その男だけじゃなく、同じ精神病の人を見ると、お金は親が持ってくると思っています。
親がもともといない、親が死んだ、となると違ってくるのでしょう。
遺産の時に自分にくれと言う例も多くあります。涙一つ流さず、生前に何も貢献しなくても、お金は欲しがる。権利を主張する。
私も最初のうち用心していたのは、お金関係です。普通だったら狙われます。
ですが、もっともセキュリティが強いのが金融関係です。その当時はまだ今より緩かったので、ほぼ毎日確認するぐらいでした。
できるだけ金銭被害にならないように、伏線を張ったりもしていました。
親、家族がお金をもたらしてくれるという点で、私はその被害に遭いませんでした。だからこそ、この事件は複雑化しました。
ネット犯罪は一端が発覚すれば、他の犯罪も芋づる式になります。それを恐れてなのか、私たちが防衛のために作り上げた作戦がよかったのか。
この男以外も、親がいるならお金のための犯罪があまりないのです。親がいなくて生活に困るなら、精神病だと手厚い保護があります。自由は失います。
親が死ぬということに意識がないのだろうかと思うことが多々あります。普通の人は年を取った親に、最後の親孝行をしようと思ったり、死の際には、これまでのお礼やお詫びの気持ちを抱きます。それがないのが、この病気です。
ですが、他人からすると、家族への気持ちがどうより、他の事もすべてどうかしてるんですから、害をもたらさないために、せめて家族がお金の面は工面して欲しい。私に起きたように、親の金が犯罪に使われたということの無いようにして欲しい。
犯罪が発覚してでもお金が欲しいか、犯罪がばれるより親の金に頼る方がいいか。親がいて金を出してくれるなら、後者なんです。精神病じゃなくてもそうです。
用心をしていても、どうせならと思っていたのです。明らかな被害、窃盗です。でも、その男は手を出しませんでした。犯罪に犯罪を重ね、発覚しやすいということもわかっているからでしょう。セキュリティに詳しいのです。
親がどうにもならなくなった時、結局、病んだものは、病で脳の中がどうかなるか、犯罪を起こします。男が一度捕まったから、今後がないなんて、誰も思っていません。どこからも欲しいものは手に入らない、手に入れるための犯罪をする。抵抗なんてないから先に犯罪をしている。警察はずっとマークし、その繰り返しをするようになり、どちらも何も感慨もない。
病んだ人の言いなりになってお金を渡す人を軽蔑しつつ、それでしばらくの安泰はあるとも考えられます。家族の事です。赤の他人のお金にならないようにしてもらいたいです。