■がん ぐるぐる回る 痙攣するときは、すぐに処置を #脳腫瘍 #がん | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

私たちの病院には、がんのもふもふちゃんが多くやってきます。

表在性の子を見るところに腫瘍があるので、わかりやすいです。一方、脳は、外からは見ることができません。MRIなどの画像診断が必要ですね。

 

●画像診断

・脳の様子がよくわかる。

・麻酔をかけないといけない。

・検査代が数万円かかる(施設によって違うので、事前の問い合わくださいね)。

 

●画像診断が受けられない。

・体の状態が悪い。

・近くの画像診断の施設がない。

・検査代が高すぎる。

 

などの理由から画像診断が受けない人は、以下の症状には気をつけてくださいね。

 

●脳疾患の症状

・ぐるぐる回る。

・痙攣する。

・視線が合わない。

・いつもと視線が違う。

・自分で立てない。

 

など。このような症状があれば、絶対に脳の疾患というわけでないので、かかりつけ医と相談してくださいね。

 

●早めの治療を。

・上記のような症状が出れば、早めに動物病院に行き、薬を処方してもらいましょうね。

・ほっておくと、脳の炎症がすすみます。

・一つの薬をたくさん飲みのではなく、多方面からアプローチしてもらいましょう。

 

シニアになると、脳の疾患も増えますが、飼い主さんが日ごろから、よく観察してあげてくさいね。