免疫誘導のがんの治療をしてると、「これだけしていれば大丈夫」というものは、ないのだな、ということです。
飼い主さんの中には(獣医師も)
「1+1=3」の答えを求める人がいます。
寛解の子を診ていると、やはり「1+1=2」の治療しかないのだと。
がんの治療の世界では、この子だけがお得なことは起こらないようです。コツコツと積み重ねですね。
●がんが寛解する子
*尿のPHが7.5前後
*体重減少しない。
*リンパ球の数が正常
*CRPが正常(ワンコさま)
*SAAが正常(猫さま)
*HTが正常
これだけの条件がそろわないと、がん細胞は撤退してくれません。
がんの子を多く診察していると、だんだんと法則がわかってきます。
反対に、がんが寛解している子は、上記のことが、全て正常になっています。
●飼い主さんのできること
*がんに食事療法(アルカリ食)をやっている動物病院に行き指導をしてもらう。
*尿のPHを測定する。
*体重の管理
*散歩に連れていく。
*白血球の比を測定してもらう
これらのことと並行して、がんの治療をしてもらいましようね。
今日は、大阪はいい天気ので、花見日和。ワンコさまは、散歩に連れていってあげてくださいね。運動するとリンパ球が活火化するので。