャリーさんとかが!!!


 ゆめにっきとか東方もありました!あんまり詳しくないけど!


 オリジナルの漫画を描いてる方もいて、とっても美味しい冊子でした!


 あとは…バザーといえばもちろん、物品販売!


 これは、ショッピングを楽しむというよりも、闘志を燃やせって感じですかね。


 友人と二人、押し寄せる人の波をかき分け、目当てのごくわずかな品を死守せんと死闘を繰り広げる…とまではいきませんが、ほんとに、ご近所のおばさま方がこの日を指折り数えて待っていたことが容易に想像つくほどの大混乱、半狂乱で、大変すぎて笑えてきたほどでした。


 入るのも大変だけど、出るのも大変で、レジに押し付けられてスタッフ役のPTAの方に苦笑されて……恥ずかしかった!


 で、バザーではありますが、もちろん出し物もあって、学生さんが踊ったり太鼓叩いたり、すごかったです。


 もはやバザーとは思えないバザーでしたが、こんなに楽しいイベントは羨ましいです。


 私は小学校に通ってた頃もスタッフ側で参加ということはしてなくて、今思うと少しもったいなかったかもと思いますが、見て回るの楽しかったから、ま、いいや。


 来年もまた行きたいなー(*^^*)


 P.S, 暁のヨナのドラマCD全部ほしい。



 小説アップは随分と久しぶりです。いえ、書いてはいるのですが、公開用ではないやつを書いてるもので…すみませんm(_ _)m

 今回はもはやゆるくはない、ゆるゆる陰陽語りです。。。

 はい。もうまったくゆるくない展開です。

 そして、専門用語が多くなっててきっとわけわからなくなってます。


 十種神宝は天璽十種瑞宝は同じものです。古事記に出てくるニギハヤヒノミコトが天下るときに授けられた神宝で、八握剣や死返玉もその一種になります。

 とりあえずこれだけ大事なことなので書いときます。


 では本編へどうぞ~(*^_^*)

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


 10、秘めごと秘めごと朧気に


 珠緒が驚く。智臣は自分も見えるせいか割と平然としている。
 「はい。両親が死んでしまってからですけど。」
 「あ、ごめん。」
 珠緒がばつの悪そうな顔をした。
 「いえ。あ、あと、普通に瑠樺って呼んでください。」
 「そう?じゃあ、私も珠緒でいいよ。」
 「…そういうわけには…私は農民の出ですから…」
 「…関係ないよ。そういうの。」
 珠緒が一瞬、冷たい目をした。だが、すぐに元に戻る。
 「敬語もいらないんじゃない?暁成にはそうみたいだし。」
 智臣が提案する。瑠樺がちらりと暁成を窺った。暁成が頷いて小さく笑った。
 「…じゃあ、そうさせてもらおう…かな。」
 瑠樺が嬉しそうに笑った。
 「なあ、夏苗、この陰陽生、見覚えないかい?」
 「ん?」
 小梢丸が智臣の膝辺りをポンポンと叩きながら言った。前足の位置が丁度そのあたりなのだ。
 「…おお、そういえば。どうしてだ?」
 「………俺は会った覚えないんだけど?」
 「…いや、それはそうだ。おれたちが見かけただけだった…ような…」
 「あぁあぁ、そうだった気がするぞ。」
 二匹がどこでだったかな、などと話しているのを横目で見ながら智臣が苦笑した。
 「…清めも終わったし、俺はそろそろ帰るよ。」
 「…あ、私も。」
 智臣と珠緒が順に言った。
 「もう帰るの?上がっていかないの?」
 「今日は犀角届けに来ただけだからさ。」
 智臣が空になった木箱を示した。


 「…小梢丸。」
 「…ああ、やはりだ。」
 夜も更けた丑三つ時。暁成の邸の屋根裏に二匹の妖怪がいた。尖った耳とくるくると丸まった尻尾で赤い狩衣を纏った子犬と半立ち半折れの耳とぴんとした長い尻尾で青い狩衣の子犬。
 「十種神宝の鏡を持っていたやつだろう?」
 「そうそう。沖津鏡(おきつかがみ)に辺津鏡(へつかがみ)。双方を持っていた。」
 「あの藤原智臣というやつも、魂振(たまふり)の一人ということか?」


