■がん リンパ球の活性化するために散歩してね。#がん#リンパ球 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

免疫誘導のがんの治療をしてると、「これだけしていれば大丈夫」というものは、ないのだな、ということです。

 

飼い主さんの中には(獣医師も)

「1+1=3」の答えを求める人がいます。

 

寛解の子を診ていると、やはり「1+1=2」の治療しかないのだと。

がんの治療の世界では、この子だけがお得なことは起こらないようです。コツコツと積み重ねですね。

 

●がんが寛解する子

*尿のPHが7.5前後

*体重減少しない。

*リンパ球の数が正常

*CRPが正常(ワンコさま)

*SAAが正常(猫さま)

*HTが正常

 

これだけの条件がそろわないと、がん細胞は撤退してくれません。

 

がんの子を多く診察していると、だんだんと法則がわかってきます。

反対に、がんが寛解している子は、上記のことが、全て正常になっています。

 

●飼い主さんのできること

*がんに食事療法(アルカリ食)をやっている動物病院に行き指導をしてもらう。

*尿のPHを測定する。

*体重の管理

*散歩に連れていく。

*白血球の比を測定してもらう

 

これらのことと並行して、がんの治療をしてもらいましようね。

 

今日は、大阪はいい天気ので、花見日和。ワンコさまは、散歩に連れていってあげてくださいね。運動するとリンパ球が活火化するので。