$はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-wash「食べない」、「嗜眠(眠くてしかたがない状態)」、「息苦しそう」を主訴にアイオワ州立獣医大学病院を受診した13歳の猫を獣医師が検査したところ、新型インフルエンザウイルス(H1N1)が検出されたとか、そうでないとか。
家族3人のうち2人がインフルエンザに感染した後に、この猫の具合が悪くなったので、飼い主から猫へ感染したのではないか?と考えられている。猫への新型インフルエンザ感染が確認されたのは世界初である。

他のインフルエンザウイルスは種を超えて感染しているので、新型インフルエンザが人からワンコやニャンコに感染する可能性はあり、“想定外”ではない。
残念ながら犬用新型インフルエンザワクチンや猫用豚インフルエンザワクチンはない。

新型インフルンザ(H1N1)の一般的な予防法をネットで調べてみると、
①使い捨てマスク(しないよりした方がよい)
②手洗い(注:15秒以上の作用時間で有効)
③手指消毒(注:15秒以上の作用時間で有効)
(注)サラヤ株式会社バイオケミカル研究所調べ

ちなみに「うがい」がインフルエンザ予防に効果があるというエビデンス(科学的根拠)はないという。ただし、「水道水でうがいをする人」は「うがいをしない人」より40%風邪をひきにくく、イソジンガーグル(ヨード液)でうがいをしても意味がなかったという論文は出ている。

散歩から帰宅したワンコや集会に参加して帰宅したニャンコも、「うがい」より「手洗い」をした方がよいかもしれない…

<参考>
FOX NEWS
AVMA (アメリカ獣医師会)
医科学応用研究財団研究報告(0914-5117)22巻 Page42-45(2005.02)$はぐれ獣医 純情派~異論!ワン論!Objection!~-jhh