講義「タッチングケアとアロマ」報告書~磐田北高校福祉科の生徒さんと精油を使用した手浴を実践~ | Victoire(ヴィクトワー)/杉浦菜美~香りから広がる世界~

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香りの背景である植物が持つイメージやメッセージ性を生かした、ストーリーのある香りづくりに取り組み、その「人」や「場所」に最適な、たった一つのオリジナルの香りをご提案します。


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Victoire(ヴィクトワー)主宰・AROMAMUSICA(アロマムジカ)代表の杉浦菜美です。様々なアプローチで『香りから広がる世界』の魅力をお届けしています。

 

先日、高校でアロマの講義をしてきました。

 

講義名「タッチングケアとアロマ」

・日時:令和元年5月9日(木)  13:20~15:10

・目的:身体の清潔の技術としてアロマテラピーの実際を理解する

・対象者:磐田北高校福祉科の生徒さん40名

 

依頼内容は昨年と同様でしたが、反省点がいくつかありましたので、構成、資料等、自分なりに細かい改善をして臨みました。

 

また、香り体験や、タイムリーな情報を挟みながら、より現実的にアロマセラピーを捉えられるように工夫しました。

 

講義内容は以下の流れで行いました。

 

1部:アロマセラピー理論

「タッチングケアとアロマ」を安全に実践するための基礎知識を身につけよう

アロマセラピーの基本を知ろう

1.アロマセラピーとは何か?

2.アロマセラピーの仕組み

a.香り成分が作用するルート

b.タッチングの効果

精油の基本を知ろう

精油とは何か?

a.抽出方法

b.作用

c.使用上の注意点

アロマセラピーの取り入れ方を知ろう

a.芳香浴

b.アロマバス

c.オイルトリートメント

 

2部:アロマセラピー実技

精油を使用した手浴体験を通して、「タッチングケアとアロマ」を実践してみよう

手浴を行う前に

a.目的

b.手順

c.注意点

手浴デモンストレーション

精油を使用した手浴の実践

 

以下、講座風景です。(写真掲載の承諾をいただいています。)

前半はこちらで講義を行いました

 

12:30頃入室して準備を開始しました

 

持参したオーガニック精油…外国産、日本産の両方を準備しました

 

天竜産クロモジ芳香蒸留水を1人1本お土産にお渡ししました

 

実技室では2名1組×2組の4名グループ×10ベッドで実習しました

 

洗面器にお湯を入れ精油を入れたら1人5分の実習スタートです

 

ゆっくり呼吸を合わせながら、やさしくタッチします

 

「気持ちいい~」「良いにおい~」の声が上がりました

 

生徒さん作成の3種のバスソルトと、クロモジ精油を使用しました

 

「手が良い香りに」「手がツルツルに」といった感想も聞かれました

 

 

以下の配布資料を参照しながら講義を行いました。

・「タッチングケアとアロマ」…杉浦作成

・芳香蒸留水に関する論文紹介

(機関誌AEAJ No.89 2018年9月25日号 p.33)

・かおりのはなし(AEAJの冊子)

・アロマサイエンスレポート(AEAJの冊子)

 

以下は、構成のタイトルには含まれていませんが、意識的に取り入れた内容です。

〇冒頭のウォーミングアップでは、香りに親しみながら、”精油は自然から採れるものであること”と”日本の香りという選択肢があること”を知っていただくため、スプレーを使用した芳香浴体験を行いました。(ブレンド内容はレモン、ハッカ、クロモジ、クロモジ芳香蒸留水。)ハッカは倉敷薄荷、クロモジは地元浜松市天竜産のものを利用することで、香りを身近に感じていただけるようにしました。また、精油だけでなく「芳香蒸留水」の有用性も知っていただくため、芳香蒸留水に関する論文紹介の記事と、お土産として、天竜産クロモジ芳香蒸留水のスプレー(1人10ml程度)をお渡ししました。

 

〇1部のまとめとして、

・使用する精油を正しく選ぶこと

・対象者(子ども、高齢者、妊婦、肌や心身の状態等)に合わせたタッチングと香りを考慮すること

をお伝えしました。

 

〇手浴デモンストレーションではティートリー精油を使用。抗菌、抗真菌作用を生かした活用方法(足浴等)をご紹介しました。

 

〇ヒノキの香りを好きと感じる方と苦手と感じる方がいました。高齢の方で西洋の香りに拒否反応があっても、昔から馴染みのある香りは受け入れやすい場合もあること、香りの好みには個人差があることをお伝えしました。

 

〇講義全体の最後に、昨年断水した際、お風呂に入れず、ティートリー精油を垂らしたミネラルウォーターに浸したタオルで子どもたちと清拭をした実体験をお話しました。精油を衛生管理に利用できること、また、不安な状況下でも、肌と肌のふれあいや、そこに香りがあることが、思いがけず救いになったエピソードを通して、「タッチングケアとアロマ」の可能性をお伝えしました。

 

た、手浴中に腸の働きが活発になったと気づく生徒さんもいました。考えられる理由として、

・末端を温めることで全身の血流が改善した

・タッチングと香りによって副交感神経が優位になり、消化器系の働きが良くなった

等が挙げられると思います。気持ちがリラックスすることと、腸の働きに関わる自律神経のバランスが整うことには、密接な関係があります。まさに、前半に解説した≪嗅覚→大脳辺縁系→扁桃体(好き・嫌い)→視床下部(自律神経の中枢)≫という「香りと心身のメカニズム」を身をもって体感した瞬間だったのではないでしょうか。もちろん、心地よいタッチングによって無意識レベルで緊張が緩んだということもあるかもしれませんね。こちらは1つのケースとして講義内で情報共有させていただきました。

 

この日は、嗅覚と触覚にアプローチする、「アロマセラピー」の原点を私自身が再確認できる、貴重な時間にもなりました。学ぶだけではなく、実際に人に伝えること、一緒に体験することが、また、自分自身の糧になっていると強く感じます。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

 

ストレスや疲労感が蔓延する世の中。人の価値観も多様化しています。いかに、個々が、自分自身の考える充実感や幸福感を手にしていけるかどうかが、健康に「生きる」上で重要になってくるように感じています。そんな中で、人の手や、感覚だからこそできることもあり、「香り」という分野は、その役割を担うことができるのではないかと希望を持って活動しています。今後も勉強を続けながら、私だからこそできることを一つ一つ実行していきたいです。

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