■がん リンパ腫で使われるクローナリティ解析とは? #リンパ腫#クローナリティ解析   | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が3年以上寛解しているいちごちゃん

 

もふもふちゃんのがんで、リンパ腫やリンパ性白血病はそう珍しくないです。

 

●リンパ腫の検査は

・画像診断

・病理診断

・クローナリティ解析

 

があります。

 

●クローナリティ解析とは?

この検査は、麻酔などは必要でなく、血液検査をするだけです。

それで、リンパ球の中のBリンパ球やTリンパ球が腫瘍化していないか、調べることができます。

 

●Bリンパ球とは?

・リンパ球そ約0〜40%の割合

・免疫細胞です。侵入した異物(抗原)が危険であるかどうかを判断し、ウイルスなどを排除

・このB細胞が成熟すると、形質細胞になります。

 形質細胞は、ヘルパーT細胞と協力をして、抗体を作り、放出する役割を持ちます。

・抗原と戦ったB細胞の一部はメモリーB細胞となって次回の感染に備える

 メモリーと言うだけあって、一度侵入したことのある抗原の情報を記憶しておくことができ、次回の感染時により早く対応できるようになります。

 

●Tリンパ球とは?

・リンパ球のうち、約60〜80%の割合

・ヘルパーT細胞は、樹状細胞(皮膚や血液中に存在する免疫細胞)から抗原の情報を伝達してもらい、キラーT細胞に指示をしたり、B細胞やマクロファージを活性化

・キラーT細胞は、ヘルパーT細胞から指令を受け、ウイルスなどに感染してしまった細胞を貪食

 

●飼い主さんのできること

 

リンパ腫が寛解になったかどうかは、クローナリティ解析をしてもらうとわかりますね。

この検査は、血液を取るだけなので、麻酔などはいりません。