 ――狂花様、狂花様もその魂振とやらなのか?
 ――違うよ、夏苗丸。妖怪は魂振にはなれない。
 ――なぜじゃ?人などよりも妖怪のほうが死の穢れにも近いのだろう?
 ――陰の気と死の穢れは別物だよ。たしかに、妖怪は陰の妖気を持っているものが多い。だが、陰は大地の、源の気に近く、陽は天、降り注ぐ気に近いというだけだ。妖怪は地の深いところを巡る力に近いんだよ。
 ――なら、なぜ人はなれるんだ?
 ――それは――



 11、魂振


 「おい、人間、お前の持ってるその刀、神宝じゃないか?」
 人気のない夜の通りを歩いていた少年、勝躬は頭上から突然声を掛けられて振り返った。
 「……これを知っているのか、妖怪。」
 邸の塀の上に儚げな桜柄の着物を着た少女が座っていた。声を掛けてきたのはこの少女らしい。と言っても、こんな時間に一人で出歩き、高い塀に登っているような少女が人間なわけがない。
 「陰陽師…でもないのに、私が見えるのか。…ま、魂振なら当たり前か。」
 「見鬼があるからな。で、お前は、この剣が気になるのか?」
 勝躬がうんざりしたように訊いた。
 「その面だと何度も狙われていて面倒なんだろう?別に私はそんな鈍ら欲しくない。」
 「…鈍ら呼ばわりされたのは初めてだ。なら、何が目的だ?」
 「……妖怪しか切れないのだから鈍らだろう。目的は…お前の、魂振の力だ。」
 「…タマフリ?…なんだそれ?」
 少女が目を丸くした。
 「……知らずに、それを使っているのか?」


 御魂振りという儀式は知っているか。鎮魂の儀であり、また、対となる儀のことだ。鎮まった魂を奮い起こす儀。魂というのは死んだからといって消えるわけではない。浄化され、長い時の中で気を集め、また新たにこの世に戻ってくる。
 御魂振りとは本来その手助けをする儀なのだ。
 だが、私が言っている魂振というのは、少し違う。儀ではなく、人を言う。十種神宝を使いこなす人間のことだ。
 その刀、誰でも使えるという代物ではないだろう?
 力を秘めているものには魂が宿る。その魂が選んだ人間以外が使おうとすれば刀は巨石より重いただの鈍ら、鏡は曇り、玉は輝きを失い、領巾は纏わりつくばかり。
 しかし、使える者ならば神宝は凄まじい力をもたらす。
 多くの生命の魂に語り掛け、その全てを使えば生かすも殺すも自由となる。
 私もそれしか知らないが、私はその力を欲する者の一人だ。


 ――なあ、私に力を貸してくれないか?刀のではない。お前のだ。


 狂花と名乗った少女の妖怪が語ったことは腑に落ちなかった。しかし、それが間違っているとも思えなかった。勝躬は少女がまたお前に会いに来るからな、と言い置いたときに二度と現れるんじゃない、と言いかけた言葉を思わず呑み込んでしまった。
 今さっき少女が言っていた言葉、理解しきれずに零れ落ちた言葉をすべて、わかりたい。
 そんな欲求が勝躬の思考を掠めるのだ。


 そして、少女は翌日もまた、やってきた。



 12、剣の背負うもの


 「魂振について詳しく知りたくなったか愚か者。」
 狂花が鼻でふっと笑った。
 「お前があんな中途半端な言葉を残していくからだ。俺は陰陽寮の人間でも神職の人間でも、僧侶でもない。この刀の名さえ知らないんだよ。」
 苛立たしげに勝躬が言う。彼はまた、昨日と同じ時刻、同じ場所で狂花と話していた。狂花を見かけたときは無視をしようと考えていたのに、結局、好奇心に負けてしまった。
 「……そんな馬鹿な話あるか。それはそんな簡単に手に入るものではない。どこで手に入れたのだ?」
 「これは親父に貰ったんだ。もう死んじまったけど。親父は呪い(まじない)が好きで、農作業の合間にいろいろ調べてた。医術みたいなこともやってたな。で、これは…死にそうだった奴を助けてやった時に礼で貰ったと…」
 「…礼?命を助けた礼に?これを?」
 「…そう聞いた。」
 狂花が何度も瞬きをした。
 「…そいつは使えなかったのか?」
 「ああ。持ち腐れだから先生が持つほうが良いだろうって言ったらしい。先生の力は刀を持つ者の力と同じ、とも言ったんだと。」
 「…刀を持つ者の力…。恐らくそいつはそれがどんなものか知っていて託したんだろうな。なんてやつだ。そんなもの、受け継いだやつがどんなに危険な目に合うかわかっていただろうに。」
 狂花が露骨に嫌そうな顔をして言った。その最後の言葉を聞いたとき、勝躬の表情が一瞬消えた。


 危険な目に合う。


 そう、渡した人間はわかっていたのだろう。だから手放したかったのだろう。

 そもそも、その人間が死にかけたのは盗賊に襲われたからだ。何も持っていない農民を襲う盗賊など聞いたこともない。その盗賊の目当てはきっと、この八握剣だったのだ。
 勝躬の父親はこの剣を狙った妖怪にいとも簡単に殺されてしまった。その時、勝躬は悟ったのだ。


 人間は愚かしい敵、妖怪は言葉の通じない敵だと。
 殺されたなら、殺すしかない。いや、殺される前に殺すしかない。
 人間も、妖怪も。


 勝躬は躊躇なく刀を、剣を振るった。子供のものとは思えない力で妖怪は容易く斬ることができた。
 だが、人間は斬れなかった。人間を斬ろうとすると刀が急に重くなって持ち上がらない。彼は刀を託してきた人間を散々罵倒することしかできなかった。そして、笑われることしかできなかった。
 ――けれど、別段悔しいとも思わなかった。



 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


 読んでくださってありがとうございました!


 また引きがおかしい。もしかして…最近小説のたびにこれしか書いてない…?


 ってなわけで、ゆるゆる陰陽語りでした~。


 今回は勝躬にスポット当ててます。この人何気に重要なので。。。


 それに、布留の言も活用していきたいし、御魂振りの儀式と泰山府君祭(陰陽師がよくやってた死者を蘇らせる的な祭り)もいつか絡めたいなー、なんてことも思ってる今日この頃です。


 いつかそこまでたどり着きますので、これからもよろしくお願いします(*^_^*)


 てにをはPの女学生探偵シリーズの小説、『女学生探偵と偏屈作家』が11月30日に発売だそうです!!!


 早く読みたくてしょうがない!!


 ということで、ひばりちゃんを描いてみました!小さな付箋にだけど!


 ペンの一発描きはほんとに難しい!ところどころ誤魔化しちゃったし!

 あと、初描きなのでいろいろ間違ってますが、そこは大目にお願いしますm(_ _)m


 ひばりちゃんというのは憧れの作家、久堂蓮真のところで勝手に助手をやって勝手に探偵をしちゃう女の子のことです。

 知らない人は何のこっちゃだと思うので、ググってください!



 ――あれ、センセ、また取材ですかー?


 
螢灯わらしが 桜に 舞って


 ――今度は着いてくるなよ、ひばり君。

 ――嫌!…です。

 ――…やれやれ……


 みたいな?


 そういえば、今回のスパークでスケブをお願いしてひばりちゃんを描いてもらいました!


 ただのB6ノートにお願いするという非常識さだったのに快く了承してくださったサークル様は神様です。。。

 なので、うちにはとってもかわいい「しょしょ」ってやってるひばりちゃんがいます!


 とまあ、最近女学生探偵シリーズがマイブームですという話でした(*^_^*)