昨夜はサントリーで、カンブルラン 読響を聴きました。
曲目はマルティヌー《リディツェへの追悼》、バル Vn協2(w/金川)、メシアン《キリストの昇天》。
コンマスは林さん、サイドに﨑谷さん。
楽しかった!
カンブルランは昨年12月にも聴きました。
そのときはヤナ、リゲティ、ルトスワフスキの東欧プロ。
昨夜もコロナで流れたメシアン以外は東欧繋がり。
1曲目の《リディツェ》は大戦中にプラハ郊外のリディツェで起きた虐殺事件を悼み、マルティヌーが亡命先のニューヨークで書いた曲。
実演を聴くのは、2017年1月の下野 N響以来。
僅か8分位の短い曲ながら、哀しみを湛えた美しさが印象に残ります。
マルティヌー節は控え目。
終盤に《運命》の動機が登場するのがよく分からない。
カンブルラン 読響の演奏は作品への共感が伝わるもの。
良い曲だと改めて思いました。
2曲目は金川さんを迎えて、バル Vn協2。
演奏時間40分弱と長く、複雑を極めた演奏至難な曲ですが、金川さんは物ともしない。
技術に余裕があり、安定感は抜群、大変な美音で見通しも良い。
オケと一体となって駆け抜ける第3楽章がカッコ良かった(コーダは改訂版)。
ソリストアンコールは無し。
休憩後はメシアン。
メシアンの楽しさを教えてくれたのが、カンブルラン。
2017年11月19日の《アッシジ》体験は永遠不滅。
《キリストの昇天》は全4楽章、約30分。
24歳の若書きながら、メシアンの魅力は十分。
打楽器はバスドラ、シンバル、トライアングル、タンブリンのみで、あまり活躍しないことだけが残念。
弦楽器のみの第4楽章の祈りの音楽は、天から光が降り注ぐよう。
《リディツェ》と組み合わせた意図がよく分かります。
昨夜は席替えして臨んだ、シーズン最初の定期演奏会。
昨シーズンが前過ぎたので、数列下がりました。
周囲の環境も問題なく一安心